【福山市】市街化調整区域に家が建てられなくなる!?
2023.09.16
2019.11.16
発端は2019年4月13日中国新聞の朝刊でした。「宅地造成特例廃止へ―福山市 都市機能の集約図る」福山市内の市街化調整区域で家を建てられなくなる日も近いかもしれません…!
そもそも市街化調整区域とは・・・?
都市計画法に基づいて、市街化を抑制するために土地の造成や建物の新築などの開発が原則禁止されている区域のことです。一般的に市街化調整区域は郊外に多く、下水道がきていない場合は浄化槽が必要なケースもあります。
またその一方で、市街化区域はすでに市街地を形成していたり、概ね10年以内に市街化を図ろうとされている区域を指します。こちらは中心部や街づくりを促進しているような地域です。
市街化調整区域内の土地で家の建築を希望を希望する場合は、開発許可申請をして許可が降りることが前提となっています。また現在福山市では、市街化調整区域内であっても7ヘクタール内(700m×700m)に50戸以上の住宅や店舗が立地していれば特例で開発を認める、「50戸連たん制度」という独自制度を適用しています。
福山市は50戸連たん制度廃止の方針!
福山市は、この「50戸連たん制度」を本年度中に廃止する条例改正案を提案をする見込みです。まだ確定しているわけではありませんが、これにより福山市内の市街化調整区域で家が建てられなくなる日も近いというわけです。
これからのさらなる人口減少を見据えてコンパクトな街づくりをしていこうという福山市にとって、この50戸連たん制度が足枷になってしまうというのが廃止を目指す理由です。市街地に人を呼び戻し、都市機能や行政サービスを維持していくこと。これが市の狙いです。
とはいっても、今後市街化調整区域で宅地の造成ができず家が建てられなくなってしまうということは、土地から探して新築を考えられている方にとっては、エリアが制限されたり、価格的に家を建てること自体難しい状況になることも十分あり得ると思います。ますます土地の売買競争も激化していくのではないでしょうか。これは住宅会社にとってもかなりの痛手です。
さらに市街化調整区域の過疎化が進んだり、市街化調整区域の土地活用が難しくなるなどのデメリットも考えられますよね。住宅会社の方も言われていましたが、いま駆け込みで開発許可申請をしている市街化調整区域の土地所有者の方も多いみたいです。
福山市内でみなさんが検討しているエリアが市街化区域なのか、市街化調整区域なのかこのタイミングで今一度確認してみることをおすすめします!
以上、アドバイザーの杉岡でした。
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