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注文住宅の基本知識

【表面積と施工価格】「二階建て」より「平屋」が高い理由。

2023.09.16

【表面積と施工価格】「二階建て」より「平屋」が高い理由。

平屋。いいですよね。

「料理、掃除、洗濯など全ての家事がワンフロアで解決!『1Fの洗濯機で洗濯をし、2Fのバルコニー(ベランダ)で干す』工程も無くなるので、家事もラクになる!!2Fへの昇り降り自体がなくなるので、老後も安心!!!」etc

↑のようなメリットも、多くあるかと思います。平屋、憧れちゃいますね!!

・・・とは言え。このような話もよく聞きます。「同じ面積のお家を建てるなら、二階建てより平屋の方が高くなる」と。

それでは何故、平屋の方が二階建てより高くなるのか?それは「建て方」によって「表面積」が変わり、さらには「施工価格」にも影響が出てくるからなのです。詳しく見ていきましょう。

「二階建て(総二階)」


画像は「一階の直上に二階がズドン!と乗っかった」いわゆる「総二階」のイメージです。8つの立方体で構成されており、「延床」は1Fが4面で2Fが4面の「8面」となります。

それでは、この「延床8面の総二階」の建物。表面積がどうなるか?考えてみましょう。


①「黄色の面」は「屋根」です。「屋根」の真下(反対側)、見えていない部分に「基礎」があります。いずれも「4面」ずつなので「黄色の面」は「8面」となります。

②「青色の面」は「外壁」です。この建物の「外壁」は「16面」となり、「青色の面」は「16面」です。

となると・・・この「総二階」の表面積は①「黄色の8面」と②「青色の16面」を合わせた「24面」となります。

「平屋(直方体)」


同じように「平屋」を用意しました。形はシンプルな直方体です。先の「二階建て(総二階)」と同じく8つの立方体で構成されており、「延床」は当然1Fだけですが「8面」となります。

この「延床8面の平屋(直方体)」の建物についても、表面積がどうなるか?を考えてみます。


①「黄色の面」は「屋根」です。「屋根」の真下(反対側)、見えていない部分に「基礎」があります。いずれも「8面」ずつなので「黄色の面」は「16面」となります。

②「青色の面」は「外壁」です。この建物だと「青色の面」は「12面」です。

となると・・・この「総二階」の表面積は①「黄色の16面」と②「青色の12面」を合わせた「28面」となります。

「延床」が同じでも「表面積」が異なるのです!!

上記2例で比較をしてもお分かりかと思いますが、同じ「延床」の建物でも建て方で「表面積」が変わってきます。

延床8面の建物 二階建て(総二階) 平屋(直方体)
黄色の面(屋根/基礎) 8面 16面
青色の面(外壁) 16面 12面
合計 24面 28面

つまり同じ「延床」でも・・・

※イメージ

「基礎面積」は「二階建て(総二階)」⇒「平屋(直方体)」だと2倍(4面⇒8面)になり・・・

※イメージ

「屋根面積」は「二階建て(総二階)」⇒「平屋(直方体)」だと2倍(4面⇒8面)になる・・・ということなのです。

一方で「外壁面積」だと「二階建て(総二階)」が16面、「平屋(直方体)」が12面と広さの逆転現象が起こります。ただ、一般的には「外壁」よりも「屋根/基礎」の方が「原材料費としては高くなることが多い」ため、その価格差を埋めるには至りません。

「平屋の方が二階建てより高くなる」というのは、つまりそういうことなのです。

番外編:形が入り組んだ建物は、どうなるか!?

ここからは番外編です。建物の形がシンプルではなく、複雑な場合はどうなるでしょうか?

「平屋(出隅・入隅あり)」


先ほどまでと同様に立法体8つで構成された「平屋」ですが「左下が凸凹」していますよね?いわゆる「出隅(凸)」と「入隅(凹)」がある状態です。

表面積を数えてみますと・・・


「屋根/基礎」の面積は「16面」となり、「外壁」の面積は「12面」。合計で「28面」となります。

つまり表面積的には「平屋(直方体)」も「平屋(出隅・入隅あり)」も同じということになりますが・・・「出隅・入隅があるものは施工の手間が掛かる」こともあるので、後者の方が施工価格が高くなるケースもあります。

「平屋(コの字型)」


続いて下部の「センターコート」が特徴的な「コの字型」の平屋だとどうなるでしょうか?こちらも立方体8つで構成されています。

表面積を数えてみますと・・・


「屋根/基礎」の面積は「16面」となり、「外壁」の面積は「14面」。合計で「30面」となります。

「出隅・入隅」が増えた分、「外壁」の面積が明らかに増えたことがわかります。形状が複雑になればなるほど、表面積が増えるという分かり易い事例だったのではないかと思います。

参考になりましたでしょうか?

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