建物見学で見るべき5つのポイント
2023.08.28
2018.11.29
家は実際に見に行かないと分からないことも多いもの。でも、具体的に建物見学でどんなポイントをチェックすべきか知っていますか?
なんとなくで家を見学しても得られるものは多くありません。建物見学は構造やデザインを見るだけでなく、住宅会社ごとの得意分野や取り組みの違いを知り、家づくりに携わる人の思いを聞ける大事な機会です。
建物見学で必ずチェックしていただきたい5つのポイントをご紹介します。
1.建物を体感する
まずは、その住まいを五感で感じてみましょう。自然素材を使用した家なら木の香り、住宅性能を重視した家なら快適性や部屋ごとの温度差がないかなど。
デザインやセンスは自分達にピンとくるかどうか、間取りに違和感はないかなど含め、とにかく五感を研ぎ澄まして「感じる」ことが大切です。
具体的には次のような点を意識して建物を体感してみましょう。
- 空気感をしっかりと感じる
- デザインセンスはまず直感で
- 居心地が良いか悪いか
- 温度・湿度は快適かどうか
- 日当たりや光の入り方は気持ちいいか
- 風通しは良さそうか
2.施工力をチェック
どんなに設計やデザインが素晴らしくても、工事をする職人さんの技術が良くなければいい家にはなりません。とはいえ、どんなところを見たら技術力、施工力がある会社なのか分からないという方も多いと思います。
下記にチェックポイントをまとめましたので、このあたりをしっかりと確認してみましょう。
- 部屋の四隅や継ぎ目を見る→丁寧に施工されているか?
- 和室や階段、玄関、造作家具などを見る→大工さんの手仕事が多い箇所なので丁寧に仕上げているかチェック
- ドアの開閉や住宅設備の使い勝手を実際に試してみる→たてつけや丁寧さをチェック
- 段差や戸が開く方向を見る→細かな点まで配慮があるか?
3.スタッフと話す
施工力やデザイン力も大切ですが、家づくりを成功させるカギはズバリ「人」です。
スタッフが建築の知識を持つプロかどうか、家づくりに情熱を持って取り組んでいるかどうか、信頼して任せられる人かどうか、話をして見極めていきましょう。
具体的には、下記の点を意識して話を聞いてみるとよいです。
- 自分たちの質問に的確に答えてくれるかどうか?長い付き合いになるので相性も大切!
- 建築の知識が豊富な、信頼できる家づくりのプロかどうか?
- 話が一方的ではなく、しっかりヒアリングして期待を上回る提案をしてくれるか?
4.間取りや動線を参考にする
訪問したお家の間取りや動線などのアイデアを参考にしましょう。
図面を眺めるだけでは分かりにくかった生活のしやすさなどを実際に体感することで確認したり、いいなと思うアイデアや設備、小物などがあれば、自分たちの理想の住まいに取り入れてもいいと思います。
収納の使い勝手や位置などもしっかりとチェックしてみましょう。
下記の点を考えながら見て回るのがポイント。
- ㎡、坪など数字だけではピンと来ない広さの感覚をつかみ、自分たちはどのくらいの広さが必要なのかを考える
- 生活をイメージしながら見て回り、自分たちに必要な間取りの参考にする
- 洗面、浴室、キッチンなど、家事動線に関わる水回りの配置や使いやすさをチェックする
- デッドスペースの活用法、収納アイデアなどを参考にする
5.トータルコストを聞いてみる
実際に見た家がどのくらいで建つのか、できればスタッフにトータルコストを聞いてみましょう。自分たちの思い描く家を叶えるためにはどれくらいかかるかの目安ができます。
ただし、家にかかるお金は建築費用だけではありません。付帯工事費や諸費用も必要です。ここで聞かなければいけないのは、すべてを含めた「トータルコスト」。
そんなこと聞いてもいいのかな?と思わず、ぜひスタッフに聞いてみましょう(ただし、完成見学会などでお施主さまがいらっしゃる場合は遠慮するのがマナーですよ)。一生に一度の大きな買い物だけに、後悔しないための情報収集は積極的に行いましょう。
また、建物見学と一言で言っても、完成したばかりの家を見られる「完成見学会」だけでなく、各会社の魅力や特徴がよく分かる「モデルハウス見学」、完成後は見られない構造や性能への取り組みを確認できる「構造見学会」、数年後の建物を見られて、実際に住んでいる人の話も聞ける「OB様宅訪問」などがあります。
依頼する住宅会社を決める前に、できればすべての建物を見学しておきましょう。
建物見学でしっかり確認しよう
いかがでしたか?
家づくりの初期に失敗例として多いのが、なんとなくで何軒もの展示場や見学会をはしごして疲れ果て、結局、どこの会社がどうだったのかも分からなかった、というパターン。
何を見ればいいのかも分からず、とりあえずで建物見学しても、結局どこがいいの?なにがいいの?となってしまいがちです。
まずは今回ご説明したような見るべきポイントを確認し、ご自身で「体感」することで、どんな家が自分にとって居心地のいい家なのかを把握することが大切です。
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