南海トラフ大地震 確率70~80%なのに意識が低い広島県
2023.09.16
2019.03.24
日本全国でいつ起こるか予測が困難な大地震。政府の地震調査委員会なども、定期的に各地の震度確率などのデータを出していますが、その確率は年々上昇している地域もあります。
私が住んでいる広島県福山市。注目されているのはやはり南海トラフ沿いで起こる巨大地震。地震調査委員会による2013年に発表された情報では、「今後30年以内にマグニチュード8以上の地震が起こる可能性は60~70%」とされていましたが、2019年2月に発表された情報では「70~80%」となっています。
この「30年以内」とか「70~80%」といったザクッとした言い方に違和感を感じる方もいるかもしれませんね。しかし、一つ言えることは確実に確率は上がっているということではないでしょうか。
もし地震が起こったら・・・起こってからでは遅いのが防災対策です。そんな中、面白いデータを見かけました。
耐震意識の高い県「1位 神奈川県」
木造耐震設計事業などを手掛けるエヌ・シー・エヌが出した耐震に関する全国意識調査によると、地震に対する対策意識や現状を聞き取りランキングした結果、耐震意識の高い都道府県ランキング、1位は神奈川県、2位は岩手県、3位は兵庫県、4位は宮城県・・・と、過去に大震災を経験した地域はやはり意識が高いようです。その中で神奈川県がトップというのは、過去の震災をどのように捉え、行政が県民にどのような対策を促しているのかなど、個人だけではなく行政や企業が高い意識を示している証拠だと思います。
耐震意識の低い県「47位 広島県」
同ランキング45位は京都府、46位は島根県、47位は・・・広島県だそうです。確かにこれまで大きな地震は少ないかもしれませんが、なかったわけではありません。2001年の芸予地震でもマグニチュード6.7、震度5強から5弱の強い地震を経験している地域でもあります。そんな中、住宅の耐震については確かに「そんなに気にしなくても・・・」という声をよく聞きます。家を建てる一般の方が言うならまだしも、住宅会社の方が言っているのであれば大問題ですね。この地震大国日本で。
このランキングをどのように捉えるかには個人差があると思います。ただ、先にも書きましたが、起こってからでは遅いのが防災対策。家の耐震だけの問題ではありません。避難所や避難経路の確認、持ち出し品の準備などを含め、家族の命を守ることを真剣に考える必要がありますね。
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