【お客様からの質問】農地転用(地目変更)に掛かる費用の目安は?
2023.10.23
2020.04.13
家を建てる際に譲り受けた土地が農地の場合は、農地転用が必要になります。この記事では、農地転用に掛かる費用の目安について、別途工事が必要なケースなどについて言及しながら解説します。
家づくり学校には土地探しからで新築を考えているお客様が多くいらっしゃる一方で、親御さんやお祖父さん・お祖母さんから譲り受けた土地に新築を検討されているお客様も、少なからずいらっしゃいます。
基本的に後者の場合は土地購入に関わる費用が不要となってくるため、家づくりの総予算を抑えることができます。土地代って、何だかんだで結構なお値段しますからね・・・(汗)
ただ・・・譲り受けた土地の地目が「宅地」ではなく「農地(田・畑)」だった場合。その土地でお家を建てるためには、結構乗り越えないといけないハードルがあったりもします。
ということで今回、お客様から頂いた質問はコチラ↓↓↓
お客様の質問:「農地転用(地目変更)って大変なんですか?あと、掛かる費用の目安も教えてください!」
※注:本記事はあくまで目安をお伝えするものであり、実際に必要な処理・費用は土地の状況によって異なることはご了承ください・・・m(_ _)m
乗り越える ハードルたくさん 農地転用
※イメージ
まずその「農地」が「農業振興地域(農振地域とも)」だった場合。農業振興地域であることを外す、いわゆる「農振除外」という処理が必要になります。これ、申請に時間も結構掛かります・・・(汗)
次いで「農地転用」。都道府県知事の許可が必要になります。尚、農地は農地法によって守られているので、うまく許可が下りないことも少なくないとか・・・。無論これも時間が掛かります。(農地転用の許可が出たら、その後で実際に許可通りになされているか?の確認である「転用事実確認願」と、「地目変更登記」の手続きを行うことで初めて地目を「宅地」に変えることができます)
あと農地が広大だった場合。全てを宅地にするのは非効率(宅地にすると固定資産税もあがります・・・)なので、必要な部分だけを「分筆」するケースも考えられます。手続きが必要です・・・。
とある工務店の社長曰く「ここまでの時点で100万円位掛かる場合もありますねぇ~」とのこと・・・(汗)
※イメージ
農地転用が終わっても、そのままではとても宅地としては使えません。「造成工事」が必要です。
道路とその土地とで高低差があった場合は、「盛土」をして土地の高さを上げなければなりません。地上げというやつですね。
加えて「盛土」をした場合は、土が流れ出ないようにコンクリートブロックで「土留め」を行ったり、場所によっては「擁壁」を設置する必要がある場合もあります・・・。
さらにもしその土地の近くに「水道管」が来てなかったら?そうです、水道管の工事(給排水管埋設)が必要になりますね。「雨水排水工事」も必要になるケースもあるでしょう。
先ほどの社長曰く「この時点で(広さにもよりますが)さらに200万円以上かかる場合もありますねぇ~」とのこと・・・(汗)
※イメージ
造成工事が終わったら、もうお金は掛からないハズ!・・・と思っても、ところがドッコイそうは問屋が卸さなかったりします。
造成した土地が軟弱地盤だったりすれば・・・そう、「地盤改良工事」というものが必要になってくるんですね。
先ほどの(ry 「ええ、面積にもよりますがプラス80万円以上・・・ですかねぇ~」とのこと・・・(汗)
※イメージ
ということは・・・
申請諸々で100万円、造成工事で200万円位、地盤改良工事で80万円位となると・・・数百万円レベルでお金が必要になるケースも考えられますね・・・意外と掛かる掛かる・・・(汗)
繰り返しますが、土地の広さや状況によって上記費用は変わってきます。あくまで考え方の一つの目安としてご参考くださいませ。
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