「優遇金利」適用除外のリスク!!
2023.10.23
2020.12.02
12月の【フラット35】の最頻金利は、年1.31%(借入期間が21年以上35年以下、融資率が9割以下、新機構団信付きの金利の場合)で、11月と比べて変化はありません。今年のフラット35の金利は、4月以降、年1.30%の±0.01%~0.02%とほぼほぼ大きな変化のない年でした。
この資料は、住宅金融支援機構【フラット35】のサポートニュースの表面ですが、この裏面には「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利など)」のグラフが載っています。
この表を見ていただければわかるように、この25年間、変動金利の金利はそれほど大きく変化しておりません。でも、ここで注意して見ていただきたいのは赤丸の中の金利です。
2020年12月の「変動金利」の金利は「年2.475%」
この「年2.475%」は、いわゆる「基準金利(あるいは「店頭金利」)」と言われるものです。でも、多くの人が利用している住宅ローンは、金融機関ごとに設定したこの「基準金利」から、諸条件を満たすことで引き下げた「優遇金利」が適用されていることがほとんどです。
例えば、大手M銀行の場合、2020年12月の店頭金利(=基準金利)は年2.475%、「優遇金利」は年0.575%となっています。私たちが普段意識するのは、この「優遇金利」の方だと思います。
「基準金利」は短期プライムレートに連動しているため、過去約25年間以上ほとんど変化していません。もし、金利が引き上げられる可能性が高くなるとしたら、景気が回復し、成長軌道に戻り、消費者物価前年同月比2%上昇が一定期間継続して、短期金利が引き上げられれば、、ですが、、なかなかイメージできないですよね??
ところが、簡単に金利が上がっちゃうケースもあります。。
⚠住宅ローンの延滞による金利引き下げの適用除外
住宅ローンの支払いが出来なくてローンを延滞してしまうと、「優遇金利」が適用されなくなる可能性が出てきます。一般的に「優遇金利」が適用されなくなると、「基準金利」の適用に切り替わります。
例えば、借入額 3,500 万円の場合(借入期間:35年間、返済方法:元利均等払)
優遇金利 年0.575% →毎月返済額: 92,019円のはずが、、
基準金利 年2.475% →毎月返済額:124,654円
一挙に月32,635円、アップしてしまいます!!
新型コロナウイルスによる業績悪化等の影響を受け、基本給や残業手当の減少、ボーナスの支給見送りや大幅カット等の影響を受ける企業も出てきています。今後の返済に不安を感じる場合、延滞する前に、なるべく早い段階で金融機関に相談することをお奨めします。
※要注意※
ローンの延滞により優遇金利が適用されなくなる可能性があるのは、【固定金利型】【固定金利期間選択型】の住宅ローンを利用している人も同じです。
住宅ローンを利用する場合は、長期にわたって安心できる資金計画を立てていただきたいと思います。
家づくりをご検討の際はまず「家づくり学校」で基本的な知識を身に着け、信頼できる住宅会社を見定める方法を学びましょう!
家づくり学校でできること
- 家づくりで後悔しないための基本知識のレクチャー
- ムリのない予算を一緒に考え、お金の不安を解消
- お客様一人ひとりに合った住宅会社を紹介