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注文住宅の基本知識

キッチン選びの基本!絶対押さえてほしい7つのポイント

2023.12.21

キッチン選びの基本!絶対押さえてほしい7つのポイント

毎日の暮らしに欠かせないスペースである、キッチン。使い勝手やお手入れのしやすさはもちろんのこと、省エネ性やデザイン面などいろんな点をしっかり検討して選びたいもの。

一般的なのはシステムキッチンですが、一口にシステムキッチンといっても、色々な種類や考慮すべきポイントがあります。

そこで、キッチン選びのポイントをキッチンのプロであるショールームアドバイザーに聞きました。ぜひ参考にしてみて下さい。(2018年7月18日発行「岡山での家づくり」vol.3より転載

システムキッチンって?

シンク(流し台)、調理台、コンロ、収納棚など、キッチンでの作業に必要なパーツを組み合わせ、ワークトップ(天板)と呼ばれる一枚の板状の部材でつないで一体化したキッチン設備のこと。

ワークトップがあることでシンクやコンロなどが水平になり、段差や隙間ができないので家事がしやすい他、各パーツの色や素材を揃えることができるので統一感も生まれます。

加えて、間取りや広さ、形状に合わせて自由にパーツを組み合わせて配置できるので、スペースを有効活用できるのも魅力。

各メーカーがさまざまな商品や設備を提案しているので、しっかり見比べて自分たちの希望に合ったシステムキッチンをつくりましょう。

 

システムキッチンの基本を知ろう

まずはシステムキッチンを構成する主なパーツの名称を知っておきましょう。

 

キッチン選び、みんなは何を重視してる?

使い勝手のよさが最優先ポイント

何といっても、家事をラクに、そして時短を叶えてくれる使い勝手のよさを重視される方が多いですね。

特に共働きのご家庭では、キッチンでの作業効率アップはとっても大切なポイント。その鍵となるのが収納です。

収納で重要なことは、実は量よりも位置。キッチンでの作業の流れを想定し、使う場所のそばに必要なサイズの収納を設けることが大切です。

例えばコンロで使う鍋や菜箸、調味料などは、それぞれのサイズに合わせた引き出しをコンロのそばに設置します。必要な物がすべてすっきり収まり、かつ出し入れしやすいことも大切です。小さな動作の短縮も、積み重なれば大きな時短になります。

引き出しは空間を有効活用できる二段式が人気。大きな引き出しの中に浅い引き出しを設けており、大きな引き出しを引くと連動して浅い引き出しも出てくる設計です。

 

 収納を選ぶポイントは?

キッチンの背面に設置する大型収納(カップボード)。設置する場所の広さや間取り、キッチンとの位置関係をふまえた上で、収納したい物の量や種類を具体的にリストアップし、必要なユニットを組み合わせてぴったりの収納を考えましょう。

カップボードはリビングからもよく見えるので、見た目も重要。家電などを扉で隠せるユニットもあります。

電気ポットや炊飯器など蒸気の出る調理家電を収納したまま使える、蒸気処理機能付の収納ユニットも人気が高いです。ゴミ箱も収納ユニットに収めれば、生活感を隠せます。

また、頭上のウォールキャビネットは、収納したい物のサイズや量、使う人の身長に合わせて高さを選びましょう。ウォールキャビネットの高さによって棚板との間隔が変わるので、どのくらいのスペースを確保したいかも考えながら選ぶといいですね。

 

お手入れしやすいキッチンにするには?

汚れにくく掃除しやすい機能や素材を選ぼう

料理する場所だから、キッチンはいつも綺麗にしておきたいですよね。汚れにくさや掃除のしやすさも、キッチン選びで多くの方が重視するポイントです。

最近は、長期間お手入れが不要の換気扇や、汚れが排水口に自然と流れ込むように形状が工夫されたシンク、ワークトップとの継ぎ目をなくして汚れを溜まりにくくしたシンクや加熱調理機器など、設備の機能も充実しています。

また、シンクやワークトップ、キッチンパネル、扉材などの部材にどんな素材を選ぶかでも手入れのしやすさは変わってきます

例えばシンクの素材としては、ステンレス、人造大理石などが一般的ですが、それぞれに特徴があります。素材感も異なるので、ショールームで実際に見て、特徴やメンテナンス方法などを聞いて選びましょう。



 

キッチンのタイプ、どうやって選ぶの?

