注文住宅の土地込みの費用はいくら?地域別に予算や特徴を紹介
2024.08.07
2023.09.26
注文住宅を建てる場合、住宅会社の選択や予算の心配以外に「土地」の確保に関しても念頭に置いておく必要があります。
もし土地を所有していない場合は住宅と併せて購入しなければなりませんし、「土地代込み」で予算を立てるとなると費用相場などが分かりづらく多くの方にとって非常に悩むポイントであると思います。
そこで今回は下記について解説します。
「土地込みで注文住宅を建てる場合の地域別の予算相場」
「世帯年収別の予算相場」
「予算別の注文住宅の特徴やポイント」
家づくり学校では、家づくりの基本知識や予算設定のコツ、信頼できる住宅会社・ハウスメーカーの見極め方などを出版社ならではの公平かつ中立の立場でセミナーや個別相談を通してレクチャーしています。個別相談はオンラインでも!
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この記事を読んでいただきたい人
- 土地込みの注文住宅の予算相場がわからない人
- 自分たちの年収ならどの程度の家づくりが適正なのかが知りたい人
- 土地と住宅の予算のバランスが知りたい人
- 予算に基づいた、建てることができる家のイメージを把握したい人
1.土地込みでの注文住宅の予算相場は?地域別に紹介
土地込みの注文住宅の予算相場はいくらになるでしょうか?
本章では、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」を元に、土地込みの注文住宅の予算相場を地域別にご紹介します。
全国の土地込みの注文住宅の平均費用相場
「2022年度 フラット35利用者調査」によると、土地取得費:1,499万円、建設費:3,194万円とあるため、全国の土地込みの注文住宅の平均価格は約4,693万円になります。
以下、全国・首都圏・近畿圏・東海圏の土地込み注文住宅の平均価格をまとめた表になります。
全国・首都圏・近畿圏・東海圏の土地込み注文住宅の地域別の平均価格(2022年度)
地域 | 土地+注文住宅の平均価格 |
全国 | 4,693万円 |
首都圏 | 5,405万円 |
近畿圏 | 4,893万円 |
東海圏 | 4,693万円 |
全国・首都圏・近畿圏・東海圏の建設費と土地取得費の内訳(2022年度)
全国 | 首都圏 | 近畿圏 | 東海圏 | |
建設費 | 3,194万円 | 3,117万円 | 3,133万円 | 3,394万円 |
土地取得費 | 1,499万円 | 2,288万円 | 1,760万円 | 1,299万円 |
建設費は全国的にほとんど変わりません。(ただし、建物プランや仕様によって価格は大きく異なります。)
土地取得費は地域によって価格差があります。特に首都圏の土地は不動産価値が高いため、それに伴って土地価格も高くなります。総予算も他エリアとは大きく異なり、全国平均を712万円もオーバーしています。
土地価格の高いエリアでは予算の大半を土地に使うことになりますが、一方で土地価格の低いエリアでは住宅に十分に予算をかけることができると言えます。
限られた予算の中でどこに予算を割くべきか、しっかり検討することが大切です。
「家づくり学校」がある地域の土地込み注文住宅の平均費用相場
本章では、お客さまの理想の家づくりをサポートしている「家づくり学校」が拠点をおく埼玉県・神奈川県・山梨県・兵庫県・岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県について土地込み注文住宅の平均費用相場を紹介します。
以下、地域名をタップすると地域別の詳細に飛ぶことができます。
地域 | 土地+注文住宅の平均価格 |
埼玉県 | 4,930万円 |
神奈川県 | 5,485万円 |
山梨県 | 3,949万円 |
兵庫県 | 5,087万円 |
岡山県 | 4,357万円 |
広島県 | 4,456万円 |
山口県 | 3,967万円 |
香川県 | 3,621万円 |
愛媛県 | 4,039万円 |
埼玉県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,272万円
- 土地取得費:1,658万円
- 土地+注文住宅の平均価格:4,930万円
埼玉県の特徴は、都心へのアクセスが便利なのにも関わらず、東京や神奈川に比べて土地価格が低く、比較的大きな敷地で注文住宅が建てられる点にあります。
とはいえ首都圏ですので、全国的に見れば土地価格は高い傾向にあります。
注文住宅を建てる上で「川越市」「さいたま市」「所沢市」「川口市」「新座市」などが人気のエリアです。
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神奈川県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,013万円
- 土地取得費:2,472万円
- 土地+注文住宅の平均価格:5,485万円
神奈川県の特徴は、東京にもアクセスしやすく、自然環境にも恵まれていることです。そのため、子育てがしやすく住みやすい場所として関東でもトップクラスの人気を誇ります。
首都圏で人気エリアなだけに、全国的に見ても土地価格は高い傾向にあります。
注文住宅を建てる上で「藤沢市」「茅ヶ崎市」「平塚市」「鎌倉市」「横浜市」など湘南を中心とするエリアの人気が高いです。
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山梨県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,111万円
