【お客様からの質問】南海トラフ巨大地震にも強い土地って?
2023.09.17
2018.10.31
家づくり学校に来場されるお客様は、総じて勉強熱心な方が多いです。我々アドバイザーが思わず唸らされることを聞かれることもしばしば。今回はそういった中でいただいた質問の一つをご紹介していきたいと思います。
お客様の質問:「南海トラフ巨大地震が起こっても安心できる土地って、松山市内にありますか?」
松山市近郊の想定震度レベルは・・・。
あまり考えたくもないですが、もし実際に「南海トラフ巨大地震」が発生した場合。松山市内の想定震度レベルは、松山市のホームページに公開されています。
松山市ホームページ「改訂版まつやま防災マップ」より。
松山市内平野部は・・・残念ながら殆どのエリアで震度6弱以上の地震が発生する予想になっています。
揺れが大きいのは重信川や石手川などが上流から運んできた土砂が堆積しているところです。古い時代に堆積した土砂は締まりがありますが、新しく堆積した土砂は強度が低く、旧河道の地域も地盤が悪いので、揺れが大きくなります。
※同じく松山市ホームページ「改訂版まつやま防災マップ」より引用
震度分布の予想地図を見ていて気付くのが、高縄山系の山間にある地域です。
高縄山の山頂から旧北条地区にかけては、震度5強と松山市内平野部と比べて弱めの予想。
どうやら山間の地域は地盤層が岩盤など強固なものであることから、比較的地震の揺れに対して強い土地となっている傾向がある・・・ようですね。
それでは、山間のエリアで土地を見つけるのが安心か!?といえば・・・実はそうでもありません。
山間は・・・「土砂災害」の危険性があります。
国土交通省「重ねるハザードマップ」より。
そうです。山間の地域は「土砂災害の可能性がある」ということなんです。
例えば、山を切り開いて造成する「切り土(きりど)」の土地。一般的には地盤も強固かつ、台地となっている所では土石流の危険性も低いと言われたりもしますが・・・豪雨などで土砂災害が発生した際、周辺の道路や水道管が土砂災害で被災するなど、ライフラインが分断されて孤立してしまう可能性があるんですよね。
先ほどの松山市の地図(南海トラフ巨大地震)と国土交通省のハザードマップ(土砂災害)を重ねてみると・・・
地震には比較的強いと思われた高縄山頂~旧北条地区に掛けてのエリアも、土砂災害のリスクがあるというのがわかるかと思います。(少し見えづらいですが・・・)
個人的な主観ですが「100%で安全!と申し上げられる土地は存在しない」のではないかと思っております(あくまで個人的な主観ですよ!あしからず・・・)。
・地震に強い土地⇒「(大体は)山間の土地」(土砂災害時のリスク「大」!!)
・土砂災害に強い土地⇒「山間でない平野部の土地」(地震災害時のリスク「大」!!)
片方を立てれば、片方が立たず・・・そういったことを知った中で折り合いを付けていくことが、後悔しない土地探し、引いては後悔しないお家づくりにも繋がってくるのではないかとも思います。
少しばかり酷な話だったかもしれませんが、これからお家づくりを考えられている方は、参考にしていただければと思います・・・。
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