調理や生活スタイルに合わせて選ぼう

今、最も選ばれているのは対面キッチンです。キッチンからダイニングやリビングを見渡せ、開放感があり、家族とのコミュニケーションをとりやすいのが人気の理由。

アイランドキッチンと違い、前面に立ち上がりを設けてキッチン周りの物や生活感を隠せるのがメリットですが、この立ち上がりの高さをどのくらいにするかで、キッチンに立った時の開放感や手元が見えないことによる安心感はかなり違ってきます

ショールームにはさまざまなタイプのキッチンを展示しているので、実際に立ってみて、リビングやダイニングにいる家族との理想の距離感や片付けの得手不得手なども考慮しながら、自分たちにベストなタイプを見つけるのがおすすめです。

 

対面キッチン

リビングを望む対面キッチンは、家族とのコミュニケーションを楽しめるのが魅力

ワークトップはフルフラットで開放的にしたり、コンロ前を壁に、シンク前はオープンにして程よくキッチン内部を隠したり、手元を隠す立ち上がりの壁を設けたり、前面にカウンターを設けたりと、調理スタイルやリビングとのつながり感を考えて好みのスタイルを選べます。

目が離せない小さな子どものいる家庭などでは、特に安心な対面キッチン。前面や横にカウンターやダイニングテーブルを設置すれば、配膳や片付けもラクにできますね。

 

壁付キッチン

名前の通り、壁に向かって設置するタイプ。

キッチンが部屋の端にあるので、空間を広く使うことができます。コミュニケーションはとりづらくなるものの、料理に集中しやすいので料理好きな方には人気が高いスタイルです。

 

アイランドキッチン

壁が接することなく、島のように設置されたキッチン。最大の魅力は開放感。

大勢で料理したり、コミュニケーションを取りたい人におすすめです。リビングから丸見えで、こまめな片付けが必要なことや、オープンなつくりのため調理の匂いや音が広がる点には注意が必要です。

 

キッチンのサイズってどのくらい?

奥行65cm、間口2m55cmが一般的。コンロやシンクの位置も自由

昔は奥行55cmが一般的でしたが、今は65cmが主流。シンクも大きめで、大きなフライパンもゆったり洗えるようなサイズが人気です。

間口はお好みでサイズを選べますが、2m55cmが一般的。シンクとコンロ、調理スペースに作業しやすい広さを確保した上で、コンロとシンクの移動距離を適切にすることで作業しやすいキッチンになります。作業スペースは広ければ広いほどいいと思われるかもしれませんが、その分、移動距離が長くなるので注意が必要です。

シンク、コンロの位置、調理スペースは使いやすい配置やバランスに変えられるので、ショールームでキッチンの前に立って動作をシミュレーションしながら、自分にぴったりの配置を探して下さいね。

また、キッチンと背面のカップボードなどの収納までの距離も重要。通路幅が広すぎると、収納から物を取り出す作業に影響が出ます。一方、複数人でキッチンに立つことが多いご家庭では、すれ違えるだけの通路幅を確保しなければなりません。キッチンでの動き方をシミュレーションしながら、どのくらいの通路幅がよいか確認しましょう。

そして、意外と忘れがちなのがコンセントの位置。調理家電が使いやすいよう、シンク近くにコンセントがあると便利です。使いたい家電の数、使いたい場所をあらかじめ確認して、コンセントを確保しておきましょう。

 

キッチンの高さは、どう決めればいい?