- 土地取得費:838万円
- 土地+注文住宅の平均価格:3,949万円
山梨県は自然豊かな環境でありながら、東京へのアクセスも非常にいい土地。甲府駅から東京の新宿駅まで「JR特急あずさ」を使えば約90分、高速バスを使えば約2時間で向かうことができます。
また、土地価格は全国的に低い傾向にあるため、敷地面積を広くできたり、建物に予算を十分に割くことができます。山梨県は注文住宅を建てる上でとても適したエリアと言えるでしょう。
注文住宅を建てる上で人気のエリアは「甲府市」「甲斐市」「南アルプス市」「中央市」「昭和町」などです。
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兵庫県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,310万円
- 土地取得費:1,777万円
- 土地+注文住宅の平均価格:5,087万円
おしゃれな港町の神戸市、商業施設が充実している西宮市、姫路城などの歴史やレジャーを満喫できる姫路市、下町の明石市と、兵庫にはさまざまなタイプの街があります。
また、兵庫県は多くの市が大阪方面への通勤エリアになるので、ベッドタウンとして人気があるということも特徴です。神戸市など東のエリアと姫路市などの西のエリアで土地価格が大きく異なるのも兵庫県の特徴です。
注文住宅を建てる上で「神戸市」「西宮市」「姫路市」「明石市」「加古川市」などが人気のエリアとなっています。
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岡山県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,313万円
- 土地取得費:1,044万円
- 土地+注文住宅の平均価格:4,357万円
「晴れの国」と呼ばれるほど温暖な気候と、災害の少なさや交通アクセスの良さ、商業施設や教育施設、医療機関の充実などから、岡山県は戸建てエリアとして高い人気があります。
土地価格もそこまで高くなく、敷地面積も広く取ることができます。そのため、注文住宅を建てるにはとても適したエリアであると言えます。
注文住宅を建てる上で「岡山市」「倉敷市」「総社市」「早島町」「津山市」などが人気なエリアとなっています。
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広島県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,299万円
- 土地取得費:1,157万円
- 土地+注文住宅の平均価格:4,456万円
地方都市の中でも住みやすいと人気の広島県。
土地取得費の平均は1,157万円とありますが、広島市を中心とする西部エリアと福山市を中心とする東部エリアでは土地価格が大きく異なります。
広島市の中心部では土地価格が高いことからマンションを検討される方が多かったり、隣接市の東広島市までエリアを広げて注文住宅を検討される方もいます。
注文住宅を検討する上で「広島市」「東広島市」「福山市」「尾道市」「呉市」などが人気のエリアとなっています。
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山口県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:3,213万円
- 土地取得費:754万円
- 土地+注文住宅の平均価格:3,967万円
山口県は中国地方の最西端に位置し、気候が穏やかで、海や山など豊かな自然に恵まれていることも魅力の一つです。のびのびとした子育てができるエリアなので、注文住宅を購入する人も多いエリアです。
注文住宅を検討する上で「宇部市」「山口市」「下関市」「周南市」「岩国市」などが人気のエリアです。
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一緒に優良住宅会社もチェック! 宇部市中心の山口県おすすめ住宅会社は下記ご参照
香川県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:2,837万円
- 土地取得費:784万円
- 土地+注文住宅の平均価格:3,621万円
四国山地や瀬戸内海をはじめとする豊かな自然があり、「うどん県」としても有名な香川県。日本で最も面積の狭い県ながらも家づくりは比較的活発な地域です。
注文住宅を検討する上で「高松市」「坂出市」「丸亀市」「さぬき市」「三木町」などが人気のエリアです。
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一緒に優良住宅会社もチェック! 高松市中心の香川県おすすめ住宅会社は下記ご参照
愛媛県の土地込み注文住宅の平均費用相場
- 建設費:2,990万円
- 土地取得費:1,049万円
- 土地+注文住宅の平均価格:4,039万円
しまなみ街道や息吹山など、海にも山にも囲まれた自然豊かな愛媛県。理想的な住環境が広がり、四国地方最大の都市である松山市があるなど、自然と都市が調和した住みやすい街として人気です。
注文住宅を検討する上で「松山市」「今治市」「西条市」「東温市」「松前町」などが人気のエリアです。
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家づくり学校には地元の情報が盛りだくさん!
