対面キッチンの種類とメリット・デメリット

2024.01.19

2022.10.13

対面キッチンとは、キッチンに立った時にダイニングやリビングを見渡せるようなつくりになっているキッチンの事を言います。料理をしながらリビングにいる家族と話せたりキッチンから家の中を見渡すことができるので人気のキッチンですが、一言で対面キッチンと言ってもその種類は様々です。

対面キッチンは大きく分けて「アイランドキッチン」、「ペニンシュラキッチン」、「Ｉ型キッチン」、「セパレート型（Ⅱ型）キッチン」、「Ｌ型キッチン」の５つのキッチンに分類する事ができます。
それぞれのメリット・デメリットを見ていこうと思います。

アイランドキッチン

壁に接していない島のように独立したタイプのキッチン

メリット

・壁など視線を遮る物が近くにないので、キッチンとは思えない程の開放感がある
・壁が無くて島のようになっているので、キッチンの周りをクルクルとまわることが出来て効率的
・料理をしている時にも孤立する事なく、コミュニケーションが取りやすい
・向かい側をカウンターとして、簡単な食事スペース、収納、飾り棚としてなど、キッチンを360°使える

デメリット

・設置するにはかなり広いスペースが必要になるので、キッチンにある程度の広さが必要となる
・油はねやニオイが部屋に広がりやすい
・手元が丸見えになるので、常に綺麗にしておかないと生活感が丸出しになる
・小さなお子さんがキッチンの中に入ってきやすい

ペニンシュラキッチン

アイランドの左右どちらかを壁にくっつけたようなタイプのキッチン

メリット

・開放感と必要なスペースのバランスが良いので対面キッチンとして採用しやすい（間取りの制約を受けづらい）
・アイランドキッチンよりも油汚れに強いという特徴を持ちつつ、アイランドキッチンの持つ開放感や作業スペースの広さも持ち合わせている
・アイランドキッチンの良い所を残しつつ掃除に強いという面も持っているので、かなりバランスが良い

デメリット

・アイランドキッチンと比べると存在感や開放感が落ちる
・壁にくっ付いているのでクルクル回ることはできず、機動性が落ちる
・アイランドキッチンと同様、手元が丸見えなので常に綺麗にしておかねばならない

I型キッチン

コンロからシンクまでが横一直線に並んでいるキッチン
キッチンの前にカウンター（腰壁）ができるので、セミオープンキッチンと呼ばれる

メリット

・対面キッチンとして家の中を見渡せつつもキッチンの手元を隠す事が出来る
・キッチン前の腰壁部分にコンセントを付けることが出来る
・カウンター（腰壁）の高さは自由に設定出来る
・対面キッチンのコンロ前に壁があれば油はねをかなり防ぐ事もでき、掃除の面でも優れている

デメリット

・キッチンの前にカウンターや壁ができるので、アイランドキッチンのような圧倒的な開放感は無い
・普通のキッチンという感じが強くなるので、キッチンの見た目にこだわる人には物足りないと感じる事も

セパレート型（Ⅱ型）キッチン

1つは壁に面したI型、もう1つは壁から離れたアイランドのようになっているキッチンで、2つの調理台があるのが大きな特徴。I型にはコンロ、アイランドにはシンクがあるのが一般的なスタイル

メリット

・シンクとコンロが分かれているので、シンク、コンロそれぞれの横に作業スペースを設ける事が出来る
・コンロ側が壁付けキッチンになっているので油汚れに強く、シンク側で作業する時には対面キッチンのメリットを受けることが出来る
・キッチンをコンロ側とシンク側２つに分けることによって、キッチンの幅を通常のキッチンよりも短く出来る