いまトレンドの間取りはリンゴ型!?
2023.10.23
2022.08.30
先日、とある住宅会社さんにお聞きしたのですが、家の間取りは大きく分けて2パターンあるそうです。それが、ブドウ型とリンゴ型です。それぞれどんな間取りのことを指すのでしょうか?
ブドウ型の間取り?
空間を仕切って部屋をたくさん作り、各部屋を廊下でつなげたような間取り。家全体が1つの「房」で廊下が「枝」、各部屋が「実」のイメージでまさにブドウ型。これまで日本で一般的とされてきた間取りです。
ちなみにちびまる子ちゃん、サザエさん、ドラえもんの家も思い浮かべてみると全部ブドウ型でした。(気になる方は検証してみてください!笑)
リンゴ型の間取り?
それに対しリンゴ型は「ひとつながりの空間」がポイントで、無駄な廊下を作らず間仕切り壁を上手く利用した間取りです。最近、家づくり学校をご利用いただくお客様のご要望も「リビングが広くて~、大きな吹き抜けを作って開放的にして~」といった感じでリンゴ型に近い間取りを希望されている方が多いように思います。
リンゴ型の間取りの家は同じ床面積でも居住空間が広く感じられていいですよね!将来的に空き部屋を作らずに済むというところも大きなメリットです。
ただ、リンゴ型の間取りの家は「断熱・気密性能」を確保しないと住み心地の悪い家になってしまいます。
断熱・気密性能を確保しないと・・・
空気の性質により暖かい空気は上昇して天井付近に溜まり、隙間があればそこから外に漏れていきます。またそうすると、気圧により今度は冷えた外気が隙間から室内に入ってきて足元に溜まり、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。
このような家でリンゴ型の「ひとつながりの空間」を作ったとしたら、、、夏は暑く冬は寒く、冷暖房費もかさみヒートショックの危険性も高まります。
それが断熱・気密性能を高めると、エアコンは1~2台で家中が一定の温度に保たれるので、「ひとつながりの空間」を作っても快適な温熱環境に!
これまでのように部屋を細かく仕切る必要がなくなり、プランニングの自由度も高まります。性能を高めると自然とデザイン性もよくなり、まさに一石二鳥ですね!
理想の間取りを実現するポイントは?
先ほどお話しした寒い、暑いなどの温熱環境はもちろんのこと、その他にも住み始めてから気づく間取りの落とし穴はたくさんあります。ここからは「間取りの失敗あるある」とともに理想の間取りをつくるポイントをご紹介します。
①生活動線・家事動線で失敗!
あるある:キッチンから離れた場所にランドリールームを配置したせいで、料理をしながら洗濯するのが大変!
あるある:玄関から脱衣所に行くのにリビングを通らないといけないので、子どもに汚れを持ち込まれるのが嫌!
あるある:玄関入ってすぐトイレを配置したので、訪問客と鉢合わせするのが気まずい!
★ここがポイント★
朝起きて夜寝るまで、家族のよくある行動パターンを考えてみましょう!忙しい朝に混雑する動線になっていないか、家事のしやすい動線になっているか、来客時を想定した工夫があるか、などもチェックポイントです。
②収納スペースで失敗!
あるある:ウォークインクローゼットは作ったけれど、部屋を広くしたくて最低限の広さに。結局、収納しきれず外に収納ボックスを置くはめに…
あるある:ロフトを収納スペースとして使っているけれど、いちいち屈まなければならなくて面倒くさいし、階段の上り下りも不便!
★ここがポイント★
必要な広さや収納量を確保するのはもちろんのこと、モノを出したり、使ったり、しまったりするシーンを想定して、収納場所や動線がスムーズかどうかも考えましょう!収納するもののサイズに収納スペースの幅・奥行き・高さが合うか確認することも大切です。
③配線計画で失敗!
あるある:照明スイッチがドアを開けると隠れる場所にあって使いにくい!
あるある:家具や家電の配置をよく考えていなかったために、コードの長さが足りず延長コードが必要に…
あるある:充電をしながらスマホを見たいのに、ソファの近くにコンセントがなくて不便!
★ここがポイント★
些細なことに思いますが、照明スイッチやコンセントが適切な位置にあるだけで生活のしやすさが大きく変わります。家具や家電の配置や生活動線に沿って配線計画をしていきましょう!
④音の問題で失敗!
あるある:夜中に洗濯機を回しておきたいけれど、真上の2階に寝室があるから響いてしまう!
あるある:開放的にしたくて吹き抜けにしたけれど、1階のテレビの音が2階まで聞こえてうるさい!
あるある:道路沿いに寝室を設けたら思いのほか交通量が多くてうるさかった…
★ここがポイント★
音が発生する場所に寝室や客間などのくつろぎの空間が面しているとストレスに。室内での足音、話し声、テレビの音、食洗機や洗濯機の音、外の車の音など、音の発生源との配置を意識しましょう!
住み始めてから後悔しないために
「間取りの失敗あるある」からもわかるように、日頃の家族の生活・行動パターンを確認し、間取りにも活かしていくことが重要です。他にも気をつけるべきポイントはたくさんありますが、限られた広さのなかではすべてを叶えられない可能性もあるので、リストアップした要望に優先順位をつけておくことも大切ですよ。
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