擁壁だって「目に見えないところ」が大切です!
2023.10.25
2020.08.07
普段、私たちは声高々に「大切なのは目に見えないところにあります!」とお伝えしております。デザインも勿論重要ですが、後悔しないためには壁の中を知っていく必要がありますよ~!と熱血トーク!
この壁の中のお話、擁壁でも当てはまります。
目に見えるところよりもその中がどうなっているのか、という点の方が実は安全性に影響してくるのです。
擁壁とは高低差のある土地の側面の土が崩れないようにコンクリートや鉄筋でガードしている人工物の壁です。この擁壁がないと雨の影響で崖部分がボロボロと崩れてきてしまいますし、そうでなくても家や土自体の圧力で崩壊してしまう危険性もあります。
いくら頑丈な上物を建てたとはいえ、地面が崩れてしまうと無意味になってしまいます!(その危険性をなるべく避けるため「がけ条例」というものもあったりします。例えば、敷地面積は崖から○○m離れていなければならない…など取り決められています)
※雨で土にしみ込んだ水分でさらに水圧が増さないように水抜き穴が必ずついています。
一見きれいそうな擁壁に見えたとしても、中身の状態が良くない可能性があります!
以下はよく聞く危険な擁壁の状態です。
・石だけで出来ている(コンクリートすら使われていない)→現在では禁止の施工方法です。なので住宅地ではあまりみかけませんが、とても築年数が古いおうちの場合は注意が必要です。
・水抜き穴から泥が出てきている→本来は水だけ出るのが正しいです。砂利などのクッションがない可能性があります。あまりにも泥がでているようだったらその土地を支えている土が少しずつ漏れ出しているかもしれません!
あとは、壁の中が大事とは言いながら目で見えるところも大切で、亀裂やヒビがないか、ブロックの間の目地が痛んでいないかどうかも大切です。
しかしそれも素人レベルでは○か×か判断するのは難しいので、擁壁がある土地をご検討されている場合は必ず建築士さんにチェックしてもらってください!昨日のブログでも触れたように答えはバラけるかもしれませんが、少しでも多くの有識者の声を参考にしてください。
なぜここまで念入りに言っているかというと、この擁壁…もし何かあったら所有者が責任を取らなければならないのです!!
もし擁壁の下に人がいたとしたら…賠償責任を負う恐れがあります。大阪の地震で、あれはブロック塀でしたけれど…壊れて被害が出てしまった例もありましたね。
擁壁も工作物にあたるので「建築確認申請」を出す必要があります(2m以上の場合)。安全性が認められている擁壁かどうかは検査済みの証明書があるかで判断してみてください。
最終的には自己責任になりますが、少しでもリスクを減らすために!もう一度繰り返します!必ず購入する前に信頼できる建築士さんにチェックしてもらってください(できれば複数)!
建築士さんとの出会いは是非家づくり学校にお任せください(^^)/
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