【疑問】木の家って燃えやすいの?
2023.09.16
2019.08.20
「木の家は燃えやすい」皆さんはそんなイメージを持っていませんか?・・・実は私もそう思っていた1人です。ただ実際のところ「木」が燃えやすいことに間違いはありませんが、「木」は「熱を伝えにくい」素材なんです。
木は熱を伝えにくい・・・?
どういうことかというと、木はある程度の厚みがある場合、表面が燃えた後その部分が炭化層になるため、酸素が内部に入りにくくなり燃え方が遅くなります。要するに表面は燃えても芯まで燃えきるのに時間が掛かるということです。時間にすると、1分間に0.6mm~0.8mmしか燃えないと言われています…!
木造住宅の構造体に用いられる柱や梁は10cm以上の厚みのあるものですから、薄くて細い木片のようにすぐに燃え切ってしまう!という事態は避けられる訳です。
また、2×4(ツーバイフォー)工法や木質パネル工法に用いられる「ファイヤーストップ材」にも「木」が使われています。(※ファイヤーストップ材は、火の通り道となる床や壁の内側において、空気の流れを遮断し上階へ火が燃え広がるのをくい止める役割をするものです。)
さらに、木は鉄やアルミニウムと比較して耐火性に優れており、強度も強いということが分かっています。
上のグラフを参考にご覧ください。火災から10分後、鉄の強度は20%以下まで落ち込んでいますが、木は約80%を保っています。これは炭化層の働きのおかげ!
何となく鉄の方が燃えにくそうなイメージがありますが、鉄は熱伝導率が高く、ある一定の温度を超えると急激に強度が低下する性質を持っています。消防士が消化活動の際に「木造より鉄骨住宅の方が恐い」というのは、鉄骨の建物の方が倒壊しやすくより危険を伴うことが分かっているからだそうですよ!
先入観にとらわれてませんか?
私も人のことを言えるタチではないですが、先入観にとらわれていることって案外たくさんありますよね!今日お話したこともまさにそうなのですが、物事には色んな側面があるということを忘れてはならない気がします。メリット・デメリットは必ず存在しますし、初めから決めつけていると何だか損な気がします!(…と、私は自分に言い聞かせております笑)そのためには、まずは広い視野を持って知ろうとすること、これが大切ではないでしょうか。
これは家づくりも一緒ですよね!家づくり学校でしっかりと知識をつけて視野の広い選択ができるようにしておきましょう!このブログをご覧頂いた方はぜひ家づくり学校へどうぞ!
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