湿気対策は大丈夫?! ~無垢材・集成材の違い~
2023.09.16
2020.09.13
家づくり学校にご来校いただく方で、性能についてすごく勉強されているお客様がいらっしゃいます。
「C値は0.2以下がいい!」「Ua値はHEAT20基準のG2レベルで!」
家づくりをそこまで勉強されている方もいらっしゃいます。ほんとにすごく勉強されているので、家づくりスタッフがご伝授することがないくらい…(笑)しかし、少し待ってください!!家づくりはそれだけじゃないんです。温度差のない住環境が望ましいということは口が酸っぱくなるくらいお伝えしておりますが、ではそのお家雨の日でも快適に過ごせますか?今回は性能の中でも見落としがちな「湿気」について、お話いたします。
湿気がもたらす事象とは…?
日本は世界でも四季の変化がはっきりしている気候にあります。そのため、四季によりどうしても高温多湿であったり、低温少湿になる時期があります。その気候変動に応じてしっかりとお家を考えていかなければいけないのですが、それがなんとも難しい…。そのなかで、性能という部分の高断熱・高気密な住宅を建て、外環境に関係なく過ごしましょう!という動きがどんどん活発になってきております。
高断熱・高気密については、技術の進歩や施工の丁寧さというところでどんどん当たり前化してきております。しかし、湿気についてはまだまだ対策出来ていない企業さんが多く、「加湿器・除湿器は基本装備です!」というような企業さんもちらほら…?
では、湿気がもたらす影響とはどのようなものなのか!?
それは、ズバリ!結露ですっ!!結露とは、空気中に含むことが出来る水分量(飽和水蒸気量)を超えたとき、水滴として現れるものです。(その時の温度を露点と言います)そのようにしてあらわれる結露ですが、飽和水蒸気量は気温が高いと多くなり、低くなると少なくなるという特徴があるため、冬場の窓に結露が発生してしまうのです。(以上、理科の授業でした汗)
お家の中で結露が発生しやすい場所としては、温度差が大きい場所、また家具と壁の間など。そのようなところに結露が発生してしまい、長い期間放っておくとカビが発生し、終いにはダニが発生するというメカニズムです。そのダニの糞や死骸が部屋の隅や家具の間にたまり、それを吸い込んだ赤ちゃんがアトピー・アレルギー・喘息・肺炎を引き起こしてしまうのです。実はこの要は症状が起こる方は、結露から発症していると言われています。では、その結露を発生させないため、湿度を一定に保つためにはどうするべきなのか!?
調湿の鍵は木材にあり!
湿度の調整をすること、つまり調湿の鍵は、実は「木」にあるんです。住宅に使用される木材は、大きく分けて2種類あります。「集成材」と「無垢材」です。集成材とは、読んで字の如く「集めて、成る」建材。木材を薄くスライスしたものを科学接着材で貼り合わせた建材です。
メリットとして、品質が安定しやすい・比較的安価・傷がつきにくく、掃除が楽
デメリットとして、張り合わせる際に体に悪影響を与える接着剤を使用している場合があるがあります。
逆に無垢材はメリットとして、調湿性が高い・アレルギーのリスクが低い
デメリットとして、乾燥により反りや割れが起こりやすい・価格が高いことが挙げられます。
集成材と無垢材。ルックスでの判断はなかなか難しい…ですがこの二つの建材を上から見てみると…
一目瞭然!左の建材が無垢材、右の建材が貼り合わせた集成材ということです。
と、ここまで建材についてお話してきましたが、どちらの方が調湿性に優れているかというと…圧倒的に無垢材です!というのも、木材は切られた後も「呼吸をしている」のです。ですがこれはあくまで比喩表現で実際に木材が「呼吸」しているのではなく、木材を取り巻く湿度環境に応じて、水分を吸ったり、吐いたりして伸縮します。それにより、調湿が出来るのですがではなぜ無垢材の方が調湿性能に優れているのか…
それは、無垢材はある程度まで乾燥すると、周囲の水分を吸放出して自らの水分を保とうとする性質があるからです!その結果、無垢材は調湿性能があると言われています。さらに、無垢材の中でも気の種類ごとで特徴があります!それについてはインスタグラムで紹介させていただいておりますので、ぜひご覧ください!
家づくり学校高松校☟インスタグラムはこちら☟
今回は湿気対策として木材を挙げましたが、実はまだまだ調湿性能に優れた素材があります。それについてはまた次回…
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