造作家具にかかる費用は?失敗しないための注意点
2023.10.25
2022.10.15
▲写真/ハヤシ工務店
造作家具とは、施主の希望に合わせて大工さんが作ってくれる、造り付けの家具や棚・収納などのオーダーメイド家具を指します。世界にひとつだけのオリジナルデザインで毎日の暮らしも豊かに…? 一方で、ずっと使い続けるものなので失敗できない重要な選択でもあります。
今回のブログでは、造作家具のメリットやデメリットについて簡単にお話します。失敗しないポイントを抑えた上で上手に家づくりを進めていきましょう!
造作家具のメリット
★ベストな寸法の家具が作れる
その家の形に合わせて、大工さんが一から家具を造ってくれるので、空間を有効活用でき、無駄がなくなります。細かい幅や高さに対して、ミリ単位で指定することができるのでデッドスペースを極力減らすことができますね。例えば一言に本棚と言っても、漫画をたくさん持っているのか?雑誌やカタログをたくさん収納したいのか?など、ご家族によって趣味も持ち物も違います。収納するものに合わせて自由にカスタマイズできるのは嬉しいポイントですね。
また、壁と家具の間に隙間がないため、ほこりが溜まりにくいというメリットがあります。掃除の手間をなるべく減らしたい方にはぴったりなのではないでしょうか?
★部屋全体に統一感が出る
オンリーワンのデザインのものをつくることができるので、カラーや素材を家の雰囲気に合わせることができます。家がどんなにオシャレでも、インテリアのセンスで雰囲気が台無しになってしまうことはありませんか?中でも、自然素材をふんだんに用いた家づくりをされる方などは特に造作にこだわれば全体の統一感が図れるかもしれませんね。極端な話ですが、物理的に不可能でなければ、自分の好みを100%叶えることもできますよ!
★家具選びの手間がない
サイズや色味、素材など、自分たちの理想に合うものを探すのはかなり大変です。打ち合わせや引っ越しで忙しいタイミングに家具屋さんでゆっくり探し回る時間がない場合も多いですが、家具屋さんを巡る負担を減らすことができます。
★耐震面で安心
壁面収納や吊り戸棚などは、壁や床に固定するので比較的地震に強いです。地震が非常に多い日本では、制振の技術や耐震グッズが進化しているのである程度の補強はどんな家具でもできるかもしれません。しかし、壁や床、天井などに固定できる造作家具は大きな地震でも吹き飛ぶことがほとんどないのでより安心ですね。
▲写真/美松ホーム モザイクタイルを施した造作洗面台
造作家具のデメリット
◆現物を確認できない
既成家具とは違い、出来上がるまで現物を確認できないのが造作家具のデメリットです。品質(見栄えや使い勝手など)が明確になっていない状態で決断する必要があるため、担当者を信用して進めていかなければいけません。また、見本品がないので、想像しながら要望を伝える難しさがあります。しっかり要望を伝えることができなければ、イメージと仕上がりに齟齬が生まれてしまいます。リスク回避のために、細かく打ち合わせを重ねるようにしてください。
◆動かせない、簡単に撤去できない
メリットとして、地震に強いという点を挙げましたが、逆に言うと簡単に動かせないというデメリットになります。頻繁に模様替えをしたい方にはあまり向かないかもしれません。この先何十年と住み続ける家ですから、後悔のないよう、半永久的に使い続けたいと思えるものを造ってもらうのがおすすめです!
◆お金がかかる
既製品と比べてコストカットできる場合ももちろんありますが、複雑なデザインになったり、素材にこだわったりするとやはり価格は高くなる場合が多いです。新築の場合、家づくりに用いた材料の余りをうまく有効活用することで材料費は抑えられるかもしれません。
-造作家具の相場価格は?
造作家具は明確な相場がないので、費用に関しては特に、契約前に要望としてしっかり住宅会社側へ伝えておくことが大切です。後で相談したときには予算オーバーとなってしまい、後悔に繋がってしまうことも少なくありません。前もってプロに相談しておき、「大体の費用はどれほどなのか?」を確認しておくのが賢い進め方です。
一例にすぎませんが、例えばクローゼットや本棚、洗面収納などの設置は10万~30万程度かかると言われています。サイズの小さな棚を簡単に取り付ける場合などは10万以下でできることもあります。
また、無垢材ではなく、ポリ合板などの化粧材で造られた造作家具は比較的低コストです。表面の強度や長期間使用することによる劣化が目立ちますが、豊富なバリエーションのデザインが楽しめます。
◆会社によって得意・不得意がある
造作で家具をつくるのが得意な住宅会社もあれば、対応が難しいという住宅会社もあります。造作家具をふんだんに取り入れた家づくりをしたいのか、もしくは既製品を自分で購入してコーディネートしていきたいのか、自分たちの要望に合わせて会社を選択することが大切です。造作家具をふんだんに取り入れたいタイプなら、木材などの扱いが上手な会社さんに頼んだ方が安心ですね。
▲写真/森川住宅
最近のトレンドは、やっぱり造作カウンターやスタディスペースでしょうか…(*’∪‛*) コロナウイルスの影響でリモートワークが増えたことや、リビング学習が増えたことが背景にあるようです。リビングや廊下など、空いたスペースにスタディスペースを作るお家が増えている印象です。
▲写真/太田工務店
こんな感じで、トイレに造作のカウンターを設けるのも素敵ですね。上記写真は、多可町産のヒノキで大工さんが手造りしています。嫌な臭いや湿気もおさまり快適空間に✨
住宅会社の選び方
「じゃあ、どこの住宅会社に頼めばいいの?」
「大工さんの腕がいい、造作が得意な住宅会社は?」
「家づくりを進める上で知っておくべき知識は?」
家づくり学校では、家づくりを始める前に絶対に知っておきたいアレコレ、そしてご要望に近い優良住宅会社さんの情報をしっかりお伝えします。失敗しない家づくりは何から始めるべき?と悩んでいる皆さま、お気軽に家づくり学校へお越しください。
家づくり学校でできること
- 家づくりで後悔しないための基本知識のレクチャー
- ムリのない予算を一緒に考え、お金の不安を解消
- お客様一人ひとりに合った住宅会社を紹介