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注文住宅の基本知識

見積書・契約書のチェックポイント

2023.09.16

見積書・契約書のチェックポイント

見積書・契約書が重要だということは分かっていても、どのような箇所をチェックすればいいか知らないと重要な項目を見落としてしまう可能性も。

そこで、今回は書類自体のチェックポイントを含め、気をつけてほしい点をわかりやすくまとめました。

見積書ってどう見ればいいの?

間取りプランとともに出される「見積書」ですが、住宅会社によって書式も工事や費用の名称なども異なるため、比較検討するのは大変な作業です。

とはいえ、最終的に依頼先を決める材料となるので、総額だけでなく内訳もしっかりチェックしていきましょう。

▲見積書の例(書式・内容等は会社によって異なります)

 

見積書のチェックポイントは?

付帯工事費や諸費用も含まれているか?

建築費用は大まかに分けて、本体工事費、屋外給排水や電気工事、地盤補強などの付帯工事費、設計費や登記、税金、住宅ローン手数料などの諸費用、消費税があります。

それら完成までに必要な費用がすべて含まれているかをチェックし、その上で自分たちの予算内に収まっているかを確認しましょう。

金額だけでなく内訳もチェック

多くの場合、建築工事の合計金額と各工事の金額を記載した見積書に、各工事の詳細や材料、寸法、数量や単価などが記載された内訳書(見積明細書)がつけられます。

自分たちが打ち合わせで選んだグレードの設備や部材・建材が記載されているか、数量や単価が正しいかをチェックしましょう。

詳細や数量のない「○○工事一式」などとだけ書かれた見積書しかもらえない場合は要注意。その「一式」に何が含まれているのかを書面で確認しましょう。

なお、工事費は適正価格であることが重要。安ければ良いというものではありません。工事金額と内容をしっかり見極め、疑問点があれば担当者に確認しておきましょう。

見積書の有効期間も確認

見積書には発行日と有効期限が記されているので、必ず確認しておきましょう。

 

不明点は必ず確認しよう

提案プランと一緒に出されるのは概算の見積。希望する間取りや設備、仕様にした場合、大まかにかかる費用を示したものです。

この概算見積と間取りプランを元に依頼先を決定した後は、打ち合わせを進め、間取り図や設備を確定させ、それに基づいて詳細な見積書が作成されます。

もし見積書の中に誤りや抜けている項目があれば修正してもらいましょう。わからないことは必ず担当者に確認しておきましょう。

 

予算オーバーになったらどうする?

マイホームで実現したいことの優先順位をつけて、何をあきらめて、どんなことにこだわるかを明確にしましょう。

優先順位の高い要望には費用をかけてこだわり、予算をかけるところとかけないところのメリハリをつけることが満足度の高い家づくりにつながります。

なお、できるだけ安く建てたいと、重要な構造材や性能面の予算を削ってしまうのは危険。住まいの安心・安全や住み心地は確保した上で、優先順位の高い要望を残すやり方でコスト調整しましょう。

また、無理な値引き交渉は素材のグレードを下げたり、職人の工期を短縮するなど、家の品質を落としてしまいかねないので注意しましょう。

 

契約書ってどう見ればいいの?

最終の間取り図、見積書の内容に納得したら、いよいよ次は契約です。

契約を交わした後では変更が難しかったり、可能でも追加費用や追加の工期がかかることが多いので、十分確認し、納得した上で契約書に判を押しましょう。

▲工事請負契約書の例(書式・内容等は会社によって異なります)

 

契約の種類は?

契約書には土地購入時に交わす「土地売買契約」、建築士事務所と契約する際の「建築設計・監理業務委託契約」、住宅会社と建物工事に関して交わす「工事請負契約」があります。

 

契約書類は事前にもらおう

契約書類は数も多く複雑。必要な書類がそろっているかどうか確認した上で、事前に書類のコピーをもらって自宅で隅々まで読んでおきましょう。

そして、疑問点を書き出しておいて契約前に担当者に確認し、解決してから契約に進むようにしましょう。

 

契約時に必要な主な書類は?

工事請負契約書・工事請負契約約款

「工事請負契約書」には工事内容や工期(着工・完成・引渡の日付)、工事代金とその支払方法や時期などについて書かれています。契約書は2通作成し、施主と住宅会社で署名・捺印して1通ずつ保管します。

「工事請負契約約款」は工事中の変更や中止があった場合の対処方や、瑕疵に対する保証内容など、契約上の重要事項を文書にしたもの。納得できない箇所があれば、必ず説明を受けておきましょう。

工事見積書

工事内容の詳細を記載した見積書。最終的な見積書と同じかどうかや、変更や追加をした場合はその事項が盛り込まれているかを確認しましょう。

設計図書

平面図、立面図、断面図、配置図(敷地内での建物の位置関係などを記した図面)、仕様書(仕上表とも言う/構造から設備・内装まで具体的な工事内容・方法を記したもの)、設備図(照明やスイッチ、コンセントなどの位置を記した図面)など、設計に関わる書類。必要な図面が揃っているか確認しましょう。

工程表

契約書の工期と相違がないか、時期と内容に問題がないか確認しましょう。

 

契約書のチェックポイントは?

竣工(完成)や引渡などの期日が明記されているか?

着工、竣工、引渡の日付は遅れや延期がトラブルの原因ともなります。きちんと打ち合わせ通りに期日が明記されているかを確認しましょう。

支払い時期、金額は正しく記載されているか?

契約書には工事金額の支払い時期と金額も記載されます。打ち合わせ通りになっているか確認しましょう。

ローン特約条項が明記されているか?

住宅ローンの申込は一般的に契約時に行われますが、万一ローンが借りられなかった場合には契約を白紙に戻すことができる「ローン特約条項」が明記されているかを確認しましょう。

 

納得して家づくりを進めよう

いかがでしたか?

見積書や契約書はチェック項目も多くて複雑ですが、家づくりにおいてはとても重要な書類。後々のトラブルを防ぐためにも、わからないことは曖昧なままにせず、必ず事前に担当者に確認し、きちんと理解した上で進めましょう。

充分に理解・納得したうえで、家づくりを進めていくことが重要です。

今回の記事を読んで、見積書・契約書の見方をもっと知りたい、信頼して任せられる住宅会社選びがしたいと思った方は、ぜひ一度、家づくり学校をご利用ください。

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