高気密な家を建てたい方!シックハウス症候群をご存知ですか?
2023.09.16
2019.06.05
梅雨もすぐそこまで迫り、ムシムシする季節になってきましたね…><突然ですが、皆さんは「シックハウス症候群」という言葉を耳にしたことはありますか?住宅の高気密化が求められている今、ぜひ覚えておいていただきたい内容です!
シックハウス症候群とは?
建材や調度品などから発生する化学物質、カビ・ダニなどによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され「シックハウス症候群」と呼ばれています。ただし、「シックハウス症候群」は医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語とされています。
シックハウス症候群が起きる理由としては、他にも住宅の気密性が高くなったこと、換気の不足などが挙げられます。
新築の家に行ったとき、何となく鼻につくような臭いがするな~という経験をされたことはありませんか?それがホルムアルデヒド・トルエン・キシレンといった化学物質の正体です。プリント合板やビニールクロスなどの内装材の接着剤や塗料に多く含まれています。臭い自体は住んでいると徐々になくなっていきますが、何ヶ月も臭いが消えないまま残っている家もたくさんあるそうです。
「シックハウス症候群」を発症するのは、新築住宅の入居後もしくはリフォーム後1年以内が多く、特に在宅時間の長い主婦の方や子どもの割合が多いです。ただ、人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。主な症状としては、
●全身に関わる症状…めまい、吐き気、嘔吐、頭痛、疲れやすい、皮膚の紅斑、じんましん、湿疹、かさかさ
●目…チカチカする、涙目
●鼻…刺激感、乾燥、鼻水
●口…唇の乾燥、せき、のどの乾燥
などが当てはまります。せっかく新築の家に住み始めたのに、こんな症状に悩まされるのは残念ですよね><
シックハウス対策のための規制
シックハウスの原因となる化学物質の室内濃度を下げるため、建築物に使用する建材や換気設備を規制する「改正建築基準法」が平成15年7月1日から施行されています。
「改正建築基準法」に基づくシックハウス対策は、①ホルムアルデヒド(木質建材などに使われる刺激性のある気体)に関する建材・換気設備の規制、②クロルピリホス(しろあり駆除剤)対策の2点です。
①ホルムアルデヒドに関する建材・換気設備の規制には、以下の3つの対策すべてが必要になります。
(対策Ⅰ)内装仕上げの制限…内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材の面積制限をします。
(対策Ⅱ)換気設備設置の義務付け…原則として全ての建築物に機械換気設備の設置を義務付けます。
(対策Ⅲ)天井裏などの制限…天井裏などから居室へのホルムアルデヒドの流入を防ぐための措置をします。
内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材には、上記のような制限が行われます。ホルムアルデヒドの発散量が少なくなればなるほど(F☆☆⇒F☆☆☆⇒F☆☆☆☆)と☆の数が増える表示記号になっています。(※ホルムアルデヒドの規制の対象外〈安全なもの〉とされている建材には「F☆☆☆☆」などの表記がないものもあります。)
この表示記号は覚えておけば役に立つと思います^^
そして、「改正建築基準法」の規制対象物質はホルムアルデヒドとクロルピリホスの2つだけですが、厚生労働省が濃度指針値を定めた物質は他にも11あります。指針値は設けられているものの規制までは至っていないという現状です。なので、建築基準法さえ守っていればシックハウス対策は十分、というわけではありません。他の化学物質にも注意が必要です。
シックハウス症候群にならないために
まずは何といっても、家を建てる前!
住宅会社の方と十分な話し合いを行い、シックハウス対策の施された建材や接着剤を使用してもらえるかどうか確認しておくことが大切です。自分の希望をしっかりと伝えて材料選びを行いましょう。
そして、生活する上では24時間換気システムをうまく利用して、適切な換気をするように心掛けてください。特に、新築やリフォーム当初は室内の化学物質の発散が多いので、しばらくの間は換気や通風を十分行う必要があります。換気設備のフィルターの清掃も定期的に行ったほうがいいですね^^
また、特にこれからの季節、気温や湿度が上昇してダニやカビが活発になります。換気はもちろんのこと、こまめに掃除や洗濯をするようにしましょう。ただ、部屋干しには注意が必要です。特に高気密住宅では、乾きは早いですが洗濯物を干すと洗濯物の水分の行き場がなくなり、よりカビが発生しやすい環境になってしまいます。
以上のことを意識して、シックハウス症候群にならないよう気をつけていきましょう*
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以上、杉岡でした*