「桜」を家づくりに使うことはあるの?
2023.10.25
2021.03.25
桜の開花宣言がされて、いよいよお花見シーズンですね?
本日、伊藤スタッフと工務店に訪問してきましたが、その帰り道にあった桜でちょっとだけお花見??まだ3分咲きくらいでしたが、桜の花を見ると気持ちはウキウキしてきます?
桜の木は分類でいうと600種を超える品種が確認をされているそうです。ですが、私たちが桜と聞いてまず最初に名前を思い浮かべるのが「ソメイヨシノ」ですよね。このソメイヨシノは、実は”観賞用”として改良された品種なんです。真っ直ぐに成長しないため、建築資材として使用されるこちはあまり無いそうです。
では、家づくりにおいて桜の木を使うことはあるのでしょうか?
家づくりに使用される木材は大きく「構造材」「造作材」「床材」に分けられます。
構造材とは?
家の骨組みにあたる部分に使用される木材のことで、土台・柱・梁・桁などに使用されています。長く安心して住むためには、構造材に使用する木材は強度・耐久性・耐水性・耐蟻性などにすぐれていることが重視されます。
日本では古くからヒノキやスギなどが構造材としてよく用いられてきました。
造作材とは?
室内空間の仕上げや取り付けに使われるの木材のことで、天井・棚・階段のほか、鴨居・敷居・長押・框や、ドア枠・窓枠などに使用されています。造作材に使用する木材は、室内空間をより美しく演出するために木材の雰囲気やデザイン性が重視されます。
床材とは?
フローリングなどの床に使用される木材のことで、この床材にこだわる人は多いのではないでしょうか?床は部屋に占める面積が広いためインテリアにも大きく影響してきますし、裸足で歩く季節には毎日素肌が触れるところとなるので、その素材にはこだわりたくなりますよね。床材を選ぶ際には、色やデザインだけでなく、傷がつきにくく耐水性があることが重要になってきます。また、予算も考慮する必要があります。
この床材(フローリング材)として桜は人気があります。桜は、優しく美しい木目が特徴的な材料で、加工性の良さや適度な硬さから日本でも床材としても古くから利用されてきています。
ですが、無垢のフローリング材として用いられることの多い「樺桜」や「西南桜」「水目桜」は、一見、桜の仲間のようですが、実はカバノキの仲間で桜とは全く別の樹種になります。ただ、建築業界ではこれらを「サクラ」と呼ぶことが多いようです。
本当の桜の仲間でよく使用されるものには、本桜とも呼ばれる「山桜」とアメリカに自生する「ブラックチェリー」の2種類があります。どちらも高級さと上品な雰囲気はありますが、ネックになるのは高価格であることです。
似ているという理由から「サクラ」と呼ばれはじめた「樺桜」「西南桜」「水目桜」は、木目やほどよい硬さなど桜と共通点が多いうえに低価格であることから、今では桜に勝るほどの人気があります。日本人にとってなじみ深い桜は家づくりにも深い関係がある木といえます。
家づくりは人生で一番大きな買い物。やみくもに行動するのではなく、少しだけ前知識を持って始めてみませんか?
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