【お客様からの質問】今と昔で『一畳』の大きさが違う?
2023.09.17
2018.09.22
間取りを考える際の指標となる「畳・帖」という単位。この単位のもととなるのは「畳」ですが、畳は種類によってサイズが異なることをご存知でしょうか。この記事では、畳の主な種類と、どの程度大きさに違いがあるのかなどについて解説します。
つい先日、お家づくりを学びに来場されたご夫婦の奥様から、こんなことを聞かれました。
「今の家の『一畳』って、昔の家の『一畳』に比べて小さくありませんか?」と。
どうも同じ畳数の部屋でも、ご実家(結構築年数が経っている)と今のコーポの和室の広さが違うということなんですね。
※築年数が経っているお家の和室イメージ
その時は咄嗟に「いや~、昔も今も一畳の大きさは同じはずですよ~?」と答えましたが、今でも私の中でモンモンとしているものがあります。
ということで、今回は「畳の大きさ」について調べてみました。
実は、畳の広さは数種類あるんです!
調べてみると同じ一畳でも、サイズが異なるタイプが存在することがわかりました!日本で一般的に使われているサイズは次の4つで、なんと縦横の長さがそれぞれ違うんですねぇ!!
①京間(きょうま)⇒95.5cm×191cm(約1.82平米)
室町時代ないし桃山時代に京都で使われ始めたといわれるサイズの畳。京都を中心とした関西地方や西日本で多く使われているそうです。4種類の中で一番大きいサイズです。
②中京間(ちゅうきょうま)⇒91cm×182cm(約1.66平米)
江戸時代に中京地方で使われ始めたといわれるサイズの畳。名古屋を中心とする中京地方および東北・北陸地方の一部などで使われているそうです。現代の注文住宅における一般的な一畳の大きさはコレになるそうです。
③江戸間(えどま)⇒88cm×176cm(約1.55平米)
江戸時代に規格化された畳のサイズ。田舎間(いなかま)・関東間(かんとうま)とも呼ばれることもあり、関東地方を中心に各地で使われているそうです。
④団地間(だんちま)⇒85cm×170cm(約1.45平米)
公団間(こうだんま)とも呼ばれる、近代日本で団地のような集合住宅で使われ始めたサイズの畳。古い公団住宅やアパートマンションで使われているそうです。4種類の中で最小サイズです。
4種類を並べるとこんなイメージです。京間と団地間は明らかに差がありますね!!
結論:畳の種類によって部屋の広さも違ってくる!
ということで6畳間を京間と団地間の畳で組んで見ましたが・・・左右に並べるだけでもかなり違って見えます。
で、重ねてみるとこうなります。
広さの違いは明白ですね!
ということで、以上のことをまとめると・・・
「もともと住んでいた家の畳が『京間』だった場合、それ以外の畳が使われているお家に引っ越したりした時に狭く感じるのは、実際その通りである」
・・・ということになります。
尚、「中京間」の補足でも書いておりますが、現代の注文住宅における1畳は「91cm×182cm」で換算するケースが殆どです。そして、このサイズの畳が2つ(2畳)がいわゆる「1坪(182cm×182cm)」となってきます。
ここでポイントになるのは「2畳=1坪」ということ。要するに「和室を4畳⇒6畳にする」と「施工面積が『1坪』増える」ということにあります。
施工面積が『1坪』増えるということは、それにともなって建築費用が50万円~(建てるお家によっては70万円~)も変わってくるので、注意が必要!ということにもなってきます。
・・・と、途中で話が脱線しましたが、これからお家づくりをお考えの方は、この辺りも意識していくことも大事になってきます。事前にしっかりと学び、お家づくりを成功に導いてください!!
間取りの考え方についても、事前に学んでおきましょう!
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