住宅会社選びで失敗するパターン5選
2023.10.26
2017.12.16
住宅会社を探す際「どこにお願いすればいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。家づくり成功のカギは「住宅会社選び」にかかっていると言っても過言ではありません。しかし、住宅会社選びは難しく、建てた後に失敗や後悔をしているという方も少なくありません。この記事では、住宅会社選びで失敗してしまうパターン5選と、住宅会社選びで失敗しないためにできることを解説します。
どんな住宅会社あるの?
自分たちがお住まいの地域にどんな住宅会社があるのかご存知でしょうか?住宅会社と一口に言っても、ハウスメーカーや工務店、ビルダー、設計事務所など、その業態は様々です。また、目安価格や得意分野、特徴も住宅会社ごとに違うので、各会社の違いをしっかり理解して選ぶことが大切です。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは全国展開をしている会社で、全国各地域に拠点を置いています。会社の規模が多きく、社会信用性や安心感、アフターメンテナンスなどの保証面を重視する方に向いていると言えます。また、展示場やモデルハウスを持っているため、完成後をイメージしやすいのも魅力のひとつです。ただし、宣伝費や人件費が多くかかるので、その分コストは割高になります。
工務店
工務店は、地域密着で年間の施工棟数が数棟~数十棟をこなす会社をさします。工務店にもさまざまな種類があり、自社のなかに設計士・大工・営業などを一通り抱えて、独立した会社もあれば、主にハウスメーカーやビルダーなどからの下請け業務を多く請け負う工務店もあります。提供する住宅も、自然素材をふんだんに使用した住宅、性能を追求した住宅、デザインにこだわった住宅、など特徴や価格は工務店ごとに異なります。
ビルダー
ビルダーは、ハウスメーカーほどの規模はないものの、1~3都道府県程度のエリアに特化して、年間およそ数十棟~数百棟の施工棟数をこなしている規模の会社のことをいいます。これらの特徴があることから、工務店とハウスメーカーの中間的な存在の住宅会社という認識が持たれています。全国的な知名度は低いものの、地盤エリアではトップシェアを持つ会社もあり、ハウスメーカー以上に信頼の厚い会社も少なくありません。
設計事務所
設計事務所は、建築士がいる法人のことであり、最大の特徴は、住宅設計の提案力にあります。設計がとても柔軟であることやデザイン性が高いので、細かな部分までこだわることができます。ただし、住宅の施工自体を設計事務所が行うことはなく、提案した設計を施工することができる工務店は基本的に設計事務所側が依頼するので、施工業者をこちらから選ぶことはできません。
住宅会社選びで失敗するパターン5選
住宅会社選びで敗する原因はどんなものがあるでしょうか?家づくりを始める前に絶対に知っておきたい5つの失敗パターンを紹介します。住宅会社選びで失敗しないようにしっかり押さえておきましょう!
①家づくりの勉強をしていない
家は建てた後、約7割後悔していると言われていますが、その原因は「知らずして選択したこと」です。家づくりの知識がないと、住宅会社の良し悪しが見抜けず、会社側の提案に対してうなずくだけになってしまう可能性もあります。
また、一定の情報を持っていないと、質問もすることができません。一つひとつ知識を習得していくことで、住宅会社選びで失敗するリスクを下げることができます。
【失敗談】
家づくりの勉強をすることなく、住宅会社を数社訪問してみました。色々お聞きしてみましたが、結局何がいいのか分からず、よくしてくれる営業マンさんのところで決めました。後から考えると、もっと勉強して、要望を明確にしてから訪問するべきでした。
②闇雲に見学会に参加する
家づくりを始める時、「まずは住宅展示場に行く」「とりあえず完成見学会やモデルハウス見学に参加する」と考えがちですが、いきなり住宅展示場や見学会に参加することはおすすめしません。家の特徴を確かめるためには、実際に見学してみる必要があるので、それ自体が決して悪いことではないのですが、住宅見学会で見ることができる家は基本的に「素敵な家」です。また、担当者は基本的に自社の強みや良いところをお話するので、見極める力がないと何がいいか分からなくなってしまうのです。
見学会に行く前に、事前に情報収集しておくことや判断軸を持っておくことが、住宅会社選びで失敗しないコツです。
【失敗談】
「家を建てるなら、とりあえず住宅展示場だろう」ということで、軽い気持ちで住宅展示場に行ってみました。思った以上にスピーディに進んでいき、あれよあれよという間に契約。もう少し比較検討に時間をかけても良かったのかなと思いました。
③知名度だけで決める
