フラット35の金利が3年ぶりの1.4%超え!変動金利は…
2023.10.25
2022.03.04
フラット35の3月の最頻金利(借入期間:21年以上35年以下、融資率9割以下、新機構団信付き)は1.43%
フラット35の金利が1.4%を超えたのは2018年12月(1.41%)以来、約3年ぶりです!
住宅ローンの固定金利は、国債市場で取引される10年国債の利回りを基準として金利が決められます。※国債とは国が発行する債券のこと。
住宅ローンの固定金利は、この国債が新規に発行される際に決められた利回りに左右されるのです。今、日本の長期金利(10年国債利回り)は上昇傾向にあります。アメリカの金融政策が要因と言われています。そのため、今年に入って固定金利はジワジワと上昇しているのですね。
こうなってくると気になるのが「変動金利も上がってくるの?」という点ですよね。
✅固定金利と変動金利では金利の決まり方が違う
⭐変動金利
変動金利の適用金利は、基準金利から引き下げ幅(優遇幅)を差し引くことで決まります。そして、各金融機関が定める変動金利の基準金利は短期プライムレートと呼ばれる金利を基準としています。※短期プライムレートとは、金融機関が企業に短期資金を融資する際の最優遇貸出金利のこと。
短期プライムレートは日銀の政策金利に連動します。そして、日銀は日本国内の経済実態を見て政策金利を決定します。つまり、現在の景気に影響されることになります。
⭐固定金利
固定金利の基準となる長期国債の利回りは投資家たちの動きによって決まります。つまり、投資家たちの将来の予測に影響されるということです。
固定金利の場合、契約で決められた期間は金利を上げることができません。ですから、金利が将来上がりそうだという予測があれば、金融機関はあらかじめそれを織り込んで高めの金利にしておくのです。
それに対して変動金利は、上げようと思えばすぐに上げることができるのが特徴です。ですから、実際に金利を上げられる状況になったら、金融機関はその時に金利を上げればいいだけなのです。今、金利が上がらないのはその状況ではないということなのです。
✅ポイント
変動金利は今の状況
固定金利は将来の予測
このように金利の決まり方が違うため、固定金利が上昇したからといって、変動金利も上昇するとは限らないということです。
実は、変動金利の基準金利はリーマンショック後ほとんど変動がありません。(下図の赤い折れ線が変動金利の基準金利)
でも住宅ローンの変動金利って、どんどん下がってきている印象ですよね??
なぜかというと、各金融機関は住宅ローン利用者を獲得するために基準金利から差し引く引き下げ幅(優遇幅)を拡大してきたからなんですね。
例えば、基準金利が2.475%だとしても、
A銀行 引き下げ幅:▲1.8%→適用金利:0.675%
B銀行 引き下げ幅:▲2.0%→適用金利:0.475%
こんなふうにして現在の低金利が実現しているのです。
✅変動金利の引き下げ幅は要チェックです!
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