【疑問】保証は長ければ長いほどいいのか?
2023.09.16
2019.06.21
「保証面が不安だから大手ハウスメーカーがいいかな~って思ってたんです」先日、こんな風に言われていたお客様がいらっしゃいました。家を建てたあともきちんとアフターメンテナンスをしてもらえるのかどうか。建てた家に何かあったらすぐに対応してもらえるのかどうか。「保証」は家づくりの際に重視するポイントの1つですよね!
ということで、今回は「保証」についてちょこっとお話しますね。まず、大手ハウスメーカーと地場工務店の保証の特徴についてまとめていきます!
大手ハウスメーカーの保証の特徴
とにかく自社保証の期間が長いのが特徴です。30年、40年、50年、もっと言えば60年保証というのも当たり前になってますね。今は「100年もつ家を建てましょう」という時代の流れになってますから、とにかく長い期間「保証」をしてくれるというのは確かに魅力的かもしれません。ただ、ここで勘違いしてほしくないのは「保証」=「無償」ではないということです。いくら60年保証とうたっていたとしても、まるまる60年無償で保証をしますよ、という会社はまずありません。10年ごとの定期点検などで引っかかったところを、有料でメンテナンスをするなりリフォームをしてくれると契約がさらに10年延長する、といったような「条件」がついていることがほとんどです。
地場工務店の保証の特徴
大手ハウスメーカーのように長期保証は期待できないというのが現状です。ただ、大手ハウスメーカーと比べると柔軟に対応してくれる可能性があるのは地場工務店です。工務店ごとにバラつきや幅はありますが、「網戸一枚から駆けつけますよ」という町医者的な工務店もあります。そして、もし点検後にリフォームとなった場合、大手ハウスメーカーのメーカーリフォームより価格が抑えられるというのもメリットです。
今どんなところで家を建てても最初の10年間は国によって守られます。それが「瑕疵担保責任保険」というものです。保証対象範囲は基礎、躯体構造、雨漏りです。適用されるのは床にビー玉を置いたら勝手に転がる、何もしていないのに雨漏りするといった、いわゆる「欠陥住宅」です。立ち返って考えてみると、本来「保証」って欠陥住宅のためにあるものなんですよね。
いきなりですがここで質問です!(笑)100棟家が建っていたとするとそのうち何棟が欠陥住宅だと思いますか?
・・・答えは1%未満です!
ということは、欠陥住宅なんてほとんどないわけですから「保証」を重要視しすぎるのも少し勿体ない感じがしちゃいますよね。それであれば、後々のメンテナンスやリフォームには必ずお金が掛かってくるもの!と思っていただいて、最初にできるだけ後でお金が掛からない家づくりをすることが得策かもしれません^^
※100%欠陥住宅にはならないというわけではないのでご了承ください。
保証は長ければ長いほど安心といった考え方ではなく、建てた後メンテナンスに掛かってくるコストやアフターサービスの内容もしっかりと吟味して住宅会社選び・家づくりを進めてくださいね☆
後でお金の掛からない家づくりって?詳しくは家づくり学校までどうぞ!!
以上、杉岡でした^^