5分でわかる!平屋建てのメリット・デメリット
2023.08.28
2018.09.26
近年、脚光を浴びている平屋住宅ですが、「平屋」と「二階建て」どちらがいいんだろう?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
平屋には、実は平屋ならではのメリット・デメリットがあるんです。自分の理想とする暮らしに平屋はあっているかどうか確認してみましょう。
平屋とは?
平屋というのは、簡潔にいえば1階建ての建物のこと。
今は二階建てが主流ではありますが、平屋を選ばれる方も少なくありません。そして、その理由としては「生活のしやすさ」を挙げられる方が多いように思います。どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
平屋建てのメリット
バリアフリー化に柔軟に対応できる
平屋はワンフロアで生活が完結するように考えられています。そのため、段差がない状態を実現しやすいんです。
若くて健康な時期には気にならない部分ですが、一生のことを考えると、もともと段差が少なくバリアフリー化に対応しやすいというのは、平屋のメリットといえます。
お子さんが巣立ち、セカンドライフをご夫婦だけで過ごすことになったとき、考えなくてはならないのが「バリアフリー」。「健康な限りわが家で過ごしたい」「終の棲家としても考えておきたい」という方には、このバリアフリーまで含んだトータルコストについて考えておいていただきたいですね。
生活しやすい
二階への行き来がなく、部屋ごとの距離が短いので、家事・生活動線がコンパクトになり、家の中での移動にかかる時間や労力が減らせるので、生活しやすいといえます。
他にも子どもはもちろん、自分が高齢になったときなど、階段での転倒が心配なケースもたくさんありますよね。
階段やちょっとした段差での転倒が大怪我につながるケースもあります。移動が楽で、なおかつそれに伴う怪我のリスクも減らせるというのは、毎日のことを考えると重要なメリットです。
また、怪我のリスクだけでなく、高齢になると階段の上り下り自体が体にとっては大きな負担に。結果、二階は使わなくなり、物置代わりになっている、という話もよく聞かれます。こういった将来を見越して平屋にしたいと考える方も多いようです。
コミュニケーションが取りやすい
ワンフロアで生活が完結するので、家族で顔をあわせることが多くなり、自然とコミュニケーションも増えます。特に思春期になると、子どもは二階の子ども部屋に籠もりっきり…なんてお悩みもよく聞きます。子ども部屋も含めてワンフロアに収める平屋は、常に家族の気配を感じられる家といえますね。
とはいえ、家族一人ひとりが自分の時間を持つことも時には必要なので、そういったスペースを確保することも必要です。
構造的に安定しやすい
自然災害が続いていることもあり、一番気になるのがここではないでしょうか。
平屋は構造がシンプルになる場合が多く、重量も軽くなる傾向にあります。
耐震性を考える上では重量による影響度も大きく、重量が軽い平屋は構造的な安定のしやすさもメリットのひとつといえるでしょう。
平屋のデメリット
広い土地が必要
ワンフロアのなかに必要な部屋やスペースをすべて収めるということは、その分土地の広さも必要になります。
広い土地を持っている場合などは別ですが、土地を購入して建てようという場合には、平屋は土地代が高くついてしまう場合があるので要検討です。
屋根と基礎の費用が倍になる場合も
単純に「部屋の広さ」と「部屋数」が同じとすると、平屋の場合は二階建て住宅に比べ、約2倍の屋根面積と基礎面積が必要となります。
これが一般的に「平屋は2階建てより約2~3割高くなる」といわれる理由です。
ふたつのサイコロをイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。縦に積むのと、横に並べるのとでは、家でいう外壁の面積は多少減るものの、屋根と基礎に相当する部分の面積が2倍に増えますよね。
実は、家の建築費用のうち、屋根と基礎の部分は意外と比重の大きい部分です。この箇所の面積が増えることは、建築コストに大きな影響を与えるということを知っておきましょう。
日当たりが確保しにくい
平屋は建物の中心部に日が当たりにくいというデメリットがあります。そのため、採光には工夫が必要です。
中庭や天窓を設けるなど、対策方法はありますが、その分コストはかかります。予算内でどのような対策がとれるかは、ぜひプロに相談してみましょう。
防犯面に注意が必要
平屋の場合、二階に比べると侵入が容易なため、割れにくい窓にしたり、あるいは侵入されにくい造りにするなど、防犯面に関しても、プロに相談しながら決めておくと安心です。
また、周囲に二階建て以上の建物が多い場合、窓から家の中が見えてしまう可能性もあります。開放感を出したい、あるいは日光を取り入れたいと思って窓を広くしたのに、プライバシーが気になってカーテンを閉めっぱなしに…なんてことにならないようにしたいですね。
プライベートが確保しにくい
「コミュニケーションがとりやすい」というメリットと関連しますが、ワンフロアであるということは裏を返せば、家族それぞれのプライベート空間が確保しにくいということでもあります。
子どもが思春期の間はプライベートを確保してあげる工夫が必要かもしれません。また、自分の時間を大切にしたいというタイプの方にも、この点はデメリットに感じることでしょう。
平屋建てについて知ったうえで相談してみよう
いかがでしたか?
平屋のメリット・デメリットがしっかり頭に入ったのではないでしょうか。
なんとなく「平屋がいい」と思っていても、いざ暮らしてみると自分の理想と違っていた…なんてことにならないように、メリット・デメリットを知っておく必要があります。
最終的にはプロに相談してみるのが確実ですが、知識があるのとないのとでは大違い。知っていればより具体的な相談ができるので、自分にとってベストな選択にもつながるはずです。
もちろん、家づくり学校の無料相談もご利用いただけますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。
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