断熱等級7の家ってどうなの?等級6との違いやメリット・デメリットを解説!
2025.04.18

家づくりを始めると「断熱等級」というワードを耳にすることも多いのではないでしょうか?
ただ、等級ごとの性能差や、結局どのレベルを選べば後悔しないのか、具体的なイメージを持つのは難しいですよね。
今回は最上位ランクである「断熱等級7」について、等級6との違いなども交えて解説します。
この記事を読めば、きっと最適な選択をするための知識が身につくはずです。
この記事でわかること
- 断熱等級7を満たす条件
- 断熱等級7のメリット・デメリット
- 断熱等級7の住み心地や光熱費
この記事を監修した人

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1.断熱等級7はどんなレベル?
「断熱等級7」とは、実際にはどの程度の性能レベルを指すのでしょうか。
まずは「断熱等級」とは何なのか、等級7と他の等級との違いとは何か、基礎知識から性能の具体的な数値、そして、背景となる国の政策までわかりやすく解説します。
断熱等級とは
断熱等級とは、正式には「断熱等性能等級」と言い、住宅の断熱性能を評価するための国の基準です。
等級は1〜7まであり、数字が大きいほど断熱性能が高くなります。2022年に新設された等級6・7は、これまでの省エネ基準であった等級4よりも格段に厳しい内容で、特に等級7は現行制度において最高レベルの断熱性能を誇ります。
背景には、「カーボンニュートラル社会」の実現に向けた政府の取り組みがあります。
住宅におけるエネルギー消費量を抑え、より快適で健康的な暮らしを実現することが目的です。等級7では、等級4に比べておよそ40%もの一次エネルギー消費を削減できる見込みがあります。
断熱等級7の性能とHEAT20G3
断熱等級を決定するのが、「UA値」と「ηAC値」という2つの数値です。UA値は家全体の熱の逃げやすさを表し、小さいほど断熱性能が高いことを示します。ηAC値は、夏の冷房期に日射をどれだけ遮れるかの数値です。こちらも小さいほど性能が高く、特に暖かい地域では日射遮蔽の重要性が増します。
図のようにUA値とηAC値は地域ごとに求められる数値が異なります。例えば、温暖地(地域区分6)で断熱等級7を満たすためにはUA値が0.26W/㎡K以下である必要があります。
この等級7の性能は、「HEAT20」が提唱する断熱指標「G3」と同等です。断熱等級6はG2に相当し、こちらでも十分高性能ですが、G3はそれを上回る性能です。
2025年4月から、断熱等級4以上(省エネ基準)を新築住宅に義務づけ、2030年には等級5以上をスタンダードにしていく方針を示しています。つまり、等級7は「これからの家づくり」を先取りした選択肢と言えるでしょう。
関連記事>>HEAT20とは?G1・G2・G3レベルやこれから求めるべき断熱基準を解説
等級7と等級6ではどんな違いがある?
等級7と等級6で求められる基準(UA値など)には大きな違いがあります。では、住み心地や光熱費にはどのような違いがあるでしょうか?
1・2地域 | 3・4・5・6地域 | 7地域 | |
等級4(省エネ基準) | 概ね10℃を下回らない | 概ね8℃を下回らない | |
HEAT20 G1 | 概ね13℃を下回らない | 概ね10℃を下回らない | |
HEAT20 G2(等級6) | 概ね15℃を下回らない | 概ね13℃を下回らない | |
HEAT20 G3(等級7) | 概ね16℃を下回らない | 概ね15℃を下回らない | 概ね16℃を下回らない |
表はHEAT20が指標として示している断熱レベルごとの暖房期の最低気温です。等級7と等級6を比較すると、1~2℃の最低室温の目安に違いがあります。
省エネ性能の違い
- 等級7:省エネ基準比でエネルギー消費量マイナス40%
- 等級6:省エネ基準比でエネルギー消費量マイナス30%
省エネ性能は、省エネ基準比で約10%の差があります。室温などの住み心地は等級6と比較しても差はあまりないですが、毎月支払う光熱費、つまり省エネ性を比較すると、その差は小さいとは言えません。
断熱等級6については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
あわせて読みたい>>断熱性能はどこまで必要?これから求められる『断熱等級6』について解説!
