トイレ/洗面所/浴室の間取りで気をつけること
2023.09.17
2017.12.20
トイレや浴室・洗面所は、毎日必ず使う場所ですよね。それだけにこだわりたいところですが、そこには思いがけぬ落とし穴が…!?
家づくり経験者の声をもとに、洗面所で朝の混雑を緩和する工夫や広いトイレで注意すべきことなどをまとめました。
トイレの間取りで気をつけるポイント
トイレの場所
トイレで気になること、ありませんか?
そういわれると、水を流す音、あるいはニオイが気になるかも…という方も多いのではないでしょうか。
例えば来客をもてなす部屋や寝室の近くは避けたほうがベター。リビングや洗面所の隣などに設置すれば、気にせず快適に過ごせますね。
間取りを決める段階では、トイレの位置は気にしていない方もいらっしゃいますが、暮らし始めてから気づいても手を付けにくい部分。今のうちに確認しておきましょう。
トイレが足りない!
予算や面積の都合上、トイレはひとつだけにする家庭も少なくありません。
しかし、子どもが小さいうちはそれで問題なかったものの、子どもが大きくなり、家族の通勤・通学の時間が被るようになると、毎朝トイレの争奪戦になる、という声も。
みなさんももしかしたら、経験があるかもしれませんね。特に朝の時間は、少しでも時間を短縮したいものです。毎日必ず使うからこそ、トイレは2か所あってもいいかもしれませんね。
広すぎるトイレは子どもには使いづらい
大人、特に背が高い人や体格がいい人にとっては、広めのトイレが理想的。
しかし、大人のサイズにあわせると、子どもが大きくなるまでが不便という声も。特に、座ったままではトイレットペーパーに手が届きにくく、汚すことが多いので、結局掃除が余分に必要になった…など、ママと子どもに優しくない面もあるようです。
トイレにタンクがあるかないかによっても、空間の感じ方が変わってきます。また、お客様も使う1階のトイレは最新の設備を入れた広めのトイレにして、家族しか使わない2階のトイレは価格を抑えた設備で面積も必要最低限にするなど、予算面での配分調整も大切です。
広すぎず狭すぎず、家族みんなにとって使いやすいトイレになるよう、住宅会社とも相談の上、決めていきましょう。
洗面所・浴室の間取りで気をつけるポイント
開放的な窓が恥ずかしい
浴室から中庭を見たい!景色が見えたら開放的で気持ちいいかも!そう思って、浴室に大きめの窓のとりつけを考えられる人も多いことと思います。
一見おしゃれでデザイン性もあるのですが、間取りや隣家との位置関係などをよく考えておかないと、落ち着いて入浴できない事態に。
また、入浴の時間帯が夜だと、結局暗くて景色がよく見えない、なんて声もよく耳にします。
おしゃれさやデザイン性も気になりますが、それ以上に大事なのは住みやすさ。住んでからのことをしっかりイメージして、後悔しないつくりにしましょう。
換気が悪くジメジメ
洗面所は浴室と隣接していることが多く、湿気がこもりやすい場所です。
浴室に換気扇がついているから、洗面所までは必要ないと思ってしまう方も多いかもしれませんが、換気が不十分で常にジメジメしている…と後悔しているお客さまも。
洗面所や浴室などの水まわりの換気がしっかりでき、気持ちよい空間にするためには、最初の設計段階が肝心です。太陽光や風を取り込める高窓を設けるなど、建築のプロの提案を受けながら相談して決めてくださいね。
声が筒抜けで近所迷惑
浴室は声が響きやすいので、どこに設置するかが意外にも重要な場所なんです。
隣家に面した場所や人の往来がある道側などに配置してしまうと、子どもの声が響いて近隣の迷惑になったり、逆に外の音がよく聞こえるので落ち着いて入浴できなかったりと、くつろげない空間に。
間取りを考える段階では、隣家のことまで考えていない方も多いかもしれませんが、住んでからお互いに気を遣わなくていいように、事前に気をつけましょう。
動線を意識した間取りに
洗面所は回遊動線や家事動線を考え、廊下側とキッチン側など、いろんな方向から入れるようにしたけれど、その分壁が少なくなり、物をひっかけたり置いたりするスペースがなくなって不便…という家づくり経験者の声も。
一方、洗面所とキッチンを隣同士に配置したことで、食事の準備をしながら洗濯ができて家事効率があがったという例もあります。
一概にこれが正解!というものはありません。そこで普段暮らすのはあなたであり、あなたの家族ですから、日々の生活を想像してみて、「どうしたいか」を専門家と相談して決めるのがよいでしょう。
2連の洗面台で朝の混雑緩和
お子さんが女の子ばかりで朝の身支度にとにかく時間がかかりそう、と考え、洗面スペースを広く取ってボウルを2連にしたところ、朝、混雑することもなく過ごせているという方も。
通勤・通学の時間が重なる朝は、特に洗面所は混雑をしないよう、動線や配置を工夫したいですね。
重要なのは、その後の暮らしを想像すること
いかがでしたか?
今回はトイレや洗面所・浴室で気をつけたいポイントを中心にご紹介しました。そんなところまで気にしてなかった…!と改めて気づいた点もあるかもしれません。
大事なのは、その後の暮らしを想像し、家族みんながストレスなく暮らせる家にすること。もちろん、要望を叶えるためにどのような方法をとるのかは専門家にご相談くださいね。家づくり学校の無料相談でもアドバイスをさせていただきますので、遠慮なくお越しくださいませ。
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