住宅設備の寿命は何年?―耐用年数や注意点を解説
2024.10.25
2022.12.12
住宅設備は年数が経つと劣化していくため 必ず寿命があります。劣化によるトラブルで思わず生活に支障をきたしたり、いきなり寿命が来て焦ってしまう方も多いと思います。事前に耐用年数を知っておくと急なできごとでも対応しやすく、金銭的にも安心ですよね。
当ページでは住宅設備別の寿命(耐用年数)についてまとめる事にしました。住宅設備を長く使うときの注意点もお話していますので、今後の買い替え時期やリフォームの目安にお役立ていただければと思います。
耐用年数とは?
耐用年数とは、一般的にモノの使用可能な期間のことを指します。電気設備、給排水設備、衛生設備、ガス設備など屋内設備の法定耐用年数は15年とされていますが、メーカーや種類も様々であるため一概には言えません。今回は、代表的ないくつかの住宅設備に対して おおよその耐用年数をご紹介いたします。
住宅設備の一般的な耐用年数
システムキッチン
キッチンの耐用年数は10~20年程度と言われています。
しかし注意が必要で、これはキッチン全体を指しており、IHやシンク、レンジフードなどのキッチンパーツはそれぞれ耐用年数が異なります。
キッチン本体が寿命を迎えるというより、先にパーツが故障して寿命を迎えるイメージです。排水口が詰まりやすくなったり、水漏れが発生したりすると、衛生面を考えても使い続けることは難しそうです。
ユニットバス
ユニットバスの耐用年数は15~20年程度です。
経年劣化により浴室の壁や浴槽にヒビが入ったり換気扇の効き目が弱くなるとカビが発生しやすくなってしまいます。
特に 浴室の「コーキング」が傷み水が内部に入り込むと、水漏れや躯体の木部を腐食してシロアリなどの大きなトラブルにつながることもあるので要注意です。
トイレ
トイレの耐用年数は10~15年程度です。
便器は陶器製であればひび割れが起こらない限り使用を続けられるため長く使い続けられます。
他方、タンクやパイプといった他の部分やパーツは劣化してしまうので注意しましょう。一般的にタンクが10年、配管は20年程度で交換の時期を迎えると言われます。
洗面化粧台
洗面化粧台の耐用年数は10~15年程度です。
経年劣化によって洗面ボウルのひび割れや 蛇口や排水管からの水漏れなどを生じてしまいます。
破損箇所が多岐に渡る場合は本体ごと交換するのが良いでしょう。
給湯器
給湯器の耐用年数は10~15年程度です。
各メーカーでも標準的な使用条件で使った場合、安全上の支障がなく使用可能な設計標準使用期間は10年と設定されています。
給湯器が異常な音を発するようになったり、お湯の温度が定まらない、お湯になるまでに時間が掛かり過ぎるといった事象を生じた際は交換のサインです。
エアコン
家庭用エアコンの耐用年数は10年程度です(※総務省の令和3年3月度の消費動向調査によると、エアコンの平均的な寿命は13.2年でした)。
冷暖房の効きが悪くなったり、異音や異臭、水漏れが生じる場合は買い替えを検討しましょう。
太陽光発電
太陽光発電は、ソーラーパネルとパワーコンディショナーからなっており、それぞれ耐用年数が異なります。
屋根に設置して太陽光を受けるのがソーラーパネル、太陽光から得たエネルギーを家庭で利用できるように変換するのがパワーコンディショナーの役割です。
ソーラーパネルの耐用年数は20~30年程度、パワーコンディショナーの耐用年数は10~15年程度とされています。
ソーラーパネルは「10年で寿命が来る」と言われることもありますが、これはメーカーの多くがパワーコンディショナーの保証期間を10年としていることから来る誤解で、ソーラーパネルの劣化は比較的緩やかです。
設備 | 耐用年数 | |
---|---|---|
システムキッチン | 本体(天板・シンクなど) | 約10~20年 |
ガスコンロ・IHクッキング | 約10~15年 | |
レンジフード・食洗器・水栓 | 約10年 | |
ユニットバス | 約15~20年 | |
トイレ | 約10~15年 | |
洗面化粧台 | 約10~15年 | |
給油器 | 約10~15年 | |
エアコン | 約10年 | |
太陽光発電 | ソーラーパネル | 約20~30年 |
パワーコンディショナー | 約10~15年 |
耐用年数を超えて使い続ける注意点
高い買い物をしたのだから壊れるまで長く使いたいという気持ちはよく分かりますが、耐用年数を超えて使い続けることにはデメリットがあります。
例えば 10~20年前の古い設備を使い続けるよりも、最新の設備の方が省エネ性や節水機能が高く電気代や水道代を抑えられる場合もあります。
また 買い替えによって使い勝手も良くなり、生活や掃除のストレスが軽減されるかもしれません!
長く使うことは悪いことではありませんが、設備の不備や故障に目をつむって使い続けると水漏れや漏電など大きなトラブルに繋がる恐れがあるので注意しましょう。
まとめ
住宅設備の耐用年数はおおよそ15年前後で それぞれ異なります。できるだけ長く使うには、定期的なメンテナンスやお手入れ、部品交換が必要になります。
また新築住宅の場合、新しい住宅設備を一斉に使い始めることになると思いますが、10年を超えた辺りから次々と設備に不備が出てくる恐れがあります。
思わぬ出費に頭を抱えないように新しい設備への買い替えも念頭に置き、事前に費用を準備しておくと安心です。
さいごに
もし、これから家づくりを始められるという方!
住宅設備についてもお考えでいらっしゃるという事は、かなり綿密に計画を立てられているのではないでしょうか?
家づくり学校では、新築やリフォームを行っていくうえで欠かせない知らないと絶対に後悔する「住宅の常識」をセミナーや個別相談で解説し、また情報誌などの媒体を通じて広く発信しています。
実は当サイトを閲覧していただいている方限定で、家づくり学校が発行している住宅情報誌を本来有料のところ無料でご提供しています。
更に、お一人お一人に適切な家づくりを進めるための『家づくりノート(非売品)』も合わせてお届け! 家づくりの流れや正しい予算の立て方など これ1つで完全カバーできます。
何でもご自身だけで進めてしまい、失敗してしまった経験などございませんか?「良いと思っていた物件が蒸し暑かった、寒かった…」「光熱費が思ったよりも掛かる…」などなど。
ぜひ家づくり学校の無料プレゼントを手に取っていただき、失敗しない家づくりを進めていただければと思います。
資料請求ページから、ご請求いただけます!(※ご請求前に中身をチラ見できます)
家づくりの“キニナル”を解決しよう!
家づくり学校(広島県の他、岡山県、山口県、愛媛県、香川県、兵庫県、山梨県、神奈川県、埼玉県で開校中)では、家づくりの基本知識をお伝えする無料セミナーや個別相談会を実施しています。
また、セミナー、個別相談ってどんなふうにしてるの?という方のために、ダイジェスト動画をご用意しています。公式動画チャンネルからご覧ください。