2.断熱等級7のメリット
断熱等級7の家は、本当に暮らしを豊かにするのか?ここでは、実際にその家で生活することで得られるメリットをご紹介します。
断熱等級7のメリットには次のようなものがあります。
- 一年中快適な室温を保つことができる
- 省エネ性能が高く光熱費を抑えられる
- 健康被害の防止に繋がる
- 遮音性が高く、静かで落ち着いた住環境を実現
- 大開口の窓や吹き抜けなどをつくることができる
以下で詳しく解説します。
一年中快適な室温を保つことができる
まず挙げられるメリットは、なんといっても快適な室温です。冬は室内の熱が逃げにくく、家中がまんべんなく暖かいです。夏は外からの熱気が入りにくく、エアコンの効きも良いため、少ない冷暖房で一年を通して快適な温度を保つことができます。
また、部屋ごとの温度差が少なくなることもポイント。家全体が同じ温度帯になることで、トイレや脱衣所、廊下なども寒くなりにくく、どこにいてもストレスを感じません。
省エネ性能が高く光熱費を抑えられる
次に注目したいのが省エネ効果。断熱性能が高いということは、外気に左右されにくいということ。冷暖房の稼働時間が少なくなり、結果的に光熱費を抑えることができます。エネルギー価格が上がっている今、これは大きな魅力であると言えるでしょう。
健康被害の防止に繋がる
健康面への効果も見逃せません。高断熱の家は、温度差によるヒートショックを予防でき、特に高齢者や小さなお子さんのいる家庭では安心です。夏場も室温が上がりにくくなるため、熱中症のリスク軽減にもつながります。
遮音性が高く、静かで落ち着いた住環境を実現
さらに、遮音性の高さも断熱性向上による恩恵のひとつ。分厚い断熱材と高性能な窓が外の騒音をシャットアウトし、静かで落ち着いた暮らしが叶います。
大開口の窓や吹き抜けなどをつくることができる
断熱等級7の家は間取りの自由度が高まるという利点もあります。家中の温度差が小さいため、吹き抜けや大開口のある開放的な設計でも快適さを損なわずに済みます。暖かいリビングに家族が集中する必要がなく、どの部屋も快適に使えるようになるのです。
3.断熱等級7のデメリット
断熱等級7の家には多くのメリットがありますが、良い点ばかりではありません。建てる前に知っておきたい注意点やコスト面の課題も押さえておきましょう。
断熱等級7のデメリットには次のようなものがあります。
- 建築費用が高くなる
- 高度な施工技術力が必要になる
- 正しい換気計画が必要になる
- 適切な日射遮蔽が必要になる
建築費用が高くなる
最大のネックとなるのが初期費用の高さです。断熱等級7を実現するためには、高性能な断熱材やトリプルガラスの樹脂窓、気密性の高い施工など、通常よりもコストのかかる仕様が必要です。実際、等級4から等級7にするためには、1軒あたりおよそ250~300万円の追加費用が発生するとも言われています。
しかしその分、ランニングコスト(光熱費)は抑えられます。長い目で見れば元が取れる可能性も十分あるため、「初期費用と生涯コストのバランス」をしっかり見極めることが重要です。
高度な施工技術力が必要になる
次に挙げられるのは、高い施工技術が必要なことです。断熱等級7の家は、細部まで徹底した施工が求められます。断熱材の施工ミスや隙間があると、本来の性能を発揮できず、結露や温度ムラの原因になります。そのため、しっかりとした実績とノウハウを持つ会社に依頼することが必須です。
正しい換気計画が必要になる
断熱等級7の家は基本的に気密性が非常に高いため、計画的な換気が不可欠となります。高気密な住宅では室内の汚れた空気や湿気もこもりやすいという側面があります。そのため、24時間換気システムなどを導入し、常に新鮮な空気を取り込む仕組みが重要になります。適切な換気計画を行うことで、室内の快適性を保ち、結露やカビの発生を抑えることで、健康的な住環境を維持することができるのです。換気経路や給気口・排気口の位置なども考慮した、綿密な計画が求められます。
適切な日射遮蔽が必要になる
断熱等級7の家は断熱性能が高い反面、夏の強い日差しが室内に入り込むと熱がこもりやすくなります。そのため、庇、軒、すだれ、シェード、Low-Eガラスなどを効果的に活用し、日射を遮蔽する対策が重要です。適切な日射遮蔽により、冷房効率を高め、快適な室内環境を維持できます。
夏の日射遮蔽など、太陽の日射熱や風のことを考慮し、自然の力を上手く活用する設計手法を「パッシブデザイン」と言います。
4.断熱等級7で建てることができるハウスメーカー
近年は多くのハウスメーカーが断熱性能に力を入れており、等級7に対応した商品を展開しています。
ここでは断熱等級7に対応する主なメーカーをいくつかご紹介します。
一条工務店「断熱王」
一条工務店の「断熱王」は、人気商品グラン・スマートやアイ・スマートをベースに、さらに断熱性能を強化したモデル。高性能なウレタン断熱材や3層ガラスの樹脂サッシに加え、専用の超断熱玄関ドア「DANNJU」を採用。性能と快適性を両立した高水準の住まいです。
