リビング階段、10年後をイメージしてください。
2023.09.16
2019.12.09
最近、リビング階段にされているお家をよく見かけます。
「リビング階段」とは・・
リビング階段とは、文字通りリビングに取り付ける階段のことです。2階の個室へ行くためには必ずリビングを通らなければならないようになっています。
リビング階段を希望される多くの方が言われるのは、、
『将来子どもが大きくなった時でも、リビングを通らないと自分の部屋に行けないようにしたい』です。
リビング階段のメリット① 家族のコミュニケーションがとりやすい
例えば子どもが学校から帰ってきて、2階の個室に行く際に、必ず家族のいるリビングを通らなければならないので、自然と家族がコミュニケーションを取れるという訳です。親にしてみれば安心できますよね??
でも、、10年後をイメージしてみてください。
お子さんが、小学校高学年あるいは中学生くらいになった時、
お父さんはせっかくのお休み、パジャマでリビングに寝ころび、ゆっくりとテレビを見ているところに・・・突然、お子さんのお友達が遊びに来たりしたら??お互い、何となく気まずい思いをしながらお友達はリビングを通って2階の部屋にあがっていくことになります??なんてシチュエーション、考えられませんか?
リビング階段のメリット② 開放感があってリビングが広く感じる。また、階段が空間のアクセントとなって、オシャレなリビングになりますよね
リビングの面積が狭くても、吹き抜けとリビング階段を効果的に使えば、開放的な空間にすることができますし、階段や廊下のスペースを節約できるので建築費の軽減にもなります。
リビング階段にすると、家の1階と2階がゆるやかなに繋がり、1階にリビングがある場合、エアコンなどでリビングを暖めても暖かい空気は軽いのでリビング階段を通して2階へ上昇してしまい、冷暖房の効きが悪いと思われている方もいらっしゃいます。
この点は家の断熱・気密性能を上げることで解決します?
それよりも、リビング階段を通してゆるく繋がることでお互いの階の声や音が聞こえやすくなってしまいます。例えば、「ご飯の支度ができたよー」とわざわざ2階に上がって声をかけなくても階段下から声をければ2階まで声が届きやすくなります。
でも、、10年後をイメージしてみてください。
お子さんが受験などで、真剣に勉強に集中しているときには、どうしてもテレビの音など気を使ってしまい、息を潜めるようにしてリビングにいるのではあまり寛げませんよね?また、生活時間帯がずれている家族への配慮も必要になってきます。
リビング階段にする場合は、実際の生活をイメージして生活スタイルに合っているかどうか?それは10年後でも大丈夫かどうか?考えていただきたいと思います。
リビング階段と一言で言っても、リビングのど真ん中に階段がある家もあれば、リビングの隅っこに階段がある場合もあります。例えば、リビングの隅っこに階段をもってくると、リビング階段のメリットはそのままで、デメリットを減らすことができるようになります。このように工夫次第でデメリットを解消できる間取りがありますので、設計士さんに自分たちの生活スタイルを伝えて、自分たちの生活にあった階段を採用していただきたいと思います。
「階段は、改築しずらい部分なので、デザインだけで選ばない」失敗しないコツです!
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