「吹き抜けって安いの?高いの?」知らずに決めたら損するかも!
2023.09.16
2022.06.08
吹き抜けのある住宅は、床面積がないため金額が安いと勘違いされがちです。しかし、住宅会社によって金額が大幅に変わる可能性があります。この記事では、吹き抜けを設けた場合の目安価格や、お金にまつわることについて徹底解説します!
「吹き抜けの目安価格はいくら?」
吹き抜けを設けると、明るさを確保できますし、頭上の開けた広々としたリビングには憧れてしまいますよね。
でも「床をつくらないんだし、坪数には入らないって聞いたから大きな吹き抜けは安くできるのでは!?」なんて思っていませんか?たしかに法律上の建築面積には入りませんが、建築費用が無料というわけではありません。では吹き抜けを設けた場合、建築費用はどのくらいかかるのでしょう?
実際の住宅会社の吹き抜け目安価格をみてみましょう
■工務店4社に吹き抜けの場合の価格差目安(床のある部屋と吹き抜けにした場合と、どちらがいくらほどあがるか)という質問をしてみました。
A社…床がある場合に対し、吹き抜けの面積分が1/3程度安くなる↓
B社…吹き抜け坪当たり+30万円↑
C社…吹き抜け1坪=0.5坪の床がある部屋と同額計算(価格1/2ということですね)↓
D社…吹き抜けも施工床面積として計算=
いかがでしょう。会社により金額は様々であることが分かりますね。
ですから、1社1社確認することが大事!家づくりにおいて、こうだろうと想像で進めてしまうのは後悔の元です。建築面積で建築費用を比較していたら、実はA社は吹き抜けが坪単価の1/2、B社は1.5倍だった。なんてことになったら建築費用が逆転する可能性もゼロではありませんよね。
なぜ建築費用が変わらないの?
吹き抜けを設けると2階の床を建築しなくて済みます。その分建築費が安くすむと思われるかもしれませんが、実は、建築費用はあまり変わらない場合が多いです。
なぜなら、吹き抜け工事には非常に手間がかかるからなんです!足場を組んだり、手すりを付けたり、廊下を設けたり…ですから、建築面積が減ったとしても建築費用が変わらない場合が多いんですね。
中には足場代というのを省いて建築費用を出している会社もあります。「足場代は別にかかりますか?」という質問もしてみるといいですね。
家を買ったら払うのは総費用。坪あたりで多少安くなっても、足場代を入れたら結局同じになるかもしれません。会社によっては、「足場代も込みです」というところもあるかもしれません。
家の予算では、30万・50万という金額が簡単に加算されていきます。恐ろしいですよね。1ヶ月のお給料、それ以上が1項目でポンとあがるわけです。
吹き抜けを設けると冷暖房費が高くなるのでは?
建築費用と同じく、吹き抜けを検討されている方が気にしているのが「冷暖房費が高くつくのでは?」ということ。吹き抜けを設けると冷暖房の効きが悪くなり、光熱費が高くなるというイメージがあるようです。
確かに、何も対策を取らずに吹き抜けを設ければ冷暖房の効きが悪く、一年中夏は暑く冬は寒い、そんな家になってしまいます。
ですが…これは住宅性能が低い家の場合。しっかり断熱・気密住宅を高めた上で吹き抜けを設けると、実はとっても省エネになるんです。
上の写真は、吹き抜け部分のサーモグラフィー画像。ほぼ全体が21℃から22℃の快適温度帯を示すオレンジ色になっていますね。このお家は先ほどご紹介した、「断熱・気密性能を高めた家」。
気密性能、つまり、どれくらい家に隙間があるのかを示す数値、C値(シーチ)で1c㎡/㎡以下を確保したお家なんです。1c㎡/㎡以下が「高気密」の目安と言われています。
断熱・気密性能が低い家(隙間が多い家)では、隙間から外気が出入りするため、いくら冷暖房しても夏暑く冬寒い家になってしまいます。
さらに吹き抜けを設けると、暖かい空気は上昇する性質があり、冷たい空気は下降する性質があるためどうしても冬はより寒く、夏はより暑くなってしまいます。
室温を維持しようとエアコンを常時稼働させなければならないため、当然、電気代もたくさんかかってしまいます。
でも、断熱・気密性能を高めれば、外気温に左右されず、家全体の快適な室温にキープできる家になります。
吹き抜けが暖気・冷気を循環させる通り道となり、室内の温度ムラをなくしてくれるので、冷暖房にかかる電気代もぐっと抑えられます。
たとえば写真のお家は、夏は2階にある6畳用のエアコンから冷風を吹き抜けを通して行き渡らせ、冬は1階の8畳用のエアコンから暖気を吹き抜けを通して循環させます。
暖房費用は月3000円くらいで、とても省エネ。しっかり性能を高めた上で吹き抜けを設ければ、快適かつ省エネなお家になります。
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