「そろそろ火災保険のこと、考えておいてくださいね」と言われたら
2023.10.23
2021.06.25
住宅ローンを利用するためには「火災保険」への加入が必須となります。
建物の完成が近づいてきたら「そろそろ火災保険のこと、考えておいてくださいね」と言われました。どうしたらいいですか?火災保険って、どのタイミングで契約するものなのですか?
お客様からよく聞かれます。
⭐火災保険に加入するタイミングは?
火災保険は、購入した住宅の引き渡し日から補償を開始するのが一般的です
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そのためには、引き渡しの2週間くらい前には申込手続きをしたい
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申込をするために複数社の保険会社から見積もりを取って比較検討することを考えれば、引き渡し日の1か月半~2か月前から検討を始めるくらいがいいのではないかと思います。
⭐火災保険を検討するときのチェックポイント
✅保険の対象を決める
①建物のみ加入する
②家財のみ加入する
③建物と家財の両方に加入する
〇建物
一般的に扉や窓などの建具、門・塀・物置・車庫、ボルトやナット・ネジなどで固定されているガス、電気、冷暖房設備なども含まれます。また、床暖房やトイレ、システムバス、システムキッチンなどのように、建物のなかにあるものでも動かせないものは建物とみなされます。ただし、保険会社によって「主な対象物」は異なりますので、しっかり確認してください。
〇家財
一般的に家具、家電製品、衣類、自転車、総排気量が 125cc以下の原動機付自転車などが含まれます。
貴金属及び宝石、書画・骨董・その他美術品で、一個または一組の価額が30万円を超えるものは、明記物件として、契約時に申告して保険証券に明記されなければ補償されませんので注意が必要です。
大きな金額の建物ばかりに目がいきがちですが、一つ一つの金額はあまり大きくなくても、被災後すぐに必要となってくるのが家財です。衣類や寝具、家具・家電など、それらをもう一度購入する金額を考えるとかなりの額になると思います。自分たちの生活スタイル・家族構成などを考えながら、どこまでを保険の対象とするかを決めていただきたいと思います。
✅補償の内容を決める
〇火災
火災の損害を補償(放火なども対象)ただし、契約者が放火犯の場合は対象外。隣の家からの失火で、自宅が延焼してしまった場合も補償
〇落雷
雷が落ちて家屋や家電製品が壊れてしまったなど落雷による損害を補償
〇破裂・爆発
ガス漏れに気づかずコンロに点火、爆発してしまったなど、破裂・爆発の損害を補償
〇風災・雹(ひょう)災・雪災
強風で飛んできたもので窓ガラスが割れたなど、台風、旋風、暴風、暴風雨などの損害を補償。豪雪や雪崩で家屋が倒壊したなどの損害を補償
〇水災
大雨による洪水で床上浸水した際の建物や家具の損害や土砂崩れによる家屋の倒壊など、水災による損害を補償
〇建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
自動車の飛び込みなどによる損害を補償
〇漏水などによる水ぬれ
排水管の故障による水ぬれ損害を補償(※給排水設備自体に生じた損害は補償の対象外)
〇破損・汚損
模様替え中に家具を倒して壁に穴をあけたなど、日々の暮らしのなかで起こりがちな思わぬ破損・汚損など不測かつ突発的に生じた損害を補償
〇盗難
泥棒により窓ガラスが割られた、現金や家財が盗まれたなど盗難による損害を補償
火災保険は、火災だけでなく自然災害や事故・盗難、日常の思いもよらないリスクまで幅広く補償してくれますが、補償範囲を広げるとその分保険料も高くなります。しっかりと補償内容を確認し、自分たちの住環境に合った内容の火災保険にしていただきたいと思います。
✅保険期間を決める
火災保険の保険期間は最長で10年です。もちろん保険期間を1年にして毎年更新することもできます。
〇長期契約にするメリット
・保険料の支払総額は少なくなる
・更新の手間が少なくなる
〇長期契約にするデメリット
・1回の支払い負担が大きくなる
・補償内容の見直しのきっかけが少なくなる
火災保険は、長期契約中であっても途中解約することはできますし、その場合、原則残りの年月分の保険料は戻ってきます。災害のニュースなどがあったタイミングで自分の契約している火災保険を確認してみること、そして必要があれば見直しを検討することも必要になってきます。大切なのは自分たちに合った最適な補償を選ぶことです。
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