住宅会社の知名度だけで決めるのもおすすめはしません。数ある住宅会社の中から選べるのは1社のみで、これから何千万のお金を預けるのであれば、知名度があって信用できる会社にお願いしたい、という気持ちになるのもわかります。ただし、知名度があるからと言って、その住宅会社が、自分たちの要望をかなえくれるかどうかはまったく別問題です。知名度はなくても、高品質な住宅を手掛ける良い住宅会社はたくさんあります。
色々な住宅会社を検討した結果、最終的に知名度のある会社になることは問題ないのですが、知名度だけで決めてしまうと失敗する原因になります。
【失敗談】
「どこで建てても同じだろう」と、知名度やモデルハウスの雰囲気だけで早々と会社を決めた。後で調べると、より自分たちのイメージや要望、予算にあう会社がたくさん見つかった。もっと吟味すればよかった。
④知り合いの紹介で決める
「インターネットや広告を見ても何がなんだかわからない…」そのような状況で、実際に家を建てた知人や親族などの紹介で住宅会社を知ることもあるかと思います。ただし、知り合いから紹介してもらっただけに、言いたいことが言えない可能性もあります。気になることがあれば、納得するまで質問しないといい家づくりにはなりません。知り合いの紹介で建てる場合でも、しっかりと自分たちの要望をお伝えしましょう。
【失敗談】
知人に紹介してもらった工務店。確かにいい会社なんだけど、知人の紹介ということもあり、打ち合わせ中など細かな部分がなかなか言えなかった。
⑤価格だけで選ぶ
無理のない予算で建てるという考え方はとても大事ですが、判断基準が価格だけだと失敗のリスクも高まります。
価格が2000万円のA社、2500万円のB社があったとします。それぞれ似たような見た目や雰囲気な家なら、人は価格の安いA社を選んでしまいがちです。ただし、見た目や雰囲気がよく似ていても、実はこだわっている部分が全く違うことはよくあります。
例えば「光熱費」です。表面上はA社の方が安く見えますが、断熱性の低さから毎年の光熱費のことを考慮すると、A社の方が高くついたりすることもあります。また、断熱性が低いと、夏は暑く、冬は寒い家になってしまい、住み心地が損なわれます。
他にも「耐震性」や「素材」など、判断基準は数多くあります。自分たちに合った判断基準を持つためにも、やはり家づくりの勉強をすることはとても大切なのです。
【失敗談】
複数社見てみましたが、どこも似たような会社だったので、一番価格の安い会社に決めました。ただ住んでみると、夏は暑いし、冬は寒い。住宅ローンは比較的安く済みましたが、毎月たくさんの光熱費がかかります。自分たちには性能の高い家づくりを得意とする会社が合っていたんじゃないかと思いました。
住宅会社選びで失敗しないために
では、住宅会社選びで失敗しないためにどのような手順で進めていけば良いのでしょうか?住宅会社選びに失敗しないためにも、ぜひ家づくりの参考にしてください。
家づくりの基本知識を学ぶ
まずは家づくりの基本知識の習得です。家づくりの流れから、無理のない予算の考え方、住宅会社ごとの違いや目安価格、住宅会社の見極め方、土地探しのコツ、最新の住宅ニュースなどが身につけば、どんな家づくりがしたいのかが見えてきます。失敗パターンの5つは勉強不足によるものがほとんどです。正しい家づくりの知識を身につけて、しっかりとした判断軸を持ちましょう。
要望をまとめる
基本知識の習得が終われば、現時点での要望をまとめてみましょう。要望が思いつかなければ、今の住まいに対する不満でも構いません。その不満に対する解決策を考えることが要望につながっていきます。
また、言葉でまとめるだけでなく、自分たちの好きなイメージに近い写真を雑誌やHP、SNSなどを活用しまとめてみましょう。住宅会社にもデザインや雰囲気は、言葉でお伝えするのではなく、まとめておいたものをビジュアルで伝えることができます。
住宅会社を複数社見る
要望をまとめ終えたら、住宅会社を何社か回ってみることが大切です。家を建てようと思ったときに必ずしなければいけないことが、住宅会社の見学会への参加やモデルハウス見学などです。失敗パターン2でも述べたように、闇雲に見学会や住宅展示場に訪問することはおすすめしませんが、基本知識を学んだ後であれば、住宅会社をしっかりと見極めることができます。また、家の温熱環境や空気感、匂い、広さなどは実際に体感してみることで、養うことができます。体感をして自分たちの家づくりの基準をつくっていきましょう。
まずは家づくりの勉強を!
家づくりは多くの方が初めての経験。とはいえ、よくわからないまま何となくで進めてしまうと、あとになって後悔することになりかねません。今後、自分たちがずっと暮らしていく家だからこそ、まずは情報収集をしっかりして、納得のいく家づくりをしませんか?
家づくり学校では、納得のいく家づくりができるよう、個別相談やセミナーを無料で実施しています。
「何から始めればいいのかわからない」という方も、これからやるべきことを明確にするために、ぜひお気軽に無料相談やセミナーにお越しください。お待ちしております!