タマホーム「えがおの家」
タマホームの「えがおの家」は、35坪・フルスペック仕様で2,900万円から建てられます。外壁・基礎のダブル断熱や樹脂トリプルガラスの採用により、UA値0.23の高断熱性能を実現。さらに、4.98kWの太陽光パネルを標準搭載し、ZEH基準にも対応可能です。地震対策として制震ダンパーも標準装備しており、揺れによるダメージを軽減。省エネ性と耐震性を兼ね備えた、長く安心して住める住まいです。
ダイワハウス「xevoGranWood(ジーヴォグランウッド)」
ダイワハウスの木造住宅「xevoGranWood」は標準で断熱等級5ですが、オプションで等級6・7へ性能を高めることが可能です。さらに、熱の大部分を占める輻射熱にも対応し、遮熱効果のある壁材で室内の温度上昇を抑制。自然の光や風を活かす設計にも力を入れており、軒の出の調整によって夏の室温を約1.2℃下げた実績もあります。
アキュラホーム「超断熱の家プレミアム」
アキュラホームの「超断熱の家プレミアム」は、断熱等級7に対応しながらも、コストを抑えた高性能住宅。冷暖房費も大幅に抑えることができ、独自の8トン壁により、高い天井や大空間でも優れた断熱・気密性を実現。開放感と快適性を両立できるのが大きな魅力です。
日本ハウス「断熱 最高等級7の家」
日本ハウスの注文住宅「断熱 最高等級7の家」は、UA値0.25で断熱等級7に対応。長年にわたり断熱性能にこだわり続けてきた実績あるメーカーで、高性能な住まいづくりを得意としています。施工は熟練の棟梁が担当し、北海道レベルの断熱施工を全国で再現。性能だけでなく施工精度にも優れた家を建てることができるハウスメーカーです。
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5.なぜハウスメーカーは「断熱等級7」に力を入れているのか?
なぜ今、断熱等級7がこれほど注目されているのでしょうか?その理由には、政策的な後押しや市場の変化、そして業界内の競争が関係しています。
国の省エネ基準強化とZEH・LCCM住宅への流れ
まず背景にあるのは、政府が進める省エネ基準の強化です。日本は2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、省エネ住宅の普及を急速に推し進めています。2025年の断熱等級4の義務化を皮切りに、将来的にはさらに高い性能が求められる流れの中、先手を打つ形で等級7に対応する企業が増えています。
また、エネルギー価格の上昇や消費者の意識の変化も追い風となっています。「冬でも快適に暮らしたい」「光熱費を少しでも抑えたい」といったニーズが高まっており、多少価格が上がっても断熱性の高い家を選びたいと考える人が増えてきました。
断熱等級6では差別化が難しい?競争激化の背景
近年、住宅業界では断熱性能の強化が当たり前となり、かつては差別化のポイントだった断熱等級6(HEAT20 G2相当)も、いまや標準的な性能として見られるようになっています。そのような時代の変化から、「断熱等級7に対応」という明確でインパクトのあるスペックを前面に打ち出し、新たなブランド価値としてアピールする住宅会社も出てきました。
性能の高さを数値で示せる断熱等級7は、他社との差別化を図るうえで非常にわかりやすく、各社がこぞって取り組む理由の一つとなっています。しかし、断熱等級7の家づくりの主な目的が「集客」にあり、冬暖かく夏の涼しいといった住み心地が二の次になっている住宅会社も少なからず実在するのが現状です。
断熱等級7の家を建てるなら豊富な実績と知識を持つ会社を選ぼう
住み心地の良い断熱等級7の家を実現するには、単に数値を満たせばよいというわけではありません。断熱等級はUA値などの数値によって決まりますが、UA値は熱還流率の平均値です。例えば極端に天井断熱を厚くしたり、窓を小さくしたり、高効率給湯器を設置したり、断熱バランスの取れていない家でも等級6や等級7といった高性能の基準を満たすことができるのです。
大切なのは「UA値が良い」だけでなく、その性能が住まいの快適さや使い勝手につながっているかという視点です。
たとえば、各部位の断熱バランス、適切な換気計画、夏の暑さに対応する日射遮蔽の工夫など、総合的な温熱設計が不可欠です。また、高い性能を追求しつつも、建築コストとのバランスを丁寧に考えてくれる「施主目線」の会社であることも重要です。
断熱等級7の家づくりを成功させるためには、高い技術力と豊富な実績、そして信頼できる対応力を持つ住宅会社を選ぶことが、後悔しない第一歩となるでしょう。
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6.断熱等級7の家の住み心地や光熱費はどう?実際の暮らしを徹底レポート
断熱等級7の家は、最先端の断熱性能で快適な暮らしと省エネ効果が期待されますが、実際の住み心地や光熱費はどうなのでしょうか?
