住宅ローンが大変になってくる人の借り方は?
2023.10.23
2021.04.11
現在、住宅ローンの金利は非常に低く、住宅ローンのご利用を検討されている方にとっては借りやすい状況と言えます。だからといって、住宅ローンを借りることに対してのハードル自体を低くしてしまっては、後々、返済が大変??となってしまうことも・・・
返済が大変になってしまう人の住宅ローンに対する考え方には、いくつかの共通点があります。
①金利の低さばかりを見ている
現在、変動型の金利は、年0.5%を切っている銀行もたくさんあります。金利が低いと毎月の返済額を抑えることが出来ますから、つい借りすぎてしまいがちになります。
例えば、借入額 3,800万円、元利均等、借入期間35年の場合
変動金利:0.47% →毎月の返済額: 98,139円
固定金利:1.37% →毎月の返済額:113,945円
返済額だけを見て「毎月このくらいなら返済できそう」と考え、年収が450万円のご家庭がこの金額を借りた場合、返済比率(年間返済額を年収で割った割合)が25%を超えるため、家計に対する負担が重くなってしまい返済が困難なことになりかねません。
銀行が貸してくれる限度額「借入可能額」と、無理なく返済していける「返済可能額」には大きなギャップがあります。
住宅ローンを借りる際の大切な指標は、金利ではなく返済比率です。
②借入期間を短く設定している
ローンは早く返したい!という気持ちが強くて、借入期間を短く設定してしまう。同じ金額を借りるのであれば、返済期間が短くなればなるほど毎月の返済額は高くなりますので、負担は重くなっていきます。
例えば、借入額 3,800万円、金利 年 0.47%
借入期間:35年 →毎月の返済額: 98,139円
借入期間:25年 →毎月の返済額:134,278円
返済期間は、繰上返済をすることで短くすることができます。
例えば、上記の例で、10年後に500万円を期間短縮型で繰上返済すると
毎月の返済額 98,139円は変わりませんが、借入期間は30年3か月となり、4年9か月短縮されます。
③住宅ローン控除があるので借りた方が得と思っている
住宅ローン控除は、年末の借入残高の1%が所得税から控除されるため、年末に借入金残高が多く残っていた方が節税効果は高くなります。
ですが、そもそも住宅ローン控除は、消費税アップに伴う負担増の軽減を図るための制度です。いくら節税効果があるとはいえ、住宅ローン控除を理由に借入金を増やすことは本末転倒といえます。
また、住宅ローン控除は、居住用家屋と土地を取得をするために利用したローン金額が適用の対象となります。マイホームの取得に際して支出した、仲介手数料や登録費用等の諸費用に関しては適用対象外となりますので、そこまで含めて借りても節税効果は得られません。この費用の支払いは、ローンではなく自己資金で支払うが基本です。
こんな方も多いです?
「買いたい家」と「買える家」は違うのに、「買いたい家」を優先してしまい住宅ローンを借り過ぎてしまった?
人生での最大の買い物である住宅購入なのに、展示場を見に行って勢いだけでマイホーム購入を決めてしまった?
後悔しない家づくり、それは「大切なこと」を知ることから。
やみくもに行動するのではなく、少しだけ前知識を持って始めてみませんか?
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