松山市の注文住宅の相場は?費用を抑えて後悔しない家づくりのコツを解説
松山市で注文住宅を建てる際の相場目安は、土地代込みで総額4,500万円~5,000万円です。
最新のデータによると、愛媛県全体の平均価格は約4,324万円ですが、県庁所在地である松山市、特に再開発が進む「JR松山駅周辺」や人気の「道後・持田エリア」では、県平均よりも高い予算が必要になる傾向があります。一方で、郊外エリアであれば土地価格を抑えることができ、エリアによって総予算が大きく変動するのが松山市の特徴です。
ただし、提示した金額はあくまで目安であり、建物の「性能(断熱・気密)」や選ぶ「土地エリア」によって総額は大きく変動します。この記事では、データに基づく相場目安と、松山市特有の土地事情や家づくりで損をしないためのコツを解説します。
この記事でわかること
- データで見る松山市の注文住宅の費用相場
- 道後・古川・余戸・北条など「エリア別」の土地価格
- 松山特有の土地事情の注意点
- 「コスパの良い実力派工務店」の見つけ方
この記事を監修した人

家づくり学校 松山校
地域密着の住宅情報誌を発行する「㈱KG情報」が運営。累計28,000組以上の家づくりをサポートしてきた無料相談窓口です。ネット検索やカタログだけでは分からない「リアルな情報」をもとに、中立的な立場であなたにぴったりの会社をご提案します。
1.データで見る松山市の注文住宅の費用相場
松山市での土地付き注文住宅の相場目安は「4,500万〜5,000万円」です。
以下の公的な統計データを基に一般的な相場感を把握しましょう。
愛媛県・松山市の土地付き注文住宅の費用相場
以下は、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」のデータと、愛媛県・松山市での家づくりをサポートする「家づくり学校松山校」の現地情報を基にした、全国・四国地方・愛媛県・松山市の土地付き注文住宅の所要資金です。
| 地域 | 建設費(建物) | 土地取得費 | 総額 |
| 全国 | 3,512万円 | 1,495万円 | 5,007万円 |
| 四国地方 | 3,320万円 | 949万円 | 4,269万円 |
| 愛媛県 | 3,211万円 | 1,113万円 | 4,324万円 |
| 松山市 | 3,200万~3,500万円 | 1,000万~1,500万円 | 4,500万~5,000万円 |
※出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」と「家づくり学校松山校」の現地情報より作成
松山市は、安価な郊外(北条や三津浜の一部など)と、高額な中心部(文教地区や再開発エリア)の地価の二極化が進んでおり、どこに土地を買うかで総額が大きく変動します。
松山市のハウスメーカー・工務店の価格差
「土地」だけでなく、「どの会社に頼むか」によっても費用は1,000万円単位で変わります。
■業態別の坪単価目安
| 業態 | 坪単価の目安 | 特徴 |
| 大手ハウスメーカー | 100万~120万円 | ブランド力・安心感はあるが、広告宣伝費等の経費が価格に乗っている。 |
| 地域密着型の工務店 | 75万~90万円 | 会社により幅がある。社数が多いため優良工務店の見極めが困難。 |
| ローコストビルダー | 55万~70万円 | 価格重視。標準仕様の断熱性能などが低く設定されている場合があり、確認が必要。 |
💡 家づくり学校の視点:平均値を鵜呑みにするのは危険!「安物買い」で将来損する“見えないコスト”
ネット上の平均相場はあくまで他人のデータです。そこには「富裕層の豪邸」も「最低限の仕様の家」も混ざっています。「平均相場=あなたの適正予算」ではありません。
また、安さだけで選ぶのも危険です。昨今、電気代が高騰しているため、初期費用(イニシャルコスト)を抑えすぎると、断熱性能が不足し、住んでからの光熱費(ランニングコスト)が高くつく可能性があります。 まずは、「自分たちが毎月無理なく返せる額」から、将来の光熱費も含めた総予算を割り出すことがスタートラインです。
2.本体価格だけじゃない!注文住宅にかかる費用の内訳
「坪単価×坪数」で計算した金額だけで家が建つわけではありません。注文住宅には、建物本体以外にも様々な費用がかかります。ここを見落とすと、最終的に数百万円の予算オーバーになります。
■注文住宅の総費用の内訳イメージ

- 本体工事費(約70%)
家そのものをつくる費用(基礎、構造、内外装、設備など) - 付帯工事費(約20%)
建物以外に必要な工事費(地盤改良、屋外給排水、電気配線、外構工事など) - 諸費用(約10%)
手続きや登記、ローン手数料、火災保険料、引っ越し代など(原則現金が必要)
💡家づくり学校の視点:松山ならではの「見えない追加費用」に注意!
