土地情報の見方 ~物件資料から見る土地情報~
2024.12.09
2020.10.25
家づくり学校は日々、多くの方がいらっしゃいます。その中でよくいらっしゃるのが
「土地のエリアは決めているので、家づくりを勉強するために来ました!」「土地は今仮押さえ中なので、急いでお家決めないといけないんです。」
家づくりについて、土地を優先的に考えられている方は大変多い印象を受けます。では、家づくりのことは後回しにしてもいいのか!?というと全く持ってNoです。家づくりはお家合ってものですので、まずはお家から考えていきましょう。
では、お家について学んだら次は土地!ということで、今回は物件情報から土地情報を読み解いてみたいと思います。
~物件情報から見る土地情報~
市街化区域・市街化調整区域
まず、最初に説明するのが市街化区域・市街化調整区域。この二つの違いについてです。
市街化区域…優先的かつ計画的に市街化を図る区域のこと 要するにお家を建ててもいですよ~という区域のこと
市街化調整区域…市街化を抑制する区域のこと 要するにお家を建ててはダメですよ~という区域のこと
簡潔にまとめると上のようなことになります。高松市内だけでいうと99.6%の地域が市街化区域となっておりますのでこの心配はありませんが、問題はそれ以外の地域。香川県内の地域ではその区別をなくすものとして「線引き」の廃止により、より複雑に区域が入り混じっている地域もございますので、確認の必要がございます。
建蔽率・容積率
次に着目するのは、建蔽率(けんぺいりつ)・容積率です。
建蔽率…敷地面積に対する建築面積の割合 【建蔽率(%)=建築面積×100/敷地面積】となっております。
容積率…敷地面積に対する延べ床面積の割合 【容積率(%)=延べ床面積×100/敷地面積】となっております。
条件等・現況・私道面積
次は土地の条件を見てみましょう。どちらの土地も「更地渡」になっており、受け渡し後の大掛かりな工事は必要ないように思えます。
しかし、注目して欲しいのが「現況」の「古屋あり」の項目。右の土地は現在古屋があり、土地の契約が締結されてから解体工事が行われるというものになっております。ここでポイントになるのがその解体費用。明記されているものではないですが、ざっとどれくらいの解体費用になるのかは導きだすことができます。木造だとおおよそ坪×2.5万円=解体費用で出すことができます。
その際に、もし解体費用が高かった場合、「じゃあ自分たちで解体はするので、その分安くしてください!」と交渉の材料になります。また、その古屋を活かしてリノベーションすることも選択肢に入ってきます!
交渉の余地がある項目として、「私道面積」にもあります。右の土地は「セットバック要」となっており、この土地で家づくりを考える際は接道からいくらかセットバックしてからでないとお家は建てられませんよ!となっております。このことについても、「セットバックが必要で、家づくりが出来る面積が狭まるので、値段を安くしてください!」ということができます。
上の2例は、あくまで例えばの話なので、ぜひ土地購入を検討されている方は、一度プロに見てもらうといいですね♪
いかがだったでしょうか?土地情報を比べるだけでも、これだけの要件の違いが見て取れます。他にも土地情報について困っていることがあれば、個別相談でお話させていただけますのでぜひ一度個別相談をご利用ください!!
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