ここでは、「家づくり学校」をご利用し、実際に断熱等級7の家を建てられた方のリアルな声を徹底的にレポートします。一年を通して温度変化が少なく、静かで心地よい空間はどのように実現されているのか。また、気になる光熱費はどれほど抑えられているのか。具体的なデータと体験談を交えながら、その実態に迫ります。
【実例①】
自然の素材と力を生かす パッシブG3の家
- 川越市 Uさんご家族(ご主人、奥さま、お子さま2人)
- 2022年5月家づくり学校 初来校
- 2023年10月入居
【住まいのデータ】
・建物面積/112.40㎡(34.00坪)
・建物工法/木造軸組工法
・断熱性能/UA値0.23
・気密性能/C値0.2
・太陽光発電/5.25kW
・光熱費/月平均 約8,500円
・売電収入/月平均 約5,000円
【Uさんの住みこなし術】
夏の気温が高い日は、シャッターや南画のロールスクリーンを下げて、日射熱を室内に入れないようにしている
太陽光発電している日中に、なるべく洗濯や炊飯など電気を使う家事をしている
ワンフロアで生活をほぼ完結させるようにしている
「一生に一度の買い物だから、妥協せずいい家に住みたいと思ったんです」とUさん。かなえたのは、HEAT20 G3(断熱等級7)という最高レベルの高断熱と自然の力を生かすパッシブデザインの家。
間口が狭く、日当たりの確保が難しい敷地だったが、建築士は周辺環境を踏まえてパッシブデザインに基づいて光を最大限取り込めるようプランニング。室温にも光熱費にも納得の暮らしを実現した。元気いっぱいの男の子ふたりの育児も、この家のおかげでストレスなくできているそう。
「家づくりはいつだって自分たちが主役。たくさんの人たちを巻き込み、相談しながら進めるのがいいと思います」とUさん。その言葉通り、最高のパートナーと共に妥協なく家づくりを進め、安心して子育てできる場所を手に入れた。
Q.光熱費に変化はありましたか?
家が広くても光熱費は大幅ダウン。電気代負担は実質月3、4千円!
以前住んでいたマンションより広くなったにもかかわらず、光熱費は大幅に下がりました。マンション時代は冬(1月)の電気代が15,000円程の他、プロパンガス代も掛かっていましたが、この家では今年1月の電気代で12,969円。さらに売電収入が月平均5,000円程あるので、月平均にすると実質負担額は3,000~4,000円。とても助かっています。
Q.実際に暮らしてみて感じることは?
どの部屋もほぼ同じ室温で快適そのもの!
夏はエアコン2台、冬はエアコン1台で暮らしていますが、どの部屋にいても大体同じ室温で住み心地はとてもいいです!面積はコンパクトに、かつ1階で生活が完結できる間取りが一番のこだわり。料理しながら子どものたちの遊んでいる様子を見守れて助かっています。
Q.身体や健康面での変化は感じますか?
