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住宅性能と住み心地

【冬の窓】びちょびちょ結露はなぜ起こる?

2023.09.16

【冬の窓】びちょびちょ結露はなぜ起こる?

寒い時期のお悩み事の一つ、『窓の結露問題』がありますね。
もうすでに快適な寒暖差のないお家に住んでいらっしゃる方には無縁の問題でしょうが、そうでないお家に暮らしていますと、この時期の結露には悩まされますね。私も悩んでおります…(T T)

朝起きると窓がびちょびちょ・・・

まずは我が家の寒い寒いアパートの窓スペックをご紹介です。

アルミサッシ+単板ガラス!!どうです?聞いただけでもひんやり冷たさが伝わってきませんか?
みなさんご存知でしょうが、アルミは熱伝導率が高いためキンキンに冷えた外気温度をたやすく室内へ伝えます。
そして、ガラスも単板1枚ガラスで断熱性能はゼロ!今はペアやトリプルの複層ガラスが当たり前の時代だというのに。。。
そんな窓ですので、冬は朝カーテンを開けますと結露でびちょびちょになっております。

結露の正体=空気中の水蒸気

そもそもナゼ窓が結露するのかと言いますと、部屋の暖かい空気に漂っている水蒸気が、冷たいガラスなどで冷やされて水滴となって表れるのです。
ちなみに温度が高いほど、より多くの水蒸気を含むことができます。室内と外気の温度差が大きいほど結露が発生しやすいのもお分かりですね。

「ならば暖房をつけなければいい!」となりますが、そんなことは無理な話です。結露を防ぐには家の中と外の空気を入れ替える『換気』が一番効果的です。換気により、温度と湿度をコントロールすれば結露は改善できます。

”窓”またの名は『高性能除湿機』

冬場は空気が乾燥すると言うのに、この結露の量・・・一体どこから水分が発生したの?と不思議になりますが、日常生活の中でも人の体からも水蒸気は発生します。

部屋で筋トレやエクササイズなどした場合は、かなりの量の水蒸気が発生しているでしょうね。そして昨夜の夕飯はお鍋だった…という朝は、一段と結露がひどいものです。天候不良などが続けば洗濯物を室内干ししたりと、水蒸気はグングン上昇します。ですので、湿度計などで部屋の温湿度環境を確認するのをおススメします。
もし湿度が70%を超えたら、換気をしたり除湿機を稼働させるなどを行いましょう

でないと、別名『高性能除湿機』とも言われる”窓”に結露が集中して発生してしまいますよ!

有効な対策アレコレ

リビングなど大きな窓は外気の影響を受けやすく、その分結露は発生しやすくなります。結露を減らすには、要はガラスを冷やさなければいいのです。

①窓の外側で風をシャットアウト
ホームセンターで販売されている窓用ビニールシートをカーテンの様に窓の外側に下げることによって冷たい風がガラスに直接当たらなくなり冷えるのを抑えられます。
ですがデメリットもあり、外への出入りが少々面倒になったり、外の景色が見えづらくなったり…立地や環境にも左右されますし、あくまで結露を減らす方法としてお考えください。
ちなみに部屋の中側、カーテン前やカーテンと窓の間にシートを下げてもガラスは冷えたままの状態ですが、コールドドラフト現象対策としては十分な効果はありますよ!

②温風を窓に当てて温める
扇風機やサーキュレーターを窓に向けて暖かい風を当てることも有効です。

③エアコンのタイマー機能を活用する
寝室などは起床2~3時間前にタイマー機能でエアコンつけると湿度差を減らすことができます。ポイントとしては明け方室温が下がりきる前に電源ONすることです。そうすれば効率よく温度を上げることができ、消費電力も少なくてすみます。

現状で結露でお困りの方は、換気に加えていずれか一つでも実践してみてはいかがでしょうか?

怖いのは”窓の結露”ではありません

窓の結露は目につきやすく、パッキンやカーテンにカビが生える原因になってしまいますが、拭き取ってしまえばそれでおしまいです。怖いのは”窓”ではなく、壁内や屋根裏など目に見えないところで発生する結露なのです。
結露はカビを育て、カビはダニを育てます。アトピー・アレルギー・喘息などは結露が原因ともなります。

今回は”窓の結露”にスポットをあてましたが、やはり窓の性能だけでなく家自体の断熱性能も上げていかなくては結露を防ぐことはできません。

結論!温度差が無く結露が発生しない住まいがいちばん望ましいと言えます。
結露の無いお家に興味のある方、今結露でお困りの方は家づくり学校へぜひお越しください!

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