家づくり学校は埼玉県・神奈川県・山梨県・兵庫県・岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県で、お客様の理想の家づくりをサポートしています。
住宅会社・工務店・土地のことなど、域に根差した拠点ならではの情報を出版社という中立の立場からお伝えしていますよ!
「家づくりを何から始めればいいかわからない…」
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2.土地込み注文住宅の建築予算はいくらが適正?世帯年収別にシミュレーション
土地費用込みで注文住宅を建てる場合、建築の総額をどう考えていけばよいのか分かりにくいですよね。土地と住宅、それぞれにどのくらいの予算を配分すればいいのか?また、そもそも年収によって注文住宅の予算はどのように変わるのでしょうか?
本章では「土地と住宅の費用のバランス」と「年収別の土地込み注文住宅の予算相場」について解説します。
土地と住宅(建築費)の適正な予算のバランス
「土地の購入費用」と「住宅の建築費用」の予算の配分は、3:7程度が適当です。
(例:総予算が4000万の場合、土地費用は約1200万円、住宅の建築費用が約2800万円が適当)
また、適正な土地予算を考えるためには、土地だけ先行して決めるのではなく、住宅の建築費用と土地の購入費用を合わせた無理のない総予算を最初に考える必要があります。総予算が決まっていないと、土地と住宅の適正配分が分からないからです。
無理のない適正な予算の立て方ついてはこちらで解説しています。
総予算を考えずに土地購入を決めてしまうと、「建築費に充てる予算が足りなくなった…」「土地にお金がかかりすぎて、思ったような家が建てられない」という後悔につながることも…。失敗しないためには、自分たちが建てたい家にかかる建築費の目安を知ること、それを踏まえて総予算の何割程度を土地の予算に充てるかをあらかじめ決めておくことです。
年収別の土地代+注文住宅の予算相場
以下、世帯年収400~800万円の予算目安を算出し、一覧でまとめていますので参考にしてください。
世帯年収 | 土地代+注文住宅の予算相場 | ||
6倍 | 7倍 | 8倍 | |
400万 | 2,400万 | 2,800万 | 3,200万 |
500万 | 3,000万 | 3,500万 | 4,000万 |
600万 | 3,600万 | 4,200万 | 4,800万 |
700万 | 4,200万 | 4,900万 | 5,600万 |
800万 | 4,800万 | 5,600万 | 6,400万 |
自分たちの世帯年収や先にご紹介した各地域ごとの土地代+注文住宅の平均価格を照らし合わせ、年収の何倍の住宅ローンを借りる必要があるのかをチェックしましょう。
一般的に6倍程度までであれば安心な倍率、借りるとしても7倍程度に抑えておくのが、無理のない返済計画のポイントです。
ただし、判断基準は年収だけではなく、ご家庭の家計収支の状況や希望する土地エリア、ご家族構成や将来計画、建てたい住宅によっても変動するので、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに予算診断をしてもらうことをおすすめします。
家づくり学校では一人ひとりにあった無理のない予算をアドバイザーと一緒に考え、ファイナンシャルプランナーによる予算診断も行っています。
希望する土地、建てたい家に対して総予算が大幅にオーバーするなら、地価の低いエリアを検討したり、住宅の大きさを小さくして建築費を抑えたりすることも検討していきましょう。
ここで重要なことは、住宅ローンの返済額だけを見るのではなく、「月々の光熱費の支払い」や将来かかる「メンテナンス費」など、建てた後のランニングコストも考慮して家を建てることです。
なぜなら家は建てて終わりではないからです。建てた後の費用は建築時には見えませんが、建てる家によっては想像以上にかかってしまい、それは住んでいる間ずっとかかり続けるのです。電気代の高騰などで家計が圧迫されている今、ライフサイクルコスト(生涯でかかるお金)を考慮して家づくりを進めていくことは必要不可欠です。