松山市で注文住宅を建てる場合、建物以外に大きく費用がかかるポイントが2つあります。
1.駐車場と外構費用(車3台分が標準)
松山市は中心部にお勤めでも車通勤が一般的で、「夫婦2台+来客・予備用」として駐車スペースを3台分確保するご家庭が多く見受けられます。3台分のコンクリート打設やカーポート設置を行うと、一般的なエリアより外構費用がかさみます。また、それを実現するための土地の広さ(50坪前後〜)も必要になり、土地予算にも影響します。
2.インフラ整備費用(浄化槽・ガス)
松山市は少し郊外に出ると「下水道」や「都市ガス」が通っていないエリアが多くなります。その場合、数十万円の「浄化槽設置費用」が必要になったり、プロパンガス利用で「毎月の光熱費」が高くなったりします。契約直前になって「予算が足りない!」と焦らないよう、地域のインフラ事情に詳しいプロと一緒に、最初からこれらを含んだ総額予算を立てることが重要です。
3.松山市のエリア別土地相場
松山市は中心部と郊外で土地価格の差が激しい「二極化」が進んでいます。以下は、「家づくり学校松山校」が調査した最新のエリア別相場データです。
■松山市の主要エリア別 土地相場目安
| エリア | 坪単価の目安 | 土地価格の目安 |
| 松山市中心地 (木屋町・高砂町周辺) |
40万~50万円 | 1,900万~2,500万円 |
| 道後・持田エリア | 50万~70万円 | 2,500万~3,500万円 |
| 松山駅・南江戸エリア | 45万〜60万円 | 2,200万~3,000万円 |
| 古川・はなみずきエリア | 35万〜50万円 | 1,750万~2,500万円 |
| 余戸・朝生田・久米エリア | 30万〜45万円 | 1,500万~2,250万円 |
| 姫原・谷町エリア | 25万〜35万円 | 1,250万~1,750万円 |
| 三津浜エリア | 20万~30万円 | 1,000万~1,250万円 |
| 平井・小野エリア | 15万~25万円 | 750万~1,250万円 |
| 北条・和気・堀江エリア | 15万~25万円 | 750万~1,250万円 |
松山市中心地(木屋町・高砂町周辺)
- 坪単価:40万~50万円
- 土地価格:1,900万~2,500万円
松山城の北側に位置し、松山大学や愛媛大学に近いエリアです。市内電車(路面電車)やバスの便が良く、学生や教職員の方にも人気があります。古くからの住宅地であるため、場所によっては道幅が狭いところもあり、車の出し入れには確認が必要です。
道後・持田エリア
- 坪単価:50万~70万円
- 土地価格:2,500万~3,500万円
松山市内で最も地価が高い「ブランドエリア」です。道後温泉に近く、人気の小学校区(道後小・湯築小など)がある文教地区としても知られています。土地価格だけで3,000万円を超えることも珍しくなく、予算にかなり余裕がある方向けのエリアと言えます。
松山駅・南江戸エリア
- 坪単価:45万~60万円
- 土地価格:2,200万~3,000万円
JR松山駅の高架化事業や再開発に伴い、現在最も地価が上昇傾向にあるエリアの一つです。新しいマンションや商業施設の整備が進んでおり、利便性と将来的な資産価値の高さから注目されていますが、人気のため競争率は非常に高いです。
古川・はなみずきエリア
- 坪単価:35万~50万円
- 土地価格:1,750万~2,500万円
松山インターへのアクセスが良く、新しい店舗や住宅が立ち並ぶ、子育て世帯に圧倒的な人気を誇るエリアです。平坦な地形で自転車移動もしやすいですが、人気ゆえに朝夕の渋滞が発生しやすい点や、ハザードマップ(浸水リスク)の確認が必要な場所もある点には注意が必要です。
余戸・朝生田・久米エリア
- 坪単価:30万~45万円
- 土地価格:1,500万~2,250万円
環状線や主要道路へのアクセスが良い、バランスの取れた住宅エリアです。中心部への通勤もしやすく、スーパーや病院などの生活施設も充実しています。価格帯も中心部に比べれば現実的なラインになるため、多くの一次取得者層(初めて家を建てる人)に選ばれています。
姫原・谷町エリア
