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2023.08.17

2022.02.05

山根孝二

家づくりのポイント「優先順位」を整理しましょう‼

福山校

アドバイザー日誌

どんな買い物をするにも「予算」には限りがあります。その予算内で、自分が必要とするもの全てが叶えられれば、究極に満足できる買い物になりますよね。家づくりでも同じですが、現実的には「全てを叶える」のは難しいと感じるはずです。

家づくりにおける要望には、いくつかのパターンがあります。

予算があれば何とかなる要望

例えば、ハイグレードの素敵なキッチンを導入したり、外壁を高額なタイルにしたり。物は存在するので、お金さえあれば実現できる要望です。

工夫次第で何とかなる要望

周りを家に囲まれている土地に、プライバシーを守れる家を建てたい。普通に家を建てたら室内を覗き込まれ、プライバシーの無い生活になりそうですが、窓の位置や壁など、しっかりと目線を切る設計をすることで、理想のプライバシー空間を実現することができます。

非現実的な要望

子供の友達が遊びにきた時、リビングを通らず玄関から直接2階に上がって欲しい。でも、子供には必ずリビングを通って2階の部屋に上がる動線にしたい。この両方を叶えるには、階段を二つ用意する必要があります。広い大きなお屋敷なら叶えても良いかもしれませんが、一般的な家では非現実的な要望です。これは極端な例ですが、あれもこれも叶えたいという要望の中には、冷静に見ると「これ無理じゃん」という要望もあります。

こんなパターンが入り乱れている要望を整理するためには、その要望の優先順位を付けておくことが大切です。予算が掛かっても絶対に叶えたい要望は上位。予算次第で諦めがつく要望は下位に整理されるはずです。

特に「非現実的な要望」は、何を最優先にしたいのかを明確にしなければ、なかなか結論が出ません。二者択一であれば、割り切って片方を諦めるしかありません。しかし、素人で判断してしまうのは勿体ない場合もあります。住宅会社の方に投げかけてみると、「工夫次第で何とかなる要望」へとステップアップする可能性もあります。

また、「予算があれば何とかなる要望」についても、何を優先するのかをしっかり検討するべき点です。デザイン性の高いキッチンやインテリアにお金を掛けるのか、住み心地や省エネ性を高めるために、断熱性や気密性といった住宅性能にお金を掛けるのか。予算が十分にあるなら両方を叶えられますが、限りある予算内でこの選択を間違えると、大きな後悔につながります。

この優先順位の精度を上げるためには、先ずしっかりと家づくりについて学ぶこと。そして、その知識を頭に入れてから、住宅会社訪問や物件見学を行うことです。過去と現在、そして未来の家づくりの違いを知ることで、皆さんの要望の質が変わります。

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