24時間換気システムを止めたらダメなの?そのデメリットとは
2023.07.19
2019.09.17
平成15年7月1日以降、「シックハウス法」として建物全体の空気を入れ替える換気機器の設置が義務付けられているのをご存知でしょうか?この24時間換気システムの調整を間違えてしまうと体へ悪影響を及ぼしてしまう恐れもあるため、建築時の計測を元に物件ごとの設定がされています。今回は24時間換気システムを止めた際のデメリットをお伝えします。
24時間換気システムの役目とは?
24時間換気システムとは、給気口から外気を室内に取り込み排気口から外に出すもので、室内の中の空気が最低でも1時間で半分は入れ換わる必要があります。最近では高気密住宅も増えてきており、もちろん高気密にすることによるメリットも多いにありますが、自然に換気されづらくなっているということもあり、24時間換気システムがないと部屋の空気がよどんでしまい、身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
止めてしまうとカビてしまうかも…
24時間換気を止めると発生するのは空気のよどみだけではありません。換気されないことによって、室内で発生している湿気も外に排出されにくくなります。つまり、お部屋の窓には大量の結露が発生してしまう可能性があります。より空気の流れが悪い押入れなどにも結露が発生するため、知らず知らずのうちにカビが生えてしまうことも。。奥深くに根付いてしまった場合には押入れの壁を張り替える必要まで出てきます。怖い…
3種類の換気システム
さらに24時間換気システムには3種類の換気方法があります。どういった違いがあるのかを見ていきましょう。
第一種換気システム
第1種換気は排気側・給気側を共に機械により換気する方法です。第一種換気のメリットは、排出した空気の熱を再利用出来る熱交換システムが導入できるということです。排気側から出ていった空気の熱だけを再利用し、給気側から取り込んだ新鮮な空気を室内の温度に近づけて給気します。デメリットとしてはコストがかかってしまうところです。
第二種換気システム
第2種換気は排気側を自然換気で行い、給気側を機械により管理する方法です。これは賃貸物件や戸建てには使用されていません。お風呂やトイレの空気が戻ってくると嫌ですしね。。主にクリーンルームなどに使用されております。
第三種換気システム
第3種換気は排気側を機械により管理し、給気側を自然換気で行います。第二種換気システムの逆の方法ですね。単純に部屋ごとに換気機器や自然換気口が設置されている場合が多くありますので、「部屋ごとの換気を考えると、一番使いやすいのが第3種換気」ということや安価ということもあり、多くの住宅で使用されています。デメリットとしては、外気温の影響を受けやすく、部屋が寒くなる可能性はあります。
家づくりの事、勉強しませんか?
いかがだったでしょうか。24時間換気システムにもきちんとした役目があり、止めてしまうとカビてしまうデメリットがあります。家づくりもそうですが、「知らなかった…」では後悔の原因になってしまいます。闇雲に進めてしまう前に、まずは情報整理をしませんか!お気軽に家づくり学校にご相談くださいませ。
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