子どもの湿疹が出にくくなりました
長男は小さいころから湿疹が出ることがあったのですが、快適な室温のおかげか、この家に住み始めてからは一度も出ていません。また、マンション住まいの頃は、子どもの足音などが近隣の迷惑にならないように配慮しながら暮らしていたのですが、今は騒音を気にせずのびのびと生活できていて、ストレスもなくなりました。
Uさん邸の完成時のインタビュー記事もあわせてご覧ください>>
【実例②】
家族の健康と安全を守れるサステナブルな住まい
- 福山市 Kさんご家族(ご主人、奥さま、お子さま1人)
- 2022年5月家づくり学校 初来校
- 2023年8月入居
【住まいのデータ】
・建物面積/107.84㎡(32.56坪)
・建物工法/木造軸組工法
・断熱性能/UA値0.24
・気密性能/C値0.2
・太陽光発電/8.28kW
・光熱費/月平均 約9,800円
・売電収入/月平均 約12,300円
【Uさんの住みこなし術】
一定の温度を保つために、エアコンは365日24時間つけっぱなしに
面倒な家事は極力家電にお任せ!スマート家電を導入して声で操作&オート化
被災した親族がいたことで、以前から家の耐震性を重視していたというKさん。職場の先輩に勧められて訪問した「家づくり学校」で断熱・気密性について知り、災害時にだけでなく普段の生活も安心して快適に過ごせる家にしたいと考えるようになったという。
「断熱・気密性能を高めたおかげで、10帖用エアコン1台で家全体が一定に保たれ、真冬でも床や壁まで暖かいから、子どもを床に寝かせていても安心して過ごせました」と奥さま。
温度のストレスがなくなっただけでなく、エアコン以外の冷暖房器具や冬の防寒着などが不要になったことで生活にゆとりが生まれるという予想外のメリットも大きかったようです。家族の暮らしを災害時も平時もしっかりと守り続けてくれる持続可能な家となった。
Q.光熱費に変化はありましたか?
太陽光の売電-買電で月2,000円程のプラスになっています
家を建てる前は夏で約2万円かかっていた電気代が月8,000円程に、冬は約3万円程だったものが12,000円程に下がりました。エアコンを365日24時間つけたままにしていますが、買電は平均で月9,800円程、対して太陽光発電の売電収入は月12,300円程あり、平均すると月2,000円程の収入になっています。この家を建ててから、電気代を気にして生活することがなくなりました。
Q.ライフスタイルの変化はありましたか?
冬でも自宅では、半袖、半ズボンで過ごすようになりました
年間通して室温が一定なので、季節で布団を入れ替える必要がなくなり、厚着が嫌いなので冬でも自宅では半袖、半ズボンで過ごすようになりました。また、高断熱で防音性も高くなり、子どもの声が外に漏れなくなったことや外からの音がほとんど聞こえなくなったことで、家の中で落ち着いて過ごすことができています。
また、利便性や快適性を優先してスマート家電などを導入したことで、日々のストレスや家事時間も減りました。
Q.体や健康面での変化は感じますか?
生活ストレスがなくなったことで精神的に余裕ができました
体調面での大きな変化は感じていませんが、暑さや寒さといった家の中での小さなストレスや、売電収入などの経済的メリットがあるおかげで精神的な余裕ができました。また、扇風機やヒーターなどが必要なくなったことで、毎年の出し入れや掃除の手間がなくなりました。小さな子どもがいるので、これらの冷暖房器具で怪我をする心配がなくなったこともうれしいメリットでした。
Kさん邸の完成時のインタビュー記事もあわせてご覧ください>>
7.結局、断熱等級7は必要なの?
ここまで断熱等級7の家について詳しくご紹介してきましたが、最終的に「我が家も等級7にすべき?」という疑問にぶつかる方も多いのではないでしょうか。
その答えはあくまで「状況次第である」というのが正直なところでしょう。たとえば寒冷地に住んでいる方、長く快適に住み続けたいと考えている方、省エネ意識が高い方にとっては、等級7は非常に魅力的です。
その一方で、温暖な地域でそこまでの性能が必要ない場合や、あくまで予算を重視するという場合は等級6でも十分に満足のいく家づくりができるでしょう。実際、等級6でも冬場に十分暖かく、エネルギー効率の良い住宅は実現可能です。
とはいえ、家は一度建てたら簡単に性能を変えられないものです。できる範囲で将来を見越した性能にしておくことは、長期的な健康で安心な暮らしにつながります。
もし迷ったら、ぜひ「家づくり学校」にご相談ください。家づくり学校では、断熱等級7に対応できる住宅会社の紹介だけでなく、あなたの地域や予算に合った最適な家づくりのアドバイスをご提供しています。中立的な立場から、後悔のない家づくりをサポートします。
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