耐震・制震・免震の違いとは?構造の特徴をまとめてご紹介!
2023.09.19
2022.11.27
地震が多い日本で家づくりを考えるにあたり、耐震性能に関心が強い方も多いのではないでしょうか?建物における地震への構造上の備えとしては、「免震」「耐震」「制震」の3種類があります。
本日は、耐震、制震、免震の3つの構造について、違いや特徴についてご紹介します。地震対策の参考にしてみてください!
1、耐震とは?
耐震とは、文字通り「揺れに耐える」ことを示します。家を建てる際、壁の内部に筋交いなどの耐震壁を設置し、揺れによる倒壊を防ぐものです。この耐震工法は現在、大半の住宅で採用されているため、最もメジャーなアプローチと言えます。
■耐震住宅の構造
「耐震」は、建物を強くして地震の揺れに耐えようとする構造です。地震から建物を守るためには、屋根や壁、柱、床、梁をしっかり作らなくてはいけません。そのために、筋交いを入れたり、部材の接合部を金物で補強したりする方法がとられます。
壁の補強のためには、必要なものを必要な場所に、必要分設置しなければ効果は発揮されません。耐震について意識の高い、専門家にしっかり説明してもらいながら決めていきましょう!
2、制震とは?
「制震」とは、揺れを吸収する構造です。家の内部に制震ダンパーなどの制振部材を組み込み、揺れを吸収します。揺れ幅を小さくしてくれるので、建物本体へのダメージも減らすことができます。
■制震住宅の構造
「制震」は、建物内で地震の揺れを吸収します。家の内部(壁や柱の接合部)にダンパーやおもりなどの制震装置を設けます。
地盤の揺れは直接建物に伝わりますが、制震装置を入れることで、揺れを熱エネルギーに転換され、転換された熱は空気中に消えるため揺れを吸収することができるというからくりです。これにより、揺れが小さくなり、建物の倒壊を防ぐことができます。
制震ダンパー(制振ダンパー)は、住宅会社によっては標準仕様で採用している会社もあります。そして、会社によって扱う商品も様々です。ゴムダンパー、鋼材ダンパー、オイル(油圧式)ダンパーなどの種類が挙げられます。こちらもそれぞれメリット・デメリットがあり、予算面や適性から判断する必要があるので、しっかり住宅会社で説明を聞くことが大切です。
制振装置を設けたい場合は、要望をしっかり会社に伝え、実現できるか相談してみましょう。
3、免震とは?
免振とは、揺れを受け流す構造です。家(建物)と基礎の間にローラーなどの免振装置を設置し、地盤と建物を切り離すことで地震による揺れを直接伝えないようにします。
■免震住宅の構造
「免震」は、建物と地盤を切り離した構造です。もりとん建物が宙に浮いているという訳ではないのですが、建物と基礎の間に特殊な免震装置を取り付け、地震の揺れを受け流しています。
免震装置があることで、大きな地震でも建物内部まで揺れが伝わりにくく、倒壊を防ぐことができます。
地震への対策、それぞれのメリットとデメリットは?
「耐震」「制震」「免震」の特徴についてお話しましたが、どの工法も地震への備えとして工夫された構造なので、どれを採用しようかと考えると、迷ってしまう人も多いかもしれません。
また今後のブログにて、それぞれのメリットとデメリットをまとめてご紹介予定です!お楽しみに…?✨
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