アドバイザーブログ
家づくり学校 東広島校
2023.08.21
2023.06.29
山根 孝二
リフォーム成功のコツは「優先順位」の質を上げる!
築30年以上の中古物件にお住まいのB様。リフォーム前提のご相談でした。
50代のご夫婦でご来店いただき、現住まいの悩みを整理させていただきました。来店する前のご要望は、
- 内窓の設置
- DKの拡張
- 床のきしみ、凹み
- 床断熱
表面的なリフォーム、例えば、水回り交換や屋根の張替を希望したいとご来店されるお客様は多いですが、既に「快適」「安全」という部分に目を向けてご来店される方は、まだまだ少ないと感じます。
更に、奥様はとても勉強熱心で、「先進的窓リノベ事業」や「長期優良住宅リフォーム推進事業」など、補助金が使えることも調べており、今回のリフォームを是が非でも有意義にしたいという強い思いを感じました。
年齢のこともあり、オールキャッシュでのリフォームをご希望されていますが、当初の希望予算は少なく、明らかに1~4全てを実現することは不可能。先ずは優先順位を決め、予算内でできることを実現していくという方向性で話を進めましたが。。。
リフォームで大切なポイント
要望を整理するための知識を習得
この機会に「何をしたいのか」は、先ず整理しておく必要があります。しかし、整理するとしても「何ができるか」「何をしておくべきか」を知識として頭に入れておくか否かで、その後の満足度は変わります。
家づくり学校に来店されるリフォーム検討層の方、その多くは「水回り設備交換」や「間取り変更」など、一言で言えば”目に見える部分”のリフォームを検討しています。しかし、本当にそれだけで十分な満足できるリフォームになるでしょうか?寒さ対策や地震対策、これから更に上がっていくエネルギー料金に対する省エネ対策など、この機会に併せて検討、実施しておけば、より快適な生活になる要素は沢山あります。なるべく低予算で抑えたい気持ちはとてもわかりますが、この先20年、30年以上住む家なら、ある程度の範囲をリフォームしておいた方がメリットになるケースもあります。
先ずはしっかりとした知識の幅を習得しておく必要があります。そうすることで、当初の優先順位は変化することもあり、更に洗練された優先順位となります。
プロの目線で物件調査
とは言え、知識だけ習得して、頭の中でアレコレ考えているだけでは何も進みません。プロの住宅会社に対象となる建物を見てもらうことで、その建物の現状がわかります。思っている以上に耐震強度が足りなかったり、損傷が激しかったりと、特に命に係わる部分はしっかり見て判断する必要があります。また、温熱環境などにも手を掛ければ、見違えるほどに快適で省エネ性の高い暮らしに変化する可能性もあります。プロの目線で見て、何ができるのかを提案してもらうことで、素人であるあなたが考える以上の可能性が見えてきます。ここで真の優先順位が整ってきます。
「できること」と「予算」のすり合わせ
「できること」が見えてくると、あとは予算とのすり合わせです。予算が無限にあれば全ての項目を実現できますが、予算には限りがあります。しかし、当初の優先順位レベルであれば、何とか予算内でと思うでしょうが、真の優先順位を整理していることで、その予算を無理のない範囲で上げても良いと感じる可能性が出てきます。ここまでのプロセスがあった上で、最終的にどこまで予算を出すか、出せるかを判断しなければ、後で後悔する可能性が高くなってしまいます。
現段階でB様には「知識の習得」までしていただきました。今後、プロの目線で築30年の物件を見てもらうことで、きっと、真の優先順位が見えてくるはずです。
オンライン個別相談も承り中です。
家づくり学校
とは?
「家づくり学校」は家づくりを考えるあなたのための学び舎。家づくりの基本的な知識を身につけ、 実際に建物を体感することにより、自分にぴったりの家づくりパートナーを見つけていただくサービスです。
家づくり学校について詳しく見るこの記事を書いたアドバイザー
お一人おひとりにふさわしい家づくりを楽しんでもらうために、必要な知識や考え方、予算の立て方などをアドバイスさせていただきます。家づくりの想いもたっぷり聞かせてください。理想の住まい実現に向けてお手伝いいたします。続きを読む
家づくり学校 東広島校
全国15校展開!