アドバイザーブログ
家づくり学校 岡山校
2023.08.21
2023.07.30
占部 淳一
これから必須となる注文住宅のスタンダードとは?
先日、岡山県が主催する断熱セミナーに参加してきました。講師は東京大学の前 真之 教授です。住宅を省エネルギー化するための技術と設計手法を探求され、エコハウス実現の為に精力的に活動されているトップランナーの先生です。
日本の住まいの三重苦
日本の住まいの三重苦、それは冬が寒い、夏が暑い、電気代が高いです。これが日本で建てられてきた住宅の現状です。
特に冬が寒い家を建ててしまうと暖房費用がかかり電気代に苦しみます。2050年カーボンニュートラルの実現やSDGsの提唱をするのであれば、まずはこういう家を改修すること、そして、今後はこういう家を建てないことだと思います。
電気代は上がり続ける
これから電気代は上がり続けます。今一時的に政府の補助が入っているので負担は少し低減されていますが、皆さん油断されていませんか?この補助は9月から半減されるのでは?ということと、いつもでも決して続きません。また昨年末に襲ってきた電気代地獄が再来し、その先は更に深刻化していくことは間違いありません。前教授が嘆かれていたことは電気料金対策に総額2.5兆円の税金がつぎ込まれているのに、省エネ・再エネの推進には総額3849億円しか使われていないこと。その場しのぎの対策でしかなく、抜本的な省エネルギー住宅推進のための補助金等にしっかり回されていないとのこと。
これから必須となる注文住宅とは?
高断熱・高気密をベースに、冬暖かく・夏涼しい快適な家にして、省エネな家にすることです。持続可能に暮らしていくためには最低限クリアするべき家づくりの必須条件です。
2024年春から省エネ性能ラベルが義務化に
とはいえ、その断熱性能や省エネ性能はどこまで求めればよいの?と思われますよね。その指標はこれから徐々の明示されていきます。まず、2024年4月以降、分譲住宅(新築・中古)、賃貸住宅から先行して、「省エネ性能ラベル」の表示が義務化されます。物件の断熱性能や目安光熱費が表示されることになります。これはある意味画期的なことで、来年から消費者は住宅選びをするときに、その家の省エネ性と光熱費を比較して選べるようになるということです。注文住宅はまだ義務化決定にはなっていませんが、自信のある住宅会社はこぞって「省エネ性能ラベル」を表示していくようになるでしょう。
求めるべき断熱等級とは?
では「省エネ性能ラベル」に表示される断熱等級はどこまで求めるべきなのか?前教授は最適基準として断熱等級6以上、理想は断熱等級6.5だと言われています。昨年より断熱等級6や7が設定されたのは、国としては最終的にそこを目指しているようです。オフレコではありますが、2030年以降は6等級以上をスタンダードにして欧米に追い付く発言を国の担当官はされているようです。
断熱等級6以上とは具体的にどのレベルなのかは、上のグラフを参照ください。HEAT20 G2以上であり、その時のUA値は0.46以下、Q値は1.6以下、その時求めるべきC値は0.5以下です。真冬でも暖房なしで室内温度が15℃を下回らない家にするということです。要するに、2025年の義務化される等級4やZEHレベルの等級5の家を建てていたのではもはや十分ではないということです。
絶対に建ててはならない家
逆にこの先、絶対に建ててはいけない家を簡単に表現すると、低断熱・低気密でスース―する家です。このような家を建ててしまうと冬が寒く、夏が暑い家となり光熱費地獄にあえぐ暮らしとになり持続可能に生きていくことはできなくなります。
今、建てようとしている注文住宅は大丈夫ですか?
皆様がこれから建てようと思い描き、計画している注文住宅は大丈夫でしょうか?その家は、隙間のあるスース―する家にはならないでしょうか??
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17年前に家づくり応援サービスを立ち上げ、 これまで3000組を超える家づくりの支援をしてきました。本音トークのアドバイスは「受けて良かった!」とお喜びの声をいただいています。家を建てたい方々と地元企業をつなぐ橋渡し役としてこれまでに築いたネットワークを駆使し、 家づくりを考える皆さんの本当に知りたいことをストレートにお伝えします。続きを読む
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