長期優良認定住宅は住んでからも…?
2023.10.25
2019.01.22
「長期優良住宅って…した方がいいんですよね?」という声を最近よく耳にします。みんな良いって言ってるしなんとなくしてみようかな…と進めていくのはNG。長期優良住宅は、建てたときがフィニッシュではなく、むしろスタートなのです。建てたあとにしないといけないことを今回はみていきましょう!
そもそも長期優良住宅って?
長期優良住宅とは、国が定めた8つの認定基準(省エネ性や耐震性など)をクリアすることで承認される国の制度のひとつです。名前の通り「長期にわたって品質を優良な状態で維持する」ことを目的としているので、長期優良住宅は建ててからが本番といっても過言ではありません!
長期優良住宅と言われると、補助金であったり減税などの目先の優遇が魅力的ですが…なんのためにあるのかというと、住宅をずっとずっと長年にわたって保存しておくために作られた施策なのです。
メンテナンスが必須
つまり、建てたからには住宅の品質の維持が求められるということ!認定の条件の中の一つに「維持保全計画」をたてておくことがあります。10年に一度はメンテナンスする予定をあらかじめ計画しておくのです。
(一般社団法人住宅性能評価・表示協会作成のパンフレットより抜粋)
さらに、認定住宅すべて…というわけではありませんが、国から作成・保存をしている建築・維持保全の状況に関する記録の提出を求められる場合があります。
もちろんメンテナンス頻度が高いほど家の劣化を最小限に留めることができるので、家を資産として運用したい方にとってはメリットとなるでしょうが、自分たちの終の住処でゆったりと過ごしたい方にはあらかじめ計画されたメンテの予定が窮屈に感じてしまうことも?
また、リフォームしたり増築したいとなったときには「当初の計画から変更します!」という申請手続きが必要になります。最初に申請したときの手数料よりは安くなりますが、やっぱり手数料は払わないといけません。
まとめ
■長期優良住宅を取得すると10年ごとのメンテナンスが必須(しなかったら罰則あり)
■場合によっては、メンテの記録を国に報告しなければならない
■増築やリフォームするときに手続きが発生する(手数料あり)
…この点を踏まえた上で「どうせメンテナンスはしないといけないのに変わりはないし長期優良住宅アリ!」となる方もいれば「メンテナンスとかは自分のペースで手をかけていきたいな」となる方もいます。
長期優良住宅の取得ひとつとっても、選択肢というのは各ご家庭によって変わってきます。
しっかり話し合って、将来を見越した選択をしていただけたらと思います!
その他、家づくりの基本知識については、ぜひ家づくり学校までおたずねください(^^)☆
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