「変動金利」を選ぶにあたって、絶対NGのこととは?
2024.07.23
2021.08.28
「変動金利」と「固定金利」、どちらがいいですか?
一番よく聞かれる質問で、住宅ローンを利用する多くの人が直面するテーマです。
正直、将来の金利の動向は誰にも予測できない以上「どちらが有利」という判断をすることはできません?
でも、「変動金利」を選ぶにあたって、絶対NG⚠はあります‼
「変動金利」と「固定金利」、金利が低いのは「変動金利」ですよね。
そこで、
「金利の低い変動金利のローンを利用すれば、住宅予算を増やすことができるのでは?」
と考えて変動金利を選んでしまうこと
例えば、
毎月の返済はボーナス支払いなしで「絶対に10万円以内」と決めたとします。
返済期間:35年、元利均等は同条件
⭐固定金利:1.0%で試算
借入額:3,540万円
↓
毎月の返済額:99,929円
毎月の返済を10万円以内にしようと考えると、借入額は、ギリギリ3,540万円となります。
⭐変動金利:0.45%で試算
借入額:3,880万円
↓
毎月の返済額:99,864円
固定金利に比べ、借入額が、340万円増えました。
つまり変動金利を利用するというだけで、住宅予算を340万円増やすことができるのです?
そうして、借入額を3,880万円にした結果、
もし、6年目に金利が、0.45%→0.55%になったら、、
毎月の返済額:101,338円
この時点で「毎月の返済額10万円」は超えてしまいます。
11年目に、さらに金利が上がって、0.65%になったら
毎月の返済額:102,585円
もちろん、その頃には収入も増えているから大丈夫と考えられるかもしれませんし、このくらいの増え幅ならOKと思われるかもしれません。でも、こちらのライフシミュレーションを見てください。
どちらも家族構成等の諸条件は同じですが、
グラフ① 住宅ローンの借入額:3,540万円、金利:全期間固定1.0%でシミュレーションした場合
グラフ② 住宅ローンの借入額:3,880万円、金利:変動 当初0.45%→6年目0.55%→11年目以降0.65%でシミュレーションした場合
ほんのわずかですが預貯金が底をついて赤字になっています。しかも、グラフ①に比べ、老後の資金残高も少なくなっています。
上の2つのグラフは、どちらも、あまり余裕があるとは言えないですよね。。?
そこで、
✅借入額を、固定金利1.0%で試算した3,540万円にして、
✅利用するのは、変動金利
先ほどと同じ金利で試算してみました。
当初 :0.45%→91,113円
6年目 :0.55%→92,458円
11年目:0.65%→93,595円
※6年目の金利が1.0%以上に上がったりしたらやはり10万円以上の返済額になります。
同じようにグラフにしてみると
グラフ①、グラフ②と比べても、少し余裕が出てきました。
実際には、今後、このような金利の変動があるかどうかは誰にもわかりません。あくまでも、このグラフは仮定を試算した結果です。
⭐金利の動きを正しく予測することができない以上、
「住宅予算があと少し足りないから」と変動金利を利用して、軽い気持ちで予算のアップを図ることだけはNG!慎重に考えていただきたいと思います。
変動金利は低金利というメリットはありますが、相応のリスクもあります。そのリスクにどこまで対処できるかをしっかりと考えて利用していただきたいと思います。
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