- 坪単価:25万~35万円
- 土地価格:1,250万~1,750万円
松山市北部の落ち着いた住宅街です。国道196号線へのアクセスが良く、中心部への通勤も可能です。比較的価格が安定しており、静かな住環境を求めるファミリー層に適しています。
三津浜エリア
- 坪単価:20万~30万円
- 土地価格:1,000万~1,250万円
古くからの港町の風情が残るエリアです。最近では古民家リノベーションなどのカフェも増え、若者からの注目度も上がっています。土地価格はリーズナブルですが、道が狭い場所や入り組んだ場所も多いため、現地確認が必須です。
平井・小野エリア
- 坪単価:15万~25万円
- 土地価格:750万~1,250万円
松山市東部の郊外エリアです。自然豊かで静かな環境ですが、国道11号線沿いには商業施設もあり、車があれば生活に不便はありません。土地を安く手に入れて、建物にお金をかけたい方に適しています。
北条・和気・堀江エリア
- 坪単価:15万~25万円
- 土地価格:750万~1,250万円
松山市北部の海に近いエリアです。合併前の旧北条市エリアなどは、坪単価10万円台から見つかることもあり、非常にリーズナブルです。「土地は安く広く、建物は高性能に」という賢い家づくりを希望される方が、あえてこのエリアを選び、海が見える眺望の良い家や平屋を建てるケースも増えています。
💡家づくり学校の視点:いきなり土地を探すと「失敗」しやすい理由
松山市で家づくりを検討している方の多くが「まずは土地探し」とポータルサイトを見たり、不動産屋に行かれますが、家づくり学校では強く警鐘を鳴らしています。これには2つの大きな落とし穴があるからです。
1.予算オーバーの落とし穴
土地にお金を使いすぎると、肝心の建物に予算が回らなくなります。松山市は温暖な瀬戸内気候ですが、夏の蒸し暑さは厳しく、冬も意外と底冷えします。「松山なら断熱はそこそこで良い」と油断して性能を落とすと、「場所は良いけど夏暑く冬寒い家」になり、高騰する電気代で後悔することになります。また、松山特有の「下水道エリア外の浄化槽費用」など、土地代以外にかかる費用も多いため、建物予算をしっかり残しておく必要があります。
2.会社選びの落とし穴
土地の契約を先に進めると、ローンの手続きなどの期限に追われ、じっくり住宅会社を選ぶ時間がなくなってしまいます。さらに松山市は、人気エリアの分譲地ほど「建築条件付き(建てる会社が決まっている土地)」であるケースが多いです。土地を先に決めてしまうと、「性能やデザインが好みじゃないのに、その会社で建てざるを得ない」という状況に陥りかねません。
焦って決めた会社で妥協しないためにも、まずは「どんな家を建てたいか」を固め、建物予算を確保してから土地を探す。この順番が鉄則です。
4.注文住宅の費用を落とす具体的な方法
ここでは、家の「質」を落とさずにコストを抑える具体的なポイントを紹介します。
- 家の形状をシンプルにする
- 土地の条件を見直す
- 展示場に出展しない「優良工務店」を見つける
家の形状をシンプルにする
1階と2階の面積が同じ「総2階」の四角い家は、屋根や基礎の面積が最小限になり、構造的にも強く、かつ建築費を最も安く抑えられます。
土地の条件を見直す
「南向き」「整形地」は人気で高額です。あえて「北向き」や「変形地」を選ぶことで、土地代を大幅に下げられることもあります。設計力のある住宅会社なら、北向きの土地でも吹き抜けや高窓を利用して、明るくプライバシーの守られた家を建てることが可能です。
「コスパの良い実力派工務店」を見つける
大手ハウスメーカーは、ブランド力や倒産リスクの低さといった大きな安心感がある一方で、豪華なモデルハウスの維持費やテレビCMなどの「広告宣伝費」が建築費に含まれている側面があります。
一方で、松山市には「過度な広告費はかけず、その分を『家の質』に還元する」という方針の実力派工務店も存在します。ブランド名よりも「実質的な家の性能(住み心地)」を重視する場合、こうした工務店を選ぶことで、同じ予算でもワンランク上の家を建てられる可能性が高まります。
自分では見つけられない「優良工務店」を提案します!
