アドバイザーブログ
家づくり学校 福山校
2023.08.17
2021.10.16
山根 孝二
【山根のひとりごと】断熱材のメリット・デメリット論
住宅のことを学んでいくと、「どんな素材を使おうか」「どんな工法が良いのか」など、数ある素材や工法を比較し過ぎて、どんどん深みにはまってしまうこともあります。もちろん、一生に一度、最高額の買い物をするわけなので、そこまで研究したい気持ちも理解できます。
このパターンの代表例として「断熱材」の比較が挙げられます。
例えば・・・
無機繊維系の断熱材『グラスウール』
【メリット】
- コストが安い
- 燃えにくい
- 防音効果がある
- 経年劣化しにくい
【デメリット】
- 湿気に弱い
- 施工が難しい
ネットで検索してみると、このようなメリット・デメリットが出てくるはずです。
一方、木質繊維系の『セルロースファイバー』
【メリット】
- 隙間の少ない施工ができる(・・・?)
- 燃えにくい
- 防音効果がある
- 結露を防ぎやすい
【デメリット】
- コストが高い
- 施工時間が掛かる
グラスウールとセルロースファイバー、重なるメリットもあれば、相反するコスト面。
グラスウールは「施工が難しい」、セルロースファイバーは「隙間の少ない施工ができる」と書かれていると、セルロースファイバーの方が気密性が出易い!・・・と錯覚しそうですが、果たしてそうでしょうか?
ちなみに、セルロースファイバーそのものの性能は良いですが、低密度な施工をしてしまうと「沈下」して気密性は失われます。
どちらの断熱材を使ったとしても、その素材の性能を100%引き出せるか、60%しか引き出せないのかは、職人さんの腕や経験、更には住宅会社の意識の違いによるところが大きいんです。
使う素材を細かく決めたい気持ちはわかります。最後まで自分で決めることができるなら、できる範囲でやってみましょう。しかし、多くの方は途中で結局何が良いのかわからなくなります。そこに時間を掛けるより、選定している素材の特徴をしっかり把握し、その性能を100%引き出せる住宅会社なのかを判別していく方が、実は難しくありません。
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