アドバイザーブログ
家づくり学校 東広島校
2023.10.26
2023.11.02
山根 孝二
2023年住まいのトレンドワード「平屋回帰」 コンパクト平屋人気の理由とは?
家づくり学校に来店されるお客様でも、数年前から「平屋を建てたい」と希望される方が目に見えて増加してきました。今年のトレンドワードにも選出された「平屋回帰」。今なぜ、平屋がブームなんでしょうか?
平屋ブームは私の感覚だけの話ではありません。実際、国土交通省が出す「建築着工統計調査」によると、全国の平屋着工件数は、2013年度が3万7248件だったのに対して、2022年度は5万7575件と平屋人気は確実に増加しています。
特に若い世代の方には、シンプルかつコンパクトな平屋というのがキーワードとなっており、なるべく無駄のない、シンプルな生活をしたいという若者ニーズに合っていると言えます。
平屋のメリット
動線がシンプル
ワンフロアのため、リビングを中心に水回りなどの家事動線がシンプルにまとまります。無駄なスペースが少ないことで、無駄な動きをする必要がなく、掃除をするのも簡単なのがコンパクト平屋の特徴。共働き世帯が増加している今の世の中には、確かに合っている形ですね。
建築費用、光熱費の削減
コンパクトになれば、間違いなく建築コストが削れます。たった3坪でも200万円以上の金額差が生じる建築費用。昔の家は大きかったと、同じ規模観で要望を詰め込んでしまいがちですが、その分、コストは上がることを忘れてはいけません。平屋であろうと2階建てであろうと、住宅価格が高騰している昨今、何よりも建築面積をコンパクトにすることが皆さんの生活を安定させます。
それは光熱費も同じ。コンパクト空間にすることで、エアコンが補う面積が減り、光熱費が減るというメリットも出てきます。今はなるべくコンパクトにまとめることが、家づくりの最重要課題と思っても間違いではありません。
家族のコミュニケーション
リビングを中心とするワンフロアの空間。当然、家族が集まりやすいのが平屋の特徴。思春期のお子様にとっては面倒くさい空間と思う時期もあるかもしれませんが、大きくなればこの形の素晴らしさに気づくはずです。もちろん、お子様が一人になれる部屋の確保も十分できるので、メリハリのある家族空間にもできます。
その他、建物への負荷が減ることによる「耐震性アップ」や、コンパクトであればメンテナンスコストも削れることなど、ハード面のメリット。また、特に2階建ての場合に問題となる「空き部屋問題」。子供が巣立った後のことを考えると、平屋にするメリットも大きそうですね。
平屋のデメリット
メリットに対してデメリットも理解しておく必要があります。
- 広い敷地が必要。土地代はコストアップの要因にも
- 日当たりや風通しが悪くなる場合も
- 大きな平屋になると建築コストは割高
- 洪水の際には避難できる2階がない
広い土地を購入して大きな平屋を建てる・・・となると、これは予算に余裕がある方なら実現可能でしょう。土地から購入するのであれば、やはり、建物はよりコンパクトに検討する必要が出てきます。大きめの所有地がある方であれば、建物を少し大きくしても構いませんが、大きくし過ぎることで平屋のメリットが半減してしまう部分も出てきますね。
日当たりや風通し、洪水リスクなど、立地環境に大きく左右される部分があるのも平屋の特徴。平屋を建てるのであれば、特に土地選定についてはプロの目線で見てもらう必要があります。
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