知っておきたい!リフォーム補助金でお得にリフォーム
2024.07.17
2023.06.02
「リフォームをするときにはいろいろな補助金があるって聞いたけど、どんな補助金があるのかわからない…」「補助金の種類が多くて、どの補助金を使えばいいのかわからない…」そんな声をよく聞きます。
補助金に関しては、国から交付されるものや地方公共団体から交付されるものがあり、うまく活用できればリフォーム費用の負担を抑えることができます。
「補助金」の他にも、リフォームをした時の負担軽減の支援制度として「税制優遇」もあります。
?「税制優遇」と「補助金」は、どう違うの?
住宅リフォーム支援制度「税制優遇」と「補助金」の違いは?
①税制優遇
税金の負担軽減を図るために控除等の優遇措置を受けることができる制度
対象となる税金の種類は5つ
「所得税」の控除
「固定資産税」の減額
「贈与税」の非課税措置
「登録免許税」の軽減
「不動産取得税」の特例措置
②補助金
工事費の一部を補助するために、国や地方公共団体から支給されるお金のこと
現在、国からの補助制度は省エネリフォームが中心となっています。
その中でも、最大260万円の補助金が受け取れる「住宅省エネ2023キャンペーン」について、具体的な活用プランを示しながらご紹介します。?
住宅リフォーム支援制度【住宅省エネ2023キャンペーン】
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを支援するための次の3つの補助事業の総称
※令和5年こどもエコすまい支援事業は、令和5年9月28日時点で補助金申請額(予約を含む)の割合が100%になり、申請受付を終了しています。
併用すれば最大260万円の補助金が受け取れます。
「住宅省エネ2023キャンペーン」を活用したら、どのくらいお得になるの?
① こどもエコすまい支援事業 ~国土交通省
*子育て世帯や若者夫婦世帯による「高い省エネ性能を有する新築住宅の取得」
*世帯を問わず「住宅の省エネリフォーム等」
に対して補助金が交付される制度
今回は「住宅の省エネリフォーム等」に関してです。
補助金がもらえる対象期間
申請期間:2022年11月8日~2023年12月31日
上記期間内にリフォーム工事に着手し完了した案件
※予算上限に達した場合、早期終了されます。
一戸あたりの補助金の上限
子育て世帯または若者夫婦世帯 | 既存住宅を購入し、 リフォームを行う場合 |
最大60万円/戸 |
上記以外の リフォームを行う場合 |
最大45万円/戸 | |
一般世帯 | 安心R住宅を購入し、 リフォームを行う場合 |
最大45万円/戸 |
上記以外の リフォームを行う場合 |
最大30万円/戸 |
「子育て世帯」とは、申請時点において2004年4月2日以降に出生した子を有する世帯
「若者夫婦世帯」とは、申請時点において夫婦であり、いずれかが1982年4月2日以降に生まれた世帯
対象工事と補助金額
1申請あたり合計5万円以上で補助対象
★省エネ改修:①~③のいずれか必須★
①開口部の断熱改修
ガラス交換 3,000円~12,000円
内窓設置 15,000円~31,000円
外窓交換 15,000円~31,000円
ドア交換 30,000円~45,000円
②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
外壁 56,000円~151,000円
屋根・天井 20,000円~54,000円
床 34,000円~92,000円
③エコ住宅設備の設置
設置台数によらず、設置を行った設備の種類に応じた補助額(1戸あたり)
太陽熱利用システム 27,000円
高断熱浴槽 27,000円
高効率給湯器 27,000円
蓄電池 64,000円
設備の種類に応じた補助額×設置台数の合計を補助額
節水型トイレ 19,000円~20,000円
節湯水栓 5,000円
★必須工事(上記①~③)と同時に行う場合のみ補助対象★
④子育て対応改修
家事負担軽減に資する住宅設備(1戸あたり)
ビルトイン食器洗機 21,000円
掃除しやすいレンジフード 11,000円
ビルトイン自動調理対応コンロ 14,000円
浴室乾燥機 21,000円
宅配ボックス 11,000円
防犯性の向上に資する開口部の改修
外窓交換 20,000円~34,000円
ドア交換 35,000円~49,000円
生活騒音への配慮に資する開口部の改修
ガラス交換 3,000円~ 9,000円
内窓設置 15,000円~23,000円
外窓交換 15,000円~23,000円
ドア交換 30,000円~34,000円
キッチンセットの交換を伴う対面化改修(1戸あたり)
89,000円
⑤防災性向上改修
ガラス交換 6,000円~15,000円/枚
外窓交換 15,000円~37,000円
⑥バリアフリー改修
手すりの設置 5,000円/戸
段差解消 6,000円/戸
廊下幅等の拡張 28,000円/戸
衝撃緩和畳の設置 18,000円/戸
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
冷房能力に応じた補助額×設置台数の合計を補助額(1台あたり)
19,000円~25,000円
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
② 先進的窓リノベ事業 ~経済産業省・環境省
既存住宅の断熱性能を早期に高めるために、省エネ効果の高い断熱窓に改修する費用に対して、世帯を問わず補助金が交付される制度
既存住宅とは?
リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅
または過去に人が居住した住宅(現に人が居住している住宅を含む)
補助金がもらえる対象期間
2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日
※予算上限に達した場合、早期終了されます。
対象工事と補助金額
1申請あたり合計5万円以上で補助対象
補助額の上限は1戸あたり200万円
建物種別、窓の性能、大きさにより窓1箇所ごとの補助額は異なる
ガラス交換 4,000円~48,000円
内窓設置 30,000円~124,000円
外窓交換(カバー工法)51,000円~183,000円
外窓交換(はつり工法)51,000円~183,000円
他の補助金との併用
同一の窓・ガラスに対して、重複して国の他の補助制度から補助を受けることはできない
③ 給湯省エネ事業 ~経済産業省
家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野において、CO2削減効果の高い⾼効率給湯器の設置を支援することで「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に貢献することを目的とした事業
補助金がもらえる対象期間
2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日
※予算上限に達した場合、早期終了されます。
補助対象となる住宅
建築から1年が経過した住宅、または過去に人が居住した住宅
対象工事と補助金額
*補助上限(住戸あたり)
戸建住宅:いずれか2台まで
共同住宅等:いずれか1台まで
家庭用燃料電池(エネファーム) 15万円/台
電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機) 5万円/台
ヒートポンプ給湯機(エコキュート) 5万円/台
他の補助金との併用
同一の高効率給湯器に対して、重複して国の他の補助制度から補助を受けることはできない
ここまで「住宅省エネ2023キャンペーン」の概要についてご紹介しましたが、正直、種類が多すぎて、、わかりにくい…ですよね?
そこで、どこを、どうリフォームしたら、いくらの補助金がもらえるのか?イメージしてもらうために活用プランと工事費用の目安をまとめてみました。
住宅リフォーム支援制度「補助金の活用プラン例」
「住宅省エネ2023キャンペーン」を活用してリフォームした場合の補助金の目安は?
1階には、LDKと和室、洗面・浴室・トイレがあるお家です。
こどもエコすまい支援事業
⭐エコ住宅設備の設置
浴室:32,000円(高断熱浴槽27,000円+節湯水栓5,000円)
トイレ:20,000円(節水型トイレ(掃除しやすい機能を有するもの))
⭐子育て対応改修
浴室:21,000円(浴室乾燥機)
キッチン:46,000円(ビルトイン食器洗機21,000円+掃除しやすいレンジフード11,000円+ビルトイン自動調理対応コンロ14,000円)
⭐バリアフリー改修
浴室:11,000円(手すりの設置5,000円+段差解消6,000円)
?浴室のリフォーム関連費用まとめ
補助金合計:64,000円
リフォーム代金目安:100万円~150万円
?キッチン交換関連費用まとめ
補助金合計:46,000円
リフォーム代金目安:75万円~150万円
?節水型トイレのリフォーム関連費用
補助金合計:20,000円
リフォーム代金目安:15万円~40万円
節水効果:年間14,000円~15,000円
先進的窓リノベ事業
⭐窓の断熱改修として内窓設置
Sグレードで、1階すべての窓に内窓を設置する
大 2か所:84,000円×2か所=168,000円
中 4か所:57,000円×4か所=228,000円
小 4か所:36,000円×4か所=144,000円
?窓のリフォーム関連費用まとめ
補助金合計:540,000円
リフォーム代金目安:85万円~100万円
冷暖房費削減効果:年間16,000円~19,000円
給湯省エネ事業
⭐高効率給湯器の設置
ヒートポンプ給湯機(エコキュート)50,000円
設置費目安:60万円~100万円
光熱費節約効果:年間50,000円~70,000円(中四国エリア)
住宅リフォーム支援制度を活用するための留意点
✅最新の情報をチェック
補助金の情報は毎年変わり、年度の途中でも募集が終わったりする可能性もあります。
補助金の最新情報については、公式サイトで確認したり、自治体の担当窓口に問い合わせたりするなどして正確な最新情報をチェックしておきましょう。
✅リフォーム着工前に申請する
補助金の申請をして、その交付決定前に契約・着工したものは、補助金を受け取れなくなる可能性があります。
契約・着工の前に申し込みを行い、許可が出てから工事に着工するようにしましょう。
✅補助金の制度に詳しい業者に相談する
リフォーム補助金には適用のための条件が細かく設定されていることがよくあります。
自分が予定しているリフォーム工事について、補助金を受けることができるのか?
またどのような工事内容にすれば、補助金を受けることができるのか?
自分で調べても、よく分からないケースが少なくありません。
リフォーム補助金を活用したい場合は、補助金制度に詳しい信頼できる業者に相談しながら進めると安心です。
賢く補助金を活用して、質の良いリフォームをお得に実現していただきたいと思います。
後悔しない理想の家づくりへの出発点として、どうぞ「家づくり学校」をご利用ください。