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家づくり学校東広島校

“注文住宅の基礎知識”の記事一覧

2023.11.20

2023.11.23

山根孝二

住宅会社と良好な関係を築く方法

東広島校

アドバイザー日誌

住宅会社と良好な関係を築く方法

人それぞれ、好みの住宅会社は異なります。性能やデザイン性などのハード面の大切さを重視し過ぎた結果、相性の合わない住宅会社で契約してしまうこともあります。長いお付き合いをするためには、良好な関係を築く必要があります。その解決策の一つは、「住宅会社側の本音」を知っておくことです。

家づくり学校福山校では、50社以上の住宅会社さんにご協力いただいています。日々、情報交換をする中で垣間見える「住宅会社の本音」をいくつかご紹介します。

「要望を全て取り入れるのは難しい面も・・・」

大きなリビング、大きな収納、大きな土地で大きな庭、全面自然素材、、、当然、お客様は夢を膨らませてご来店されます。予算が裕福であれば全て叶えることができますが、現実問題、予算には限りがあります。また、大きなリビングと一言で言っても、構造上そこまで広くはできないという、物理的な制限もあります。

理想と現実、この狭間で苦労しているのが「まじめな住宅会社さん」です。何とかお客様の要望を叶えようとしますが、それでも何かを諦めてもらう必要があることも。そんな時、本音はとても傷ついておられます。「もっと自分に、うちの会社に力があれば」「もっと提案力があれば」もちろん、力量で解決できる部分は、この先の成長を期待するしかありませんが、それでも難しい壁がたくさんあります。

「まじめな住宅会社」と書きましたが、そうでない会社は、意外とアッサリしています。「大きな家にしたいなら、性能を落とせばできますね！」とんでもない提案です。皆さんには、適正な提案の中で苦しんでいる住宅会社を選んで欲しい。そのためには、適正範囲の中で、ある程度の妥協も必要かもしれません。

「値引きは正直難しい・・・」

「あのメーカーでは〇百万円値引きしてくれると言われました」「おたくは？」

よく考えてみてください。そんなに値引きできるということは、初めから大きな利益が乗っていただけですよ。

認知度を上げるために安くしたり無料配布するものはありますが、企業は原則、赤字を出してまで商売をしません。ボランティアになってしまいます。それでも「値引き率」で会社の誠意を比較するお客様はまだまだ少なくありません。ここには住宅会社さんもお手上げです。最初から適正価格で見積もりを出している方が不利、、、こんな風潮、おかしくないですか？

厳しい言い方をしますが、そういう方は結局、物の価値がわかっていないのだと思います。人生最大の買い物。価値もわからず住宅会社と契約するのは止めましょう。