優良工務店は、展示場に出展せず、口コミや紹介で成り立っていることが多いため、自力で見つけるのが困難です。「家づくり学校松山校」では、アドバイザーが実際に現場を確かめた「広告費を抑えて良い家を建てる工務店」の情報を厳選してピックアップしています。「知名度にお金を払うのではなく、家そのものにお金をかけたい」という方は、ぜひ一度お越しください。
5.松山市での家づくりの費用・相場【よくある質問Q&A】
松山市で家づくりを検討されている方から、家づくり学校に頻繁に寄せられる質問をまとめました。
Q.松山市でマイホームを建てる場合、いくらかかりますか?
A.土地・建物あわせて「4,500万円〜5,000万円」が目安です。
愛媛県全体の平均(約4,324万円)よりも、県都である松山市は高くなる傾向があります。ただし、松山市はエリアによる地価の差が激しく、人気の「道後・持田」や再開発が進む「JR松山駅周辺」で建てる場合は5,000万円を超えますが、「北条」や「平井」などの郊外であれば3,000万円台後半でも可能です。「どこに住むか」で総額が大きく変わるのが特徴です。
Q.松山市で土地が安いエリアはどこですか?
A.「北条」「和気」「堀江」などの北部エリアや、東部の「平井・小野」などが安価です。
これらは坪単価15万〜25万円程度で、広い土地が見つかりやすいです。ただし、こうした郊外エリアは「下水道エリア外(浄化槽が必要)」や「プロパンガス指定」であることが多く、土地代が安くても、その後の設備費や光熱費が割高になる可能性があるため、トータルコストでの判断が必要です。
Q.頭金(自己資金)はいくら用意すればいいですか?
A. 物件価格の10〜20%あると安心ですが、フルローンの方も増えています。
ただし、頭金ゼロでも「手付金(土地・建物の契約時)」や「水道加入金・下水道受益者負担金」など、現金で支払わなければならないタイミングが必ずあります。松山市の場合、最低でも100万〜200万円程度の現金はお手元に残しておくことを推奨します。
Q.総予算4,000万円以内で松山市内に注文住宅は建てられますか?
A.十分に可能です。
松山市の平均相場(4,500万〜5,000万円)よりは低いですが、以下の工夫で実現できます。
- エリアを見直す:地価の高い中心部や道後を避け、「余戸」「三津浜」「北条」などを検討する。
- 建物を適正サイズに:35坪ではなく、無駄を省いたコンパクトな28〜30坪にする。
- 優良工務店を探す:広告費を乗せていない、コスパの良い地域工務店を選ぶ。
4,000万円以内でも、夏涼しく冬暖かい高性能な家を建てることは可能です。諦めずにご相談ください。
Q.松山市内で土地を探す際、特に気をつけるべき「見えないコスト」はありますか?
A.「下水道」と「都市ガス」のエリア確認が必須です。
松山市は中心部を離れると「下水道」や「都市ガス」が整備されていないエリアが多くなります。下水道が来ていない場合は「浄化槽」の設置費用(数十万円〜)が必要ですし、都市ガスが来ていないエリアで「乾太くん(ガス衣類乾燥機)」などを導入すると、プロパンガス利用となり毎月の光熱費が高くなる傾向があります。土地価格だけでなく、インフラ状況も含めて判断しましょう。
6.「あなただけの適正予算」を知ることから始めよう
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