断熱材を知ろう!① ~冬だから知っておきたいお家の断熱材~
2023.09.16
2020.11.29
今年もいよいよ残すところ約1か月、年末に向けて皆さん大忙しの季節がやって参りました。そして、香川でも冬本番!ということで、日増しに寒さが厳しくなってきております⛄
こんな時はこたつにミカンが最高ですね~?
お家の中にいても、寒々しくて外とそんなに変わらないんじゃないか!?なんて方もいらっしゃるんじゃないですか?「冷えは万病の元」という言葉がある通り、お家の中でずっと冷えと戦い続けるのは体にも悪いんです。
今回は、そんなお家の壁の中のお話。「断熱材」についてお話していきます!
そもそも断熱材って…?
皆さん、断熱材ってそもそも何だと思いますか?建築物内部と外部の熱の出入りを遮り、住まいの省エネ性能を高めるために用いられる、空気の断熱性を生かした建築材料という風に定義されています。(住宅用語大辞典より抜粋)
空気の断熱性を生かした建築材料ということなんですね。えっ!?空気に断熱性ってあるの?そうなんです。空気にもちゃんと断熱性はあるんです。断熱性能は「熱伝導率(W/m・k)」で表されます。数値が低ければ低いほど、熱が伝わりにくいとされており、空気については下記のようになります。
この表にもある通り、空気の伝導率は大変低いんです。ただし、この熱伝導率は空気が動いていない時、静止している状態での数値になります。要するに、空気の断熱性はとても高いために断熱材はその特性を生かした物がより断熱性能が高いと言えます。
断熱材の種類 ~無機質繊維系・木質繊維系~
ではいよいよ、断熱材の種類について触れていこうと思います。
無機質繊維系 ~グラスウール・ロックウール~
無機質繊維系の中で、代表的なのがグラスウール・ロックウールです。
グラスウールはガラスを主原料としたもの、ロックウールは天然岩石を主原料としたものになります。
特徴としては、価格が安価で熱伝導率0.038W/m・kと性能も申し分ないため、住宅の断熱材として最も使用されている断熱材です。
ただ、グラスウールは湿気に弱く、ロックウールは柔軟性に欠けるというデメリットを持っております。
?ロックウール?
?グラスウール?
木質繊維系~セルロースファイバー~
木質繊維系の中で代表的な物がセルロースファイバー。
新聞紙をリサイクルして作られており、環境にやさしいという特徴があります。日本の新聞紙は再生紙を使用している一方、アメリカの新聞紙は新紙を使用していることから、アメリカ製新聞紙のセルロースファーバーを使用している会社さんもいらっしゃいます。
熱伝導率0.040W/m・kとグラスウール・ロックウールに若干劣りますが、吸音性と吸湿性は抜群で、日本の多湿な気候にも適していることから、現在採用している住宅会社さんがどんどん増えている断熱材です。
?セルロースファイバー?
断熱材について、今回は無機質繊維系・木質繊維系を扱ってきました。断熱材は他にも発砲プラスチック系・天然素材系があるのですが、それについてはまた次回…
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