床材どうする?フローリングの種類
2023.10.25
2022.06.05
先日、お家を見学していた時に「この床材はなんですか?」と聞いたところ、「ここはヒキイタですね!」と言われ、(ヒキ板……?突板とはまた違うもの?)となってしまったことがあったので、今回はフローリングについてご紹介します。
※画像/日置建設
無垢材・挽き板・突板・プリント合板……など色々な種類がありますが、何事もメリットもあればデメリットもあるものです。簡単にですが、それぞれの違いをご紹介します。
無垢材
丸太から角材や板などを切り出したままの木材のこと。木を複数重ねて接着剤で張り合わせる集成材とは異なり、自然そのままの風合いを感じることができます。オイルなどで塗装し仕上げることも多いですね。
メリット
・調湿効果が期待できるため、夏場でも足裏がサラサラ
・経年変化を楽しむことができる
・熱伝導率が低いため、冬場でも床がキンキンに冷えない
・肌触りが優しく、香りも良い
・傷が目立ちにくい。また、軽い傷ならアイロン等で補修できる
・杉、桧、オーク、パイン、桜などバリエーションは多い。
デメリット
・呼吸するため、木と木の間に隙間が生まれてくる。湿気や経年などによっても割れや曲り、反りが出る。
・傷がつきやすい
・日がよく当たる場所は色が変わってくる。同じ場所にカーペットや家具を置き続けていると、移動させた際に床の色がその部分だけ白かったり。(それも味、と捉えられる方は無垢材が向いているかも!)
・水に弱い。汚れがシミになりやすい。
※画像/大工産
挽き板(ヒキイタ)
複合フローリングの一種。天然木をのこぎりで切り出し、合板に貼り付けたもの。表面の2ミリ~3ミリほどの厚みが本物の木。見た目や質感は無垢材とあまり変わりません。
メリット
・見た目や質感に無垢材らしさを感じられる
・無垢材に比べると膨張・収縮が少ないと言われている
・経年変化を楽しむことができる
・傷が目立ちにくい。軽い傷ならアイロンでの補修もできる
デメリット
・傷がつきやすい
・日焼けによる変色はある
突板(ツキイタ)
複合フローリングの一種。木材を薄くスライスし、合板の表面に貼り付けたもの。表面の0.3~1ミリほどの厚みが本物の木。
メリット
・木の雰囲気を楽しめる
・膨張や収縮しない
・メンテナンスが比較的楽
デメリット
・経年変化は味わえない
・見た目や風合いは無垢材に比べ劣る(勿論、好き嫌いはあります( ..)φ)
・とても薄いので、薄い表面に傷が入ってしまうと下の合板が見えてしまうことがある
プリント合板
本物の木ではなく、木目がプリントされたシートを貼り付けたフローリングです。木目調のものもあれば、石目調のものもあります。
メリット
・比較的安価
・デザインが豊富
・傷や汚れに強く、メンテナンスも楽。
・日焼けせず、均一な木目デザイン。
・床暖房にも対応できる
デメリット
・木の風合いや経年変化、調湿効果はない
・傷はつきにくいが目立ちやすい。表面が剥がれてしまうと補修が大変
※画像/アプローズデザイン
木質感を楽しみたい人は無垢材や挽き板。傷への強さで考えたい人は突板やプリント合板。……など、自分たちに合ったものを探してみてくださいね。大事なことは体感すること!
※画像/ヤマト住建
写真だけでは分かりませんし、好みも人それぞれです。「これが最強!」という素材があればいいのですが、残念ながら家づくりに完全な正解はありません……?メリットとデメリットはしっかり勉強し、プロに確認してみてください。
まずは基本を知ることから!
フローリングの選択も勿論大事なのですが、実はそれよりもっと大切で知っておいていただきたい家づくりの情報は沢山あります。「何から始めたらいいか分からない」「営業マンに流されたくない」「家づくりを後悔したくない」そんなあなたはお気軽に家づくり学校へ来てみてくださいね(^O^)?