★家づくりの職人を知ろう★ ~その⑦【建具職人】~
2023.09.17
2018.07.01
仕事柄、県内の工務店の現場へ足を運び、私たちも各社の家づくりを間近に体感しながら、日々勉強しています。工務店のキーマンはもちろん、お客様に最高の住まいを提供しようと汗を流す職人さんたちにもお話をうかがうことが多々あります。ある職人さんはこう教えてくれました。「家づくりは、いろんな職人たちの連携プレー」だと。
家一棟を建てるには、あらゆる職人さんの存在が欠かせないのは言うまでもありません。時代とともに建築技術が進歩し、機械化が進んだ現代においても、職人の手仕事をなくすことは不可能です。熟練の職人から若さあふれる職人。自らの仕事に責任と誇りを持ち、職人さんたちは、今日も家づくりに情熱を注いでいます。
「家づくりにかかわる職人さんって、どんな人たち?」「大工さん以外にどんな人がいるの?」などなど、家づくりにどんな職人が参加しているのか、知らない方も多いのでは。そこで、家一棟が完成するまでに携わる主な職人について、ご説明します。今回は【建具職人(たてぐしょくにん)】についてご紹介します。
家にマッチした建具・家具を製作
板戸・格子戸・障子・戸障子・ふすま・雨戸・欄間といった建具の製作・修理を行う建具職人。大工がつくる家にピッタリと合った建具を納入します。いわば、家の基礎をつくるのが大工の仕事で、完成した家の中のものをつくるのが建具職人の仕事です。また、仏壇や家具なども製作します。
必要な技能としては、刃物の研磨と調整、加工段取り、機械工具の操作、傷の補修などが挙げられ、指先・手腕の器用さと、優れた形態知覚も求められます。さらに、建築に関する一般的な知識や、主材料である木材の性質、刃物、機械、工具、塗料、接着剤、工作法に関するさまざまな知識が必要とされます。
現在では、建具は機密性に優れ、量産も容易にできるアルミ製のものや、新建材が主流となっていますが、今でも昔ながらの木製建具にこだわり続けている職人は存在します。
素材の良さを引き出す 木工製品の芸術家
建具職人は、工務店や大工から施主の予算や意向を聞き取り、それに対するデザイン案や、寸法取り、使用する素材の選択などを入念に行った上で製作します。
職人が手がけるオリジナルの注文建具は、大部分を機械に頼る大量生産品に比べると価格が高く、工期・納期も遅くなりがちですが、手作りの精巧なデザインと、素材の良さを十分に引き出したその出来栄えは確かなもの。また、後から補修や修繕もでき、末永く使え、建具自体の味わいが時代とともに深まっていくのも大きな魅力です。
アルミサッシや新建材のドアなどに押され、手作りの建具の数は激減しましたが、健康への配慮や、自然保護への注目が集まるようになった現代において、こうした職人によるオリジナルの木製建具を使用する家も増えてきています。
住宅会社選びは「腕利き職人がいるか」も見極めるポイントです!
自分たちの家だからこそ、腕が確かな職人に手がけてもらいたいですよね。住宅会社を選ぶ際、その会社がきちんと腕利き職人を抱えているかを見極めることも大切です。
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