無理のない予算③借りれる金額と返せる金額の違いは?
2023.10.25
2018.04.02
住宅購入で一番不安になるのが「住宅ローン」ですよね。一生のうちでこんなに大きな金額の借入をすることって、なかなかないですからね・・・
気になるポイントは2つです。
①いくら、借りれるの?
②いくらなら、ちゃんと返していけるの?
①いくら借りれるの?=「借入可能額」
簡単に言えば「金融機関がいくら貸してくれるのか?」の金額です。
借入可能額の計算の仕方はこうです。
「税込年収」×「返済負担率基準」-「他のローンの年間返済額」=年間返済額
年間返済額÷12÷「100万円あたりの毎月返済額」×100万円=借入可能額
ここでの注意点は、他のローンの年間の返済額です。
(例)
借入条件
税込年収450万円
金利 2.0%
返済期間 35年
元利金等返済
返済負担率 35%
他のローンがなければ
450万円×35%=157.5万円(年間の返済額)
157.5万円÷12ヶ月≒13.1万円(毎月の返済額)
→借入可能限度額は約3,900万円となります。
仮に自動車ローンがあって、毎月25,000円(年間で30万円)ずつ返済していたら
450万円×35%ー30万円=127.5万円(年間の返済額)
127.5万円÷12≒10.6万円(毎月の返済額)
→借入可能限度額 約3,200万円になります。
これだけで借入可能限度額が700万円も違ってきます。
住宅ローンを組むときは、他にローンがないかなどお金を整理しておくと安心です。
※奨学金の返済は、この他のローンには該当しません。
クレジットカードが要注意!!
クレジットカード支払いの遅延はないか?
この点を注意されていらっしゃる方は多いと思います。
実は、大きく影響してくるのがクレジットカードのリボ払いやキャッシング枠です。
リボ払いやキャッシング枠は「限度額まで借入している想定で審査を受けることになる」可能性があるということです。ですから、クレジットカードは住宅ローン審査に影響する可能性が高いというイメージを持って、この際にクレジットカードは整理されておくとより安心かなと思います。
いくらならムリなく返していけるか?
借入可能額を計算する元となるのは税込みの年収です。
でも実際に返済していくのは、その年収から社会保険料や税金を差し引いた、いわゆる「手取り収入」からになりますよね。手取り収入は、税込年収の約80%ほどです。ですから、この手取り収入を基準に考えておくことはとても大切です。
無理なく返せる額は、手取り収入の25%以内が目安
(例②)
借入条件
税込年収450万円
金利 2.0%
返済期間 35年
元利金等返済
返済比率 20%
450万円×20%÷12≒7.5万円
→借入可能限度額は約2,260万円となります。
銀行が貸してくれる借入可能限度額は、約3,200万円に対して、無理なく返していける借入可能限度額は、約2,260万円になります。
その差は、約940万円!!
ご自分たちの借入額がきちんと返していける金額かどうか、ご心配な方は、ファイナンシャルプランナーさんにライフシミュレーションを出してもらうと安心できると思います。
家づくり学校では毎日、個別相談を実施していますので、お気軽にご相談にお越しください。