消費税アップよりも、金利アップの方が、心配⁉
2023.10.25
2018.10.04
日本経済新聞 8月31日号にこのような記事がありました。
「大手5行が9月に適用する住宅ローン金利を発表し、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行の4行が10年固定型の最優遇金利をそれぞれ0.05%引き上げた。日銀が7月末に長期金利の小幅な上昇を容認したことが背景。大手行が徐々に住宅ローン金利を上げる傾向が鮮明になってきた」
2016年2月に日銀がマイナス金利政策を導入したことを受けて、大手各行は金利を引き下げましたが、最近は少しずつ上昇傾向にあるようです。
住宅金融支援機構のフラット35の最頻金利も
7月、8月は年1.34%でしたが、
9月に入り、年1.39%となり0.05%アップしました。
そして、
10月は年1.41%と更に0.02%アップして、2018年の中では一番高い金利となりました。
この金利差って、どのくらいの返済額の差になるのでしょうか?
仮に、借入額2,500万円 返済期間35年(固定金利)の場合で考えてみると、
金利 年1.34%であれば、
月々の返済額は、74,601円
総返済額は、約3,133万円
そのうち利息は、約633万円です。
金利 年1.41%の場合だと、
月々の返済額は、75,448円
総返済額が約3,168万円
そのうち利息は、約668万円です。
支払う利息が35万円アップすることになります。
つまり、8月に住宅ローンを借りた人と10月に借りた人では、同じ借入額2,500万円でも、金利の違いだけで35年間の総支払額に35万円の差ができたということです。
来年10月に消費税が10%になる予定で、今、消費税のアップを気にしていらっしゃる方は多いと思います。
消費税アップに伴う差はどれくらいになるの?
消費税が8%→10%になった場合、
建物価格が2,500万円であれば、
消費税率 8%の場合、消費税は200万円
消費税率 10%の場合、消費税は250万円
その差は、50万円です。
仮にですよ、11月に10月の金利年1.41%から更に0.03%アップして、年1.44%になったとしたら、
金利 年1.44%の場合、
月々の返済額は、75,813円
総返済額が、約3,184万円
そのうち利息は、約684万円となります。
8月での金利年1.34%と比較したら、年1.44%は、金利が0.1%アップしたことになります。借入額が2,500万円の場合、金利が0.1%アップすると利息の差は51万円アップとなり、建物価格2,500万円の消費税アップの差とほとんど変わらないということです。
消費税アップには「すまい給付金」という税率アップによる負担増の軽減策があります。
でも残念ながら金利アップに対しては、すまい給付金のような軽減策はありませんので、出来るだけ借入額を抑えるなど慎重に考えていただきたいなと思います。
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