気密測定って 本当に必要なの?
2023.09.16
2020.12.09
来春から 省エネ基準適合の説明が義務化に!
のっけから「気密測定」という堅い話で始まりましたが、結論「本当にやった方がいいです!」。来年4月から「建築士が施主に対して 当該住宅が省エネ基準に適合しているかどうかの説明を義務付ける」ことが決定しました! という事で、国は「今後は一定の省エネ住宅を勧めますよ~」と意思表示をしたと言えます。
省エネ住宅の代名詞である「高気密・高断熱」という言葉はもう20年ほど前から使われ始め、今やどこでもやってて 何か陳腐ささえ感じる方もいるでしょうが・・・・実際その性能差はピンキリ,と言うのが実情です!
この断熱材の厚さ「高断熱」と同様に大切なのが「気密」です。分厚い断熱材を入れたは良いものの、隙間だらけの家では残念ながら断熱効果が発揮できませんし、換気も出来ません。住宅に生じる隙間は設計段階の計算上では出せず、実際に測定器を使っての「実測」が必要になります。※最初の画像が気密測定中、のものです。
気密性能は「C値」で確認!(1.0以下が理想)
実はこの「C値」(隙間相当面積)は気密性能を表す値で、ゼロに近いほど隙間が少なく気密性能が高いと言えます。これを全棟実施している住宅会社はまだ少なく、やってないよりはやっている会社の方がいいと思います。
このC値を売りにして、高気密住宅を謳っている住宅会社さんもありますが、その測定は室内の空気を強制的に外に出し、負圧の差で室内に一定量の空気が流入し、外と中の圧が同じになる時間を計り家の隙間面積を測定する、というものです。通常断熱材が施工される前に測定しますが,測定にあたり目張りして良いのは「各種給気・排気口/設備機器の排水口の周囲」くらいで、玄関ドアやサッシ廻りまでテープで目張りして隙間を埋めるのは違反行為です。ですから「気密測定やってるから安心」なのではなく、やはり信頼のおける会社を見極めることが大切という事です!
上記は隙間の無い家づくりを特徴とするある工務店さんのC値、正味0.13を達成!
通常C値を測定してなくとも、学校からお願いして測定してもらった結果C値0.6を測定!なんて工務店さんも中にはあります。施工が丁寧だと、特にC値・C値と宣伝せずとも1.0を切り価格も良心的な工務店さんもある、という事です!。
ただC値・Q値・UA値のように、性能数値だけで家づくりをするのも味気ないですよね。 隙間の無い快適に暮らせる要素に加え、間取りやデザイン、素材、そして価格も良心的な住宅が理想なのでは・・・・・果たしてそんな住宅会社ってあるのでしょうか? 「家づくり学校」では私達スタッフが愛媛県下を回って集めた生の家づくりに関しての情報をお話をさせて頂いています。 ぜひ一度来られませんか!