ライフサイクルコストを考えた家づくりについてはこちらで解説しています。
3.土地込みの予算でどんな注文住宅が建てられる?予算別に特徴や注意点を紹介
本章では、予算別に土地込みでどのような注文住宅が建てられるかを解説します。
2,000万円台(注文住宅+土地込み)
◇土地の特徴
最低でも1,000万円以内の土地で検討(地価が低く、郊外のエリア等)
◇住宅の特徴
1,000万円台の住宅メーカー(ローコストビルダー・工務店)、プラン・仕様で検討
◇ポイントと注意点
土地込みの注文住宅を建てる上で、予算2,000万円台は平均と比較すると少ない方になります。
土地は最低でも1,000万円以内で検討する必要があり、駅近などの利便性の高いエリアは厳しいため、地価の低い、郊外で探すことになります。
また、住宅もローコストな会社で建物の大きさや仕様を落とし、価格を下げる必要があります。この場合、外観デザインは総2階のシンプルな設計で「規格型」の住宅になることが多いです。
3,000万円台(注文住宅+土地込み)
◇土地の特徴
1,000万円程度の土地で検討
◇住宅の特徴
2,000万円台の住宅メーカー(ハウスメーカー・工務店)、プラン・仕様で検討
◇ポイントと注意点
土地込みの注文住宅を建てる上で予算3,000万円台は平均と比較するとやや少ない方になります。
土地は1,000万円程度で検討し、住宅に予算をかけるのが良い家づくり計画になります。住宅は2,000万円代と比較するとかなり選択肢も増えてきますが、すべての要望を叶えられる訳ではありません。
どの部分が譲れないのか、優先順位を明確にして進めていく必要があります。
4,000万円台(注文住宅+土地込み)
◇土地の特徴
1,000~1,500万円程度の土地で検討
◇住宅の特徴
2,500~3,000万円程度の住宅メーカー(ハウスメーカー・工務店)、プラン・仕様で検討
◇ポイントと注意点
土地込みの注文住宅を建てる上で、予算4,000万円台は平均、または平均よりやや多い方になります。
4,000万円台の予算であれば、おおよその希望に沿った住宅を建てることができます。
ただし、土地価格の高い首都圏のエリアなどでは4,000万円台の予算だと少ないので、土地とのバランスを考えた上で検討する必要があります。
5,000万円台(注文住宅+土地込み)
◇土地の特徴
1,000~2,500万円程度の土地で検討
◇住宅の特徴
3,000~4,000万円台の住宅メーカー(ハウスメーカー・工務店)、プラン・仕様で検討
◇ポイントと注意点
5,000万円の予算であれば、土地価格が高くなければ、ほとんど希望通りの住宅を建てることができます。
ただし、予算があるからといってあれこれ詰め込み過ぎると、予算オーバーになってしまうこともあります。
たくさんの選択肢があるからこそ、自分たちはどんな暮らしをしたいのか、どこにこだわりたいのかなどを明確にして家づくりを進めていきましょう。
予算と要望を具体的につくる
ここまで土地込みでどのような注文住宅を建てられるかを解説しました。ただし、上記でご紹介させていただいたものはあくまでも一例にすぎません。
土地込みで注文住宅を建てる場合、以下のような条件がご家庭ごとに異なります。
- 年齢
- 家族構成・人数
- 希望エリア
- 仕様・性能
- デザイン性、間取りなど
自分たちがどのような暮らしをしたいか、どんな家づくりをしたいかを正しく判断するためには、「家づくりの基準」つくること、すなわち「予算」と「要望」を明確にすることが大切です。
家づくり学校では無理のない予算をアドバイザーが一緒に考え、お客様一人ひとりに合った住宅会社をご紹介・提案しています。
ご利用は無料ですので、お気軽にご相談ください。
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4.予算内で理想の注文住宅を手に入れるコツ、注意点を解説
本章では、土地込みで注文住宅を建てる際のポイントや注意点を解説します。
付帯工事費や諸費用も入れて計算する
家を建てる費用というと、土地代と建築費用だけのように思う人も多いかもしれませんが、実はこれら以外にも「付帯工事費」や「諸費用」といったお金が掛かります。
余裕を持った資金計画を立てないと、思わぬ出費が発生して予算オーバーになることも…。家づくりに必要な資金の内訳を把握し、賢く予算配分をしましょう。
付帯工事費は建築費用の15~20%
構造やキッチン・お風呂などの設備、ドアや壁の内装工事といった「本体工事費」に加え、水道の配管工事やガス工事費、電気工事費、照明・カーテン・エアコン等の購入と取り付け工事費といった「付帯工事費」が掛かります。
住宅会社のサイトや資料・情報誌でみる「相場価格」「坪単価」にはこれらの費用が含まれていないケースもあるので、費用を加算した上で検討しましょう。
また、地盤改良・補強費用や門扉・フェンスやブロック塀・植栽・駐車スペースなどの外構費用などの別途工事費も掛かります。(外構はこだわりや使う材料、規模などによって費用が大きく異なります。)
これらの付帯工事費(別途工事費)は一般的に建築総費用の15~20%を占めています。
(例:建築総費用が4,000万円の場合、付帯工事費(別途工事費)はおよそ600~800万円)
諸費用は建築費用の5~10%
諸費用についても押さえておきましょう。
以下、土地込みで注文住宅を建てる際に必要な「諸費用」の内訳になります。
- 地盤や敷地の調査費用
- 建築確認申請費用
- 住宅ローン保証料・融資手数料
- つなぎ融資金利・手数料
- 登記申請費用・登記手数料
- 契約時の印紙代(税)
- 団体信用生命保険料
- 火災保険・地震保険料
- 土地の仲介手数料
諸費用は注文住宅の場合、建築総費用の約5~10%を占めています。
(例:建築総費用が4,000万円の場合、諸費用はおよそ200~400万円)
諸費用は原則、住宅ローンに含められない(例外あり)ので、全体予算の1割程度の自己資金(現金)は用意しておきましょう。
土地にお金をかけすぎないようにする
土地と住宅(建築費)の適正な予算のバランスについて解説した部分でもご紹介しましたが、「土地の購入費用」と「住宅の建築費用」との予算配分は3:7程度が適当です。
家づくりの要望・優先事項は一人ひとり異なるため、全てにこの割合が当てはまるわけではありませんが、立地や利便性などを優先するあまり、土地にお金を掛け過ぎてしまうと、理想とする注文住宅が建てられないなどの懸念が発生します。
建築にお金が建てられないとなれば、たとえば冬寒く夏暑い、光熱費のかかる住宅を建てることになる可能性もあり、結果、住宅にかける生涯コストが高くなるという結果にもなりかねません。
「後悔しない家づくりのポイント」では国の住宅政策を踏まえ、これから建てるべき快適で持続可能な家づくりについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
優先したいポイントは人それぞれで異なりますが、基本的には住宅にお金をかけられるよう予算配分することで、無理がなく後悔のない家づくりになります。
5.まとめ
いかがでしたか?
本記事では『注文住宅の土地込みの費用はいくら?地域別に予算や特徴を紹介』と題して、
「地域別の土地込みでの注文住宅の費用相場」「土地込み注文住宅の世帯年収別の予算相場」「予算別にどのような家が建てられるか」その他の注意点やポイントを解説しました。
- 首都圏などの不動産価値の高いエリアでは土地価格も高いので、多額の予算が必要となる
- 土地と住宅(建築費)の適正な予算バランスは「3:7」程度である
- 住宅ローンの返済額だけでなく、入居後にかかり続けるランニングコストも考慮して家を建てる
- 予算次第で選択できる土地と住宅の仕様やプランは大きく異なる。「予算」と「要望」を明確にして、自分たちに本当に合った家づくりをする
- 付帯工事費や諸費用などのお金も想定して予算を考える
「家づくり学校」では個別相談や各種セミナーで学んでいただき、ご家族に合った無理のない予算を立て、住宅会社のご提案、見学訪問・お家の体感を通して「家づくりの基準」をつくるお手伝いをさせていただいています。
ご利用は何度でも無料ですので、お気軽にお問い合わせください!