使う人の身長に合わせて選び、体感して確かめよう

キッチンの高さは作業性に関わる重要な要素。高さが低いと無理な姿勢で作業することになるため、腰痛になったり、逆に高すぎると腕が上がって肩こりになったり、力が入らなくて効率が悪くなったり、水浸しになったり…。

長時間立って作業する場所ですから、高さは慎重に選びましょう。

床からワークトップまでの高さは、80cm、85cm、90cmの3種類が標準的な高さとされていますが、商品によっては、さらに細かく1cm、1mm単位で高さを設定できる商品もあります。

身長からキッチンの高さの目安を計算する方法もあるので、自分にぴったりの高さはどのくらいなのか計算してみましょう。

ただし、同じ身長でも体型の違いなどで感じ方は違うもの。ショールームには高さの違うキッチンを展示してあるので、実際に体感して確かめてみましょう。より確実に確かめるためにも、必ず靴を脱いで、スリッパに履き替えて立ってみて下さいね。

 

デザインにもこだわりたいんだけど…

リビングと調和するデザイン性重視のキッチンが増加

オープンスタイルのキッチンが主流になっていることもあり、キッチンの見た目の美しさやデザイン性を重視される方も増えています。そんな方には、リビングのインテリアとも調和する、家具のようなデザイン性の高いキッチンがおすすめです。

リビングから見える背面収納やキッチン前面の色や素材を、リビングの床材やドアなどのインテリアと合わせることで、キッチンとリビングに一体感が生まれます。

空間の表情を決めるキッチンの天板や扉材には、インテリア要素を高めてくれる新素材や個性的な色や柄のものがたくさん揃っていますので、お気に入りのものを見つけて下さいね。

 

間取り作成前にショールームでサイズ感の確認を!

間取りが決まってからショールームに行く人も多いですが、実物を見ていないと自分が希望するキッチンを実現するためにどのくらいの面積が必要なのかもイメージしづらいもの。間取りが決まってからでは希望する設備が入れられなかったり、思ったよりも収納が少なかった…なんて後悔のもとにもなりかねません。

早い段階でショールームで実物を見て、サイズ感や必要な設備について知っておきましょう。予約をしておけば、アドバイザーが案内してくれるのでおすすめ。

気に入ったキッチンがあったら、カタログをもらって帰り、要望を整理するのに役立てましょう。

 

どんなキッチンにしたいのかまとまらない!

今のキッチンの不満なところを書き出してみよう

システムキッチンは予算やスタイルに合わせて基本プランを選び、扉材や水栓、コンロやシンク、収納ユニットなど、たくさんの設備を一つ一つ選択して組み合わせていきます。

どんなキッチンにしたいのか、どんな設備が必要なのかがなかなかまとまらない!という方は、現在お使いのキッチンに対して不満に感じていることを書き出してみて下さい。

例えば掃除がしにくいという不満があるなら、それを解消するために必要な設備や汚れにくい素材を取り入れる、という感じですね。キッチンに使われる素材にもさまざまなものがあり、それぞれに特長がありますので、しっかり聞いた上で選びましょう。

新築の場合は、長年キッチンに立たれているお母さまの意見を参考にするのもおすすめです。

建てる住宅会社さんによっては、標準仕様としてキッチンのメーカーや基本プランが決まっていることもありますが、要望を明確にするためにも、できれば3、4社のショールームをまわって、キッチンを見比べておくことをおすすめします。

 

ポイントを押さえて納得のキッチン選びを!

いかがでしたか?

キッチンは奥さまが一番こだわる場所。設備も機能性やデザイン、素材や耐久性など、あらゆる面から吟味して決めたいものです。

意外と見落としていた項目もあったのではないでしょうか?普段はこうしたいああしたいと感じていても、いざキッチン選びを始めると、頭からすっぽり抜けてしまって…ということもありますよね。今日ご紹介したポイントを押さえながら、納得のキッチン選びをしましょう!

ひとりでは無理!結局どれがいいのかわからない!と思ったら、遠慮なくお近くの家づくり学校をご利用くださいね。個別相談も無料で受け付けています。

もっと間取りについて